IBMはNGOとパートナーシップを組み、IBM社員による海外支援チームを組織、派遣し、開発途上国の経済、環境、教育分野への基盤構築支援に取り組み、グローバルな人材の育成を推進しています。
概要
世界のNGO(非政府組織)の専門家と、さまざまなスキルや経験を持ったIBM社員がチームを組み、開発途上国などで経済、環境、教育分野の基盤構築支援など社会、経済的に重要な課題解決に取り組むことを通じて、グローバルな問題解決力、コミュニケーション力、さらには感知力などリーダーに必要な体験を得るというプログラムです。
目的
新興市場における社会経済的な課題に対処するグローバルな社会貢献活動を通じて、次代のリーダーとなる人材を育成することを目的としています。
内容
このプログラムは、グローバルな企業を目指すIBMが企業市民として、国や組織の枠を超えてグローバルでの社会貢献を果たすための取り組みである「Global Citizen's Portfolio(地球市民のポートフォリオ)」の一環として展開されています。社員が有するスキルやノウハウを社会貢献活動に役立てると同時に、参加する社員自身の成長を促し、さらにはIBMとしても社員のグローバルなリーダーシップを育成することにもつながる、3つのメリットを併せ持ったユニークなプログラムです。
当プログラム実施にあたりIBMは、32の国際的なNGOの中から3つのNGO(ワシントンD.C.のCitizens Development Corps、カナダのDigital Opportunity Trust、オーストラリアのAustralian Business Volunteers)との提携関係を締結しました。これらのNGOは、IBM社員が持つスキルを最大限に発揮できる適切なプロジェクトと現地の組織の選定に協力するなど、プログラムを成功に導く上で重要な役割を担っています。
派遣される社員チームは、1カ月に及ぶ現地への赴任に先立ち、派遣チームは、当地の習慣、文化、言語、参画するプロジェクトの目標、社会経済情勢および政治情勢について学習するため、3カ月間の研修を受講します。任期終了後、派遣された社員は元の職場に戻り各自の経験を生かします。なお、プログラムに参加する社員は、出身国や事業部門が異なる約8名~12名で1チームを構成、多様なバックグラウンドを持った社員同士のネットワークを築く機会も提供されます。
派遣先と参画するプロジェクト(例)は次のとおりです。
- ルーマニア(ティミショアラおよびシビウ)
高い成長性を持つ起業家に対し、ビジネス・トレーニングの提供や人脈作りの支援 - トルコ(イズミル)
経済、社会、民主主義の発展を促進するため、現地の商工会議所および市議会の支援 - ガーナ(クマーシ)
ビジネス・モデルの規模の拡大に取り組む中小企業層のため、ビジネス・プロセスの改善とトレーニングの提供 - タンザニア(アルーシャ)
市場調査と戦略的計画の策定を通じて、マイクロローン(小規模融資)とビジネス・トレーニング・サービスを必要とする起業家向けの事業とサービスの拡大に取り組む、国際的マイクロファイナンス(低所得者向け小規模金融)機関に対する支援 - フィリピン(カガヤンデオロおよびダバオシティ)
フィリピン開発援助プログラム(Philippine Development Assistance Program)からの給付認可や助成金活用の進捗状況を追跡するための経営情報システムの開発 - ベトナム(ダナンシティ)
ダナン商工会議所との協力のもとに行われる、情報技術管理におけるトレーニング・プログラムの創設を通じた中小企業の急速な発展への支援
沿革/実績
2007年7月発表。今後3年間にわたり、合計6回の派遣を予定しており、2008年1月に第1回目の公募が始まりました。2008年3月には第1回派遣メンバーとして、5000人を超える申込者の中から、33カ国100名の社員を選抜。選抜された社員は12のチームに分れ、ルーマニア、トルコ、ベトナム、フィリピン、ガーナ、タンザニアの6カ国に派遣され、各社員の持つスキルを活かして経済発展を支援するプロジェクトに取り組みした。日本IBMでは約200名の応募があり、厳選された5名がルーマニアとタンザニアのチームで活動しました。
第2回の派遣メンバーは日本から9名が選出され、2009年3月から順次、ブラジル、ガーナ、南アフリカ、タンザニア、ルーマニアの5ケ国へ赴任。各国のNGOと協力し、新興諸国のビジネス、企業家支援、ITインフラ構築支援、ビジネス・コンサルティング支援などの活動を行っています。
