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Q1:クラウド・コンピューティングって何?!


クラウド・コンピューティングとは、ネットワークを介したITサービスの新しい利用形態、提供モデルです。
米国国務省の国立標準技術局(NIST:National Institute of Standards and Technology)は2009年7月、クラウドの定義を発表し、クラウドが備えるべき要件を明確にしました。今後の情報システムのあり方で大きな流れになっていくことが有力視されているITモデルです。
| 5つの特性 | 概要 | |
|---|---|---|
| 1. | オンデマンド・セルフサービス | 人手を介さずに自動的にコンピューティング・リソースを提供できる |
| 2. | 幅広いネットワークアクセス | 様々なクライアントプラットホーム(例えばPC、携帯電話、PDAなど)からアクセスできる |
| 3. | リソース・プール | コンピューティング・リソースは共通インフラとしてプール化され、要求に応じてオンデマンドに提供できる |
| 4. | 迅速な展開、拡張、縮小 | 迅速かつ自動的にコンピューティング・リソースの展開、拡張、縮小ができる |
| 5. | 管理されたサービス | 監視機能による自動的な管理や最適化ができる |
Q2:プライベート・クラウドって?
まず最初に消費者向けで火がついたクラウドですが、今注目されているのは、「エンタープライズ・クラウド(企業向けクラウド)」です。エンタープライズ・クラウドには、クラウド・プロバイダーが提供する環境を使う「パブリック・クラウド」と、自社内に構築した環境を使う「プライベート・クラウド」があります。
この二つはそれぞれ一長一短があり、下記のような特性を考慮して業務領域に合わせて適材適所で使い分けていくことが最適解になります。大規模ユーザーの場合、プライベート・クラウドのほうが低コストという調査結果も出ています。
「パブリックだから低コスト」と決め付けず、業務特性にあった選択が必要です。
パブリック・クラウドとプライベート・クラウドの特徴
| 特性 | パブリック・クラウドの特徴 | プライベート・クラウドの特徴 |
|---|---|---|
| ガバナンス | ユーザー部門が個別に利用可能であるため、ITガバナンスに対するリスクが発生 | 企業内でのITガバナンス、データガバナンスのコントロールが可能 |
| カスタマイズ性 | ベンダー仕様に合わせることが推奨され大幅なカスタマイズは不向き | 企業内の仕様に柔軟な環境構築が可能 |
| 既存システム連携 | 社内外をまたがってデータのやり取りを行う必要があるため、連携方式の決定にあたっては慎重な決定が必要 | 既存システムとの連携が比較的容易であり、運用が柔軟に可能 |
| セキュリティー | ユーザー企業としてのセキュリティー要件に準拠しているか検討が必要 | セキュリティーパッチの適用方針など企業内のポリシーに合わせて運用 |
| 価格体系 | 利用量に応じた課金のため、サービス購入までの期間が短く、利用が容易 | プライベートクラウド構築のために初期投資が必要 |
5年間のTCO比較(IBM調べ)
出典:「ダイナミック・インフラストラクチャーの優位性:プライベート・クラウド のTCO に関する考察」 IBM 2009
Q3:SaaS, PaaS, IaaSって何?


クラウド・コンピューティングにより提供されるITサービスは、その提供レベルによってSaaS、PaaS、IaaSの3つに分類されます。お互いにどの提供レベルのクラウドを話しているかによって、会話がかみ合わなくなる場合があるので注意しましょう。
IBMが提供するSaaS型パブリック・クラウドLotusLive の画面。 社内に設備を用意しなくても、このような本格的なWeb会議システムを利用できます。
IBM LotusLive

Q4:クラウドでお客様の環境はどう変わる?

サーバー環境の構築、変更が短いサイクルで頻繁に発生する開発・テスト環境も、クラウドの導入によって劇的な改善が期待できるエリアです。 対象サーバーを仮想化することで、環境構築時間を大幅に短くできます。さらに、みんなでシェアすることで、リソース使用率向上も期待できます。
基幹系との連携が比較的少ないコラボレーション環境は、特にパブリック・クラウドを活用しやすいエリアと言えます。
パブリック・クラウドならば、サーバー管理の手間から開放され、コスト削減も見込めます。さらに、用意されている機能を活用することで、社外からのアクセスなど1社では導入できなかったような機能も利用可能になります。
表計算ソフトで膨大な売上データを分析をするといった時に、PCが重くなって困ったことはないでしょうか。こうした悩みもクラウドなら、サーバー上のリソースを使うため、PCの性能に左右されずに済みます。 さらにサーバー上のデータを直接参照するので、ファイルのダウンロードなしで、常に最新のデータを利用可能です。
