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IT経営百選に学ぶ

第3回:IT経営で独自のビジネスモデルを築いた企業とは

ITで個別のニーズに応える

タブの始まり

 

『ITを活用して独自のビジネスモデルを築く』というテーマで、「IT経営百選」委員が印象に残った企業をピックアップしました。

インターネットの活用で販路を広げた畳表卸販売業

「畳表という伝統産業に関わりながら、ITを活用してビジネスモデルの革新を果たした面白い企業があります。広島県の株式会社備後ムラカミです」と藤江昌嗣氏(明治大学経営学部教授)は同社を高く評価します。

藤江 昌嗣 氏の写真

「備後ムラカミは畳表の卸販売業ですが、いち早く“BOS”という独自のWebサイトを構築し、インターネットによるBtoBの取引体制を作り上げています。中国でい草の栽培から生産までを指導し、現地から直接買い付けてコストを抑え、その上でお客様である畳店からネットで注文を受け付けて販売。24時間いつでも注文を受け付け、しかも15時までに受けた注文は即日配送というシステムを構築しています。中国からの物流も工夫し、コンテナ単位で畳表を販売するという手法など、新しい試みを次々と取り入れている企業です」

製造・販売・工事の一貫管理システムを築いたボルトメーカー

専門性が高い土木建設用ボルトという製品を手がける中堅企業のなかにも、独自のビジネスモデルを築いて売上・利益を大きく伸ばしているメーカーがあります。愛知県の大津鉄工株式会社です。岡崎宏行氏(株式会社マロネイト代表取締役社長)はその秘密をこう語ります。

岡崎 宏行 氏の写真

「土木建設用の金属製品の製造販売だけではなく、工事まで一貫して手がけている点が特長です。同業他社ではあまり見受けられない業態です。収益率は業界平均の約3倍と非常に高い。製造・販売・工事を一貫して管理する情報システムを開発し、多様なニーズに対して短納期で対応できる体制を築き、三位一体のサービスモデルで高付加価値の事業を可能にしました」
モノが作り出されてからお客様に届くまでのプロセスをできるだけ効率化してコストの低減を図ると共にお客様に対するソリューション向上を両立させる。そんなビジネスモデルに挑んでいる企業が、成長の果実を掴んでいるといえそうです。


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