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- 経営コックピットの構築
経営にもコックピットが必要です
コックピット(操縦席)が必要なのは、自動車や航空機だけではありません。経営にも、経営の状況や課題が見えるコックピットが必要です。
経営コックピットとは、経営の核心をつかむKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)をグラフやチャートなどで一目見ただけで直感的に判断できるように可視化する仕組み。これまでにも、こうした仕組みはありましたが、大きく異なるのはただデータをグラフやチャートにするだけではないこと。経営戦略の明確な目標を設定し、達成するために必要なデータや情報を厳選し、可視化して提示するという点です。
今回は、2006年5月に開催された「IBM 中堅企業フォーラム 2006」カルビー株式会社 戦略グループ IT企画チームリーダー・梶ヶ野 恭行氏の講演をもとに、Lotus Notesに経営コックピットを構築したカルビー様の事例をご紹介いたします。
カルビー株式会社
ポテトチップスやかっぱえびせんなどのスナック菓子でおなじみ、カルビー株式会社。創業以来貫いている「お客様本位の経営」をさらに突き進め、新商品・サービスの提案と、鮮度の高い商品をお客様に届けるための生産・流通プロセスの確立に力を注いでいます。
会社データ
設立
1949年4月30日
-
資本金
27億4,503万円
-
正社員
1,302名
-
関連会社
国内9社、海外9社

カルビー5つの経営戦略
経営コックピットの基盤となるのが、5つの経営戦略です。
(1) 田島モデル
真のお客様本位に立って、効果的なマーケティングシステムと効率的な生産システムを展開することが、流通業界にとってのバランスのとれた経営システムである---という学習院院長・故田島義博氏提唱のマーケティング理論「田島モデル」をカスタマイズして、ビジネスモデルに採用しました。

(2) VOC(Voice Of Customer)起点
消費者からのクレーム、顧客からの意見はもちろん、従業員の提案、小売店・売り場担当者の声、店頭での製品の鮮度、このすべてをVOCと呼んでいます。すべてのVOCを聞いて、全件に対応していきます。
(3) 意思決定の早い組織構造への転換
- 組織は三層構造
当社は、地域カンパニーと商品カンパニーを核とするカンパニー制をとっています。全社のトップであるCEO、各カンパニーのヘッドであるCOO、戦略ビジネスユニットSBU(Strategic Business Unit)をまとめる地域ユニットマネジャー・商品ユニットマネジャーのシンプルな三層の組織構造にして、意思決定をスピーディーにしました。 - 週次でのPDCA(Plan Do Check Action)
従来は月次で運営していたPDCAサイクルを週次とし、課題発見・仮説検証、改善活動も週で完結するよう取り組んでいます。
(4) 鮮度保証
いかにお客様に新鮮な商品を届けることができるかを総合評価の指標にし、徹底的な鮮度保証をしています。当社が1975年にポテトチップス事業へ参入したときに市場で苦戦した理由は、鮮度の古いものが店頭に並んでいたこと。そこで、商品に賞味期限だけでなく製造年月日を表示したり、賞味期限切れ商品を買い取るのと同時に営業目標から売上高を排除。売上高よりも鮮度を目標にする経営姿勢をとるようにしました。もちろん、マーケティングやサプライチェーンもこれをベースに構築・展開しております。
(5) カルビー式BSC(バランススコアカード)の導入
BSCとは、お客様(DFI)・財務(FI)・学習と成長(GLI)・業務プロセス(PPI)の4つの視点から、企業戦略を構築して実行を支援し、バランスよく業績を評価する手法のこと。
経営コックピットに欠かせないのが、このBSCの確立です。
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