表計算ソフトによる会計情報管理の限界とセキュリティー問題
課長:
田中くん、さっきから表計算ソフトにかじりついて一体なにをやってるんだい?
田中:
ええ? 明日までに、資料が出せるよう準備しておけって命令したのは課長ですよ。
課長:
それが、表計算ソフトとなんの関係があるんだい?
田中:
なにって、新年度の経営戦略を反映したフォームを、作らないと資料ができないじゃないですか。
課長:
ま、まさか、表計算ソフトで資料を作成しようとしているのか?
田中:
そうですよ、それ以外になにがあるんですか?
課長:
ひょっとして、会計情報を全部入力しているの?
田中:
そうですよ。
課長:
田中くんのローカル・ディスクは確か共有設定してあるんだったね?
田中:
そうですよ。
課長:
じゃあ、会計情報がネットワークから丸見えじゃないか。
田中:
そうですね。あのぉ、もう仕事に戻っていいですか?
フォームを作ったら、関係スタッフに配布しなくちゃいけないし、この時期は毎年徹夜つづきなんですよぉ。まったく、経営戦略なんて去年と一緒でいいのに。
課長:
おいおい、無茶を言うなよ。しかし、田中くんがボヤくのもムリないな。ウチにはERPもデータウェアハウスも稼動しているはずだけど、どうなってるの?
田中:
動いてますよ。みんなバラバラにですけどぉ。


コンサルタント深澤先生
今回は、企業経営に会計情報を生かすことを阻んでいる要因として、安易に使われることの多い表計算ソフトの問題を考えてみましたが、みなさんの会社ではいかがですか?
表計算ソフトによる会計情報管理の問題
- サーバーでの管理を前提としていないため、データを一元的に管理できない。
- 複数のユーザーによる情報共有が難しい。
- 個人で利用する場合もデータの整合性を維持することが難しい。
- 一般ユーザーにはマクロ表を開発することが難しい。
- 柔軟なレポート作成が難しい。
- 変化に対応して予算情報を更新することが難しい。
- 他システムとの連携やテンプレートから外れた情報を扱うことが難しい。
- クライアント・ベースのためセキュリティーを維持することが難しい。
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