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人事変革セミナーリポート

オピニオン・リーダー三氏の提言

人材、人財、人罪。

タブの始まり

 

戦略・人財、そして人材マネジメント

  • 顔写真

    講演者

    一橋大学 大学院 商学研究科
    教授 守島 基博 氏

人材育成や目標管理制度のない、成果主義ではうまくいかない
守島氏の写真 10年程前に人事部はいらないという議論があり、さらに、いかに人事部を再生させるかという議論が出てきました。そこから生まれたのが戦略人材マネジメントという考え方です。
人事部も企業の一機能であり、企業業績を高めるのが人事の役割です。現在、日本企業の60%、大企業に限っては80%が成果主義を導入しているといわれます。多くの企業は、社員のモラールをアップする目的で成果主義を導入しましたが、なかなかそうはなっていない。社内エリートのやる気はアップさせても、中間層以下の層にはそうした効果はないともいわれています。人材育成や目標管理もせず、成果主義を導入するだけでは、社員のやる気は向上しません。
成果主義というのは、あくまでも成果(評価)の改革なのです。成果主義を運用するだけでなく、人材育成をして、きちんと配置しなければ、能力も業績も上がりません。成果主義を成立させるには、長期雇用と成果主義とを調和させるために、納得性をどう確保するのか、どのような人材育成をするのかもあわせて考えなければなりません。そこまで考えなければ、成果主義は日本企業に根づかないし、人事部は不安を与えるだけの部門だと社員に思われてしまうでしょう。

成果主義を活かすにはリーダーの支援がポイント
成果主義に重要なのは、どういう制度をつくるかではなく、何がもたらされるかという視点です。組織に対しては、戦略を構築・実行する能力を獲得・向上させることが最も重要。個人に対しては、キャリアを通じた人間としての発達を支援すること。こうしたことができていないというのでは、人事としての役割を成していないといえるでしょう。
人事部は企業を強くするためには何が必要か、広い視点から考えなくてはなりません。なかでも組織能力をどうつくるかが大切。今ある知識をどう伝えるか、価値観をどう共有するか、職場の元気をつくりあげられるか、コラボレーションをどうするか、そして、リーダーシップをどうつくるかなどです。なかでも、人事部が強いリーダーを創るには、リーダー自身の育成も重要ですが、同時に、現場のリーダーの支援がポイント。現場のマネジメントをするのはリーダー。そのリーダーを人事部はどう支援できるのか。それができて初めて、成果主義がいかされ、企業が強くなるのではないでしょうか。


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