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M&A戦略、ゴールまでの道程

M&A成功のカギは、迅速性と組織設計

組織・事業を可視化して素早い意思決定

タブの始まり

 

組織・事業を可視化して統合をスピードアップ

M&Aには、社内の人間だけで進める、法律の部分だけを弁護士に任せる、システムだけをシステム専門業者に依頼するといった例が多い。コンサルタントの役割はどこにあるのでしょうか。
M&A全体を見通してマネジメントする、それがM&Aでのコンサルタントが果たす役割のひとつです。統合の優先順位、論点の整理、あるべきDAY1の姿など、調整することは数多くあります。それぞれが優秀で正しいことを主張していますから、当事者同士では決まらないことは多くあります。コンサルタントという立場なら両者の議論を止めずに調整事項を進めることができると考えています。
特にポストM&Aをスムーズかつスピーディに進行するのは難しい。統合計画の迅速な策定と実行、統合後の企業価値を実現する組織設計など、様々なことが求められます。ところが実際には、経営陣でも自らの組織・事業に関する構成やプロセスの本質を把握することは難しく、当然、人によって認識も異なります。

コンサルタントの場合、具体的にはどのような方法をとられるのでしょうか。
IBMグローバル・ビジネス・サービスでは、事業の可視化ができるコンポーネント・ビジネス・モデリング(Component Business Modeling:以下CBM)というフレームワークを活用し、組織・事業を体系的に可視化することで共通海図を示し、事業統合にかかる意思決定の時間を効果的に減らしています。これによって、必要な討議内容だけに集中し、建設的に議論を進めることができる。また、将来のあるべき組織像を考えるとき、組織論でなく機能論で議論でき、純粋に統合効果を追及した組織のあり方を考えることができます。
IBMとLenovoの統合では、CBMの活用が、4カ月という短期間で組織・事業の統合を実現できた大きな要因のひとつでした。

CBMによる事業構造の可視化
CBMによる事業構造の可視化の図
あるべき姿を可視化し「変革の海図」を示す

複数の業務領域・事業部門が分離・統合するには、社内にM&Aプロジェクトが必要なのでしょうか。
通常は、技術分科会、営業分科会など、業務領域やテーマによって、いくつもの会議体が組まれます。まず、この会議体を結果志向のプロジェクトに変えていかなければなりません。加えて、リーダー間の意見をとりまとめる専任マネジメント機能も必要です。IBMグローバル・ビジネス・サービスでは、こうした活動を支援する「プログラム・マネジメント・オフィス(PMO)」の設置を提言しています。PMOが有する6つの機能(下の図を参照)を有機的に活動させることで、関連する複数のプロジェクトでの作業連携や担当領域を超えた利害調整から生じる課題をより迅速に解決します。

PMOを構成する6つの機能
CBMによる事業構造の可視化の図


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