IT戦略成功のために
異機種のデバイスおよびシステムの統合:
グリッドの技法はオープン・スタンダードに基づいているため、分散した資源を、中央で管理可能な1つに統合されたインスタンスにまとめることができます。また、グリッド・コンピューティングは、一連の水平統合機能を提供し、企業間、部門間のIT資源統合の課題に効率よく取り組むとともに、そのソリューションを複数の企業間に拡大することもできます。また、グリッドの異機種統合機能によって、企業は今までは使用できなかった特殊な装置を利用することもできるようになります。たとえば、研究開発グリッドに参加している科学者は、今まで利用できなかった国立研究所のサイクロトンに接続している特殊なスーパーコンピューターを利用できるようになり、問題解決処理を大幅に改善することができます。
オペレーティング環境の費用対効果を向上:
グリッド・コンピューティングは、異種のIT機能間における資源の統合、プーリング、共有および管理を仮想化することで、オペレーティング環境およびその管理を単純化かつ合理化し、管理オーバーヘッドを軽減します。また、テクノロジー資源の利用がさらに効率化されるので、企業は、既存のテクノロジー投資をフル活用する、コスト効率に優れたITインフラストラクチャーを構築することができ、機能満載で巨大なコストを要するITインフラストラクチャーに依存する必要がなくなります。
柔軟でセキュアな「仮想コラボレーション」ドメインの作成:
今日のセキュリティー・ドメインおよび資源共有ドメインは、クローズドかつ専有のシステムおよびスタンダードに基づいており、柔軟性に欠け、管理が煩雑になる傾向があります。ユーザーおよび資源は一度設定すると、その追加/除去は、非常に困難な作業になります。これに対し、グリッド技法では柔軟性、選択の自由、そしてオープン・スタンダードといった概念が取り入れられています。グリッド・コンピューティングでは、グリッドは集約する資源についての「予備知識」を持たないという原則がベースになっています。そのため、グリッドには、多種多様で絶えず変化するIT環境をダイナミックに検出し、それに適応する能力が必要となります。これを可能にするため、グリッド・コンピューティングは、IT担当者が、ビジネスのニーズに合わせてセキュアな資源共有ドメインの各種パラメーターを簡単に設定、再設定および変更できるようにします。
需要の変動に対応するためのコンピューター資源容量の増加:
グリッド技法は、分散した資源を集約し未使用の能力を利用する機能を提供することで、使用可能なCPU資源およびデータ資源の量を大幅に増やします。
グリッド・コンピューティングは、予期せずトラフィックおよび使用率が急増した場合でも迅速に対応できるITインフラストラクチャーの構築に役立ちます。これは特に「オンデマンド」時代において強力な武器となります。
インフラストラクチャーの信頼性を高め、運用の弾力性を向上させる:
グリッド資源を従来の災害時回復シナリオの代替手段として利用することで、IT部門は、重複システムを使用した場合のコストの数分の一のコストでテクノロジー・インフラストラクチャーの信頼性および可用性を大きく高め、運用の弾力性を向上させることができます。さらに、プールされた資源を仮想化することにより、管理者は、数多くの異機種デバイスに分散しているジョブの進行状況を、あたかも1つのシステムのように容易にモニターすることができます。
ビジネス戦略成功のために
新製品および新サービスの開発期間を短縮する:
生産性の向上とコラボレーションの強化を通じて、企業は最終的に、結果を出すまでの時間を短縮することができます。ここで言う結果が、新製品をより早く市場に投入する、複雑なビジネス課題をすばやく解決する、遺伝子マップをつくる、あるいは新サービスを始めるための綿密なデータ解析を迅速に完了するなど、どのような内容であろうとも、IBMグリッド・オファリングによって、企業は開発期間を短縮し、最終的には競争で優位に立つことができます。
コラボレーションを実現し、運用の柔軟性を高める:
IBMグリッド・オファリングは、分散したテクノロジー資源を統合するだけでなく、人材も統合します。グリッド・コンピューティングは、スタッフが情報共有、利用、管理を簡単に行えるようにして、企業が世界に広がる事業部のコラボレーションを強化し、グローバリゼーションや企業買収といった主要なビジネス・イニシアチブをサポートして、結果を出すまでの時間を短縮します。
さまざまなビジネス・ニーズに対応する:
IBMグリッド・オファリングを利用すれば、CPUおよびデータ資源への瞬時アクセスを通じてビジネス・ニーズをすばやく「センス&レスポンド」することによって、変動する顧客の需要に応えうる柔軟で弾力性のある業務インフラストラクチャーを構築できます。複雑なビジネス課題をすばやく解決する能力を獲得すれば、企業は迅速に行動して、オンデマンドの時代における競争で優位に立つことができます。
生産性を高める:
IBMとパートナーが提供するグリッド・テクノロジーは、エンド・ユーザーがコンピューティング、データ、ストレージ資源を、必要に応じて、必要な時に、制限なく利用できるようにして、従業員がかつてない速さで仕事をこなし、複雑なビジネス上の課題を解決し、製品設計や研究プロジェクトを推進できるような環境づくりをお手伝いします。一人ひとりがインターネット規模で個人の生産力を獲得した時、企業全体としての成功が達成されるのです。
既存の資産を活用する:
既存の資源を最大限効率的に利用するのが、運用コストを最小限に抑える鍵です。IBMのグリッド・オファリングは、企業のIT機能の最適化に役立ち、よく見られる過剰供給やインフラストラクチャー・コストの過剰発生のような過ちを防ぎます。グリッド・コンピューティングは、オープンな業界標準を利用して、1つの統合テクノロジー・インフラストラクチャーを構築するので、IT企業は、未統合の異種システムの管理負担から解放され、管理上のオーバーヘッドを削減することができます。また、企業はグリッド資源の利用を通じて、重複システムに投資することなく、効率的なバックアップおよびリカバリー・シナリオを低コストで実現できます。