最終回:いざ、オンデマンド・ビジネスの実践へ!
ビジネス環境が加速度的に変化する時代、必要なのは遠い未来を予測することではなく、いま起きつつある変化をいち早く察知し、それに機敏に対応することではないでしょうか。まさにそれが「オンデマンド・ビジネス」です。
シリーズで、オンデマンド・ビジネス実践への道、環境変化に即応するための“技”をご提案してきた本講座もいよいよ最終回。
さあご一緒に、企業変革への次の一歩を踏み出しましょう!
登場人物紹介
社長
一代で会社を築いたワンマン社長。最近売上の伸び悩みに悩む。
e課長
社長の懐刀的存在。ITを実業に活かすため、最大限の努力をしている。

Pachi
e課長の部下で優秀だが多少焦点がずれる。仕事よりライフスタイルを重視する若者。

Iさん
以前は米国で仕事をしており、5年ほど前に帰国。現在ある企業のIT部門に勤務。謎が多い。
会社の危機を救うため、Pachiとe課長がタッグを組んで、ナゾの女性Iさんのアドバイスを受けながら、「オンデマンド・ビジネス」の探究に乗り出しました。
まだご覧いただいていない方はこちらから。
それでは最終回のはじまりです!いよいよ明かされるIさんの正体とは・・・!?
情報共有から知識創造へ
その日、昼休みの後でe課長は社長に呼ばれた。
e課長は、また、何か難しい注文を出されるのかと不安を抱いて社長室に入ったが、社長は上機嫌だった。
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社長:e課長。午前の経営戦略会議で、顧客からこんな声が寄せられていると紹介したよ。あれはとても参考になるな。関係する経営企画とか商品開発とかの部門にも、間違いなく伝わっているね?
e課長:はい。掲示板にアクセスすれば見られるようになっていますが。
社長:
うん、関係部門は必ず読むべきだな。それと、顧客の苦情や要望などをもっともっと積極的に収集すべきだね。情報分析のデータも戦略を策定するときに、とても参考になるものだよ。経営戦略会議だけじゃなくて、全社であの分析結果を参考にして「こうしたほうがいい」といった提案や意見が出てくるといいなあ。同じ情報をベースにしてみんなで考える。知恵を出し合えるようなナレッジ・マネジメントの仕組みを確立していきたい。
社長から次々出される情報活用の提案にe課長はびっくりした。
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e課長:そういう点では、掲示板上ですでに活発な情報の交換が進んでいるようです。営業担当が書き込む顧客のクレームや要望に開発部門が応じる形でコミュニケーションが盛り上がってきていまして。開発部門からの要望で、改善提案掲示板とは別に商品開発用の電子会議室を新しく設置したところです。
社長:
ほう、営業と開発が。顧客の声を製品づくりに反映していこうというわけだな。
e課長:差し当たり、その会議スペースでバーチャルな開発プロジェクトのようなものを組んで進めたいということでして。
社長:
そうか。顧客の声をしっかり聞いて、みんながオープンに知識を出し合ったり、意見を交換し合ったりできる環境ができたというのは、大きな進展だな。そこから新しいアイデアが生まれてくるはずだ。
e課長は、そうした情報活用に前向きになったのは社長も同じだなと思った。
