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コーポレート・サービス・コー(IBM海外支援) ─ タンザニア・チーム2

アサインされた仕事でも、高校生とのメンタープレイスでも大活躍 ─ 雜賀 郁江さん

全世界の社員約5,500名の応募者から選ばれたIBM Corporate Service Corps(IBM海外支援チーム)第一陣で2008年最後のメンバーとしてタンザニアに赴いた雜賀 郁江さん。雑賀さんは現地タンザニアから千葉県の柏の葉高校情報理数科1年生 40人の生徒とメンタープレイスも実施。アサインされた仕事でも、そして社会貢献活動でも大活躍だった活動をご紹介します。

メンティー40人との顔合わせ

顔合わせの様子の写真
和やかに行われたメンティーとの顔合わせ


タンザニア出発間近の10月2日。これから1カ月間、メンティーとなる生徒たちとの顔合わせをしました。通常、メンタープレイスは、社員ボランティアのメンターとメンティーの児童・生徒が1対1で、e-メールを通じメンタリングを継続して行っていくものですが、今回は雜賀さん対クラス全員というメンタープレイス拡大版で実施されました。

顔合わせでは、まず自己紹介ということで、IBMの紹介やご自身の業務についてもお話をされたのですが、高校生向けということで極力わかりやすい表現で説明されていました。また、時々、生徒に向けて問いかける形で和やかに説明が進められました。

子どもたちの学習能力やコミュニケーション能力、PC操作能力の向上、キャリア教育の支援などを行い、教育分野の支援に貢献することを目的として全世界で展開されているメンタープレイス。「皆さんと海外で働くということを考える機会です」とCSCの活動やタンザニアについて説明をされた雜賀さん。そして、ツバルに旅行した際に感じた日本で入手できる情報だけでは見えないことが世の中にはたくさんあるということ、他の国の人たちに何かできることがないかと思ったことがきっかけでCSCに応募されたという話もしてくださいました。 生徒たちの関心が一番高かった「このプロジェクトで一体何をするのか?」とことについては、この時点ではアサインされるプロジェクトはまだ決まっておらず、回答はメールでの最初の返事に回されることになりました。

楽しみながらも苦労の多かったタンザニアでの活動

メンバーの写真
タンザニア・ツアーオペレーター協会 (TATO) にアサインされたメンバー


タンザニアにてアメリカ、ハンガリー、イスラエルからのメンバーと一緒に、タンザニア・ツアーオペレーター協会 (TATO) にアサインされた雜賀さん。今回の活動は、旅行者や旅行関連業者が簡単にタンザニアの信頼できるツアー・オペレーターを探してコンタクトできる検索システムを持つTATOの新しいウェブサイトを完成させることでした。これまでTATOのウェブサイトには、250のTATO加盟ツアー・オペレーターの一覧と、各社のホームページへのリンクしかなく、その中からニーズに合致したツアー・オペレーターを探すには各社のホームページを1件づつ確認していかなければならず、大変な手間がかかっていました。この新しいウェブサイトを使うことにより、何時間もかかっていた検索が数分で完了するようになりました。

雑賀さんはITSというJob roleからこの仕事にアサインされたのですが、彼女にとっては正直全く未知の分野で、楽しみながらも苦労されたとのこと。TATOではWebサーバーを持っておらず、外部のホスティングサービスでJoomla!というオープンソースのCMSを使うという方針まではTanzania1チームのメンバーにより決められていました。「CMSって何?Joomla!ってどう読むの?」(ちなみにジュームラ!と読みます)というところからのスタートに加え、ネットの遅さと不安定さに追い討ちをかけられたそうです。あまりにもフラストレーションがたまり、思い切って日本のアマゾンでJoomla!の解説本を注文。アマゾンには5日間で着くと書いてありましたが、周りからは「日本に帰ってから着いたりしてね」と言われ、雑賀さん自身もその可能性は大いにあるなと思っていたところ、予定通りに到着し、小躍りされたそうです。


メールでコミュニケーションの様子
メンタープレイス活動でメールのコミュニケーション


メンタープレイスの活動としては、男子・女子それぞれのリーダーたちがクラスみんなからの集めた質問に対して、1週間に1度返事をするのが基本になっていました。タンザニア到着後待ちうけていたメールは、男子生徒からはアフリカということで野生動物についての質問が寄せられ、早速写真の依頼もありました。女子生徒は、日本との生活の違い、特に食生活や衛生環境について知りたいというのが最初の質問でした。 4度のメール往復の中で、徐々に仕事やコミュニケーションについても語られるようになり、また生徒たちにリクエストされた写真だけでなく、より現地での様子がわかるような写真も添付して返事をし、コミュニケーションを深めていきました。

帰国後、240名の前でのキャリア授業を実施

キャリア授業の様子の写真
キャリア授業で異文化でのコミュニケーションの大切さを語る


雜賀さんたちの前向きな活動が成果となり、TATOの新しいウェブサイトを完成させたCSCの活動はプレスリリースとなって配信されました。

また、今回コミュニケーションをとったクラスも含めた同校の高校一年生240名に対して、タンザニアでの活動や滞在中に訪問した小学校の模様などを紹介したキャリア授業を実施しました。African TimeでTATOの方の時間がなかなかいただけなかった話、担当したプロジェクトでの苦労談、初めての英語でのプレゼンテーションなど、ご自身の経験を楽しそうに語られていました。そして、文化が違う世界でのコミュニケーションをする努力や、相手に理解してもらうためのコミュニケーションの大切さを強調されていました。

「生徒たちとのやりとりの中で、アフリカという彼らにとって未知の世界に対する興味もさることながら、タンザニアでの大学進学についての質問が印象的でした。高校1年生にして、もう大学進学を意識しなければならない彼らの将来に対してのぼんやりとした不安が伝わってきました。私もこのCSCに参加するにあたり、不安がありました。しかし、入社式で贈られた言葉『明るく楽しく前向きに』、この気持ちがあれば言語や技術といった壁も最後は乗り越えられるとタンザニアでの活動を通して身をもって学びました。あまり不安にとらわれずに貴重な高校生活を送ってほしい、そして何事にも前向きに挑戦するきっかけになれば。そういう願いを込めて、授業ではこの言葉を生徒たちにも贈りました」と雑賀さん。

授業に参加した生徒たちからは、「コンピュータをつくる会社が国を発展させる仕事をしていてすごいと思った」「海外支援について理解して、興味を持ちました。自分のことだけじゃなくて、周りを見て考えられるようになりたいです」といったコメントも寄せられ、メンタープレイスの本来の目的以上の結果を心に残したようです。

TATOのWebが世界中の旅行会社とつながり、世界の人が簡単に旅行をアレンジできる、子供たちが仕事や世界に興味を持ち未来を支えていく・・・今回の雜賀さんのように一人一人の小さな積み重ねが、Smarter Planet実現の大きな基盤となっていくはずです。そして、2009年、日本IBMからCSCのメンバーとして世界で活躍する9名の新たな挑戦もまもなく始まります。

コーポレート・サービス・コー

開発途上国の基盤構築支援の取り組みとグローバルな人材の育成


メンタープレイス

専用サイトでのオンラインによる子どもたちの学習やキャリア教育支援


IBM定年退職者の皆さんへ

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