2009年11月11日付プレスリリースにて発表された、横浜市との協業による平成21学年度(2009年4月~2010年3月)の教育支援活動が2010年2月25日の授業をもって終了しました。
概要
今回の取り組みは、横浜市が民間からの相談や提案を受け付けるために横浜市共創推進事業本部に設置した窓口「共創フロント」に、ITを活用した教育分野での社会貢献活動に力を入れている日本IBMが同プログラムの提供を提案したことから実施が決定。社会を担う資質を身に付けた「市民」を育成することを宣言し、小中学校でのキャリア教育の強化に取り組んでいる横浜市教育委員会との協力により実現しました。
期間:2009年11月~2010年2月
学校数:横浜市立の小中学校 延べ11校(小学校 5校、中学校 6校)
対象:小学校4年生~中学校2年生
人数:延べ1,013名
参加ボランティア人数:延べ20名
内容は「パワー・アップ」「トライサイエンス」「リーディング・コンパニオン」などのIBMが全世界で展開している教育支援プログラムを活用。教育を専門とするNPO法人企業教育研究会、NPO早稲田環境教育推進機構の協力により、横浜市の小中学校に合わせてコンテンツを作成、提供するとともに、日本IBMの社員ボランティアが業務で培った専門分野やスキルを生かして授業を支援しました。
授業内容
環境授業:
- 「パワー・アップ」を通じて、環境分野でのエンジニアリングの原理や環境について学ぶとともに、環境に加えて、エンジニアの仕事に興味・関心を持つことを目的とした授業。
- 「トライサイエンス」のコンテンツ「油膜を取り除こう (IBM外のWebサイトへ)」の実験を通じて、海洋汚染とその解決に使われる科学の仕組みなどを学ぶとともに、環境に加えて、エンジニアの仕事に興味・関心を持つことを目的とした授業。
- シリーズ授業「データ見えるか」:「パワー・アップ」に加え、学校の電力消費のデータをモニターで見える化し、日常的に環境配慮活動を行える児童・生徒の育成を目指す授業。
パワー・アップ
英語授業:
「リーディング・コンパニオン」による学習に加え、日本IBM社員が業務で英語を使用する様子のビデオや、社会での英語の必要性や英語の楽しさを紹介することで、英語学習の意識を高めることを目的とした授業。
リーディング・コンパニオン
理科授業:
「トライサイエンス」のコンテンツの中から対象校のニーズに合わせた授業を提供。身近な科学実験を通して理科・科学・エンジニアリングへの関心を高め、理系の仕事への興味を培うことを目的とした授業(「すい星のクレーター (IBM外のWebサイトへ)」「1セント銅貨で実験 (IBM外のWebサイトへ)」「生きているイースト菌 (IBM外のWebサイトへ)」を実施)
トライサイエンス
各授業とも終了後実施したアンケートでは、生徒たちの80%が授業への満足度を示すとともに、100%の先生方が今日の授業は生徒たちにとって有意義であったと感じていました。また、参加した社員ボランティアも全員が「非常に満足」か「満足」で「また参加したい」と回答しています。
生徒たちの環境や理科、英語の各教科への関心についても80%~90%以上が「関心が高まった」と回答しており、昨今課題になっている環境問題、グローバル化による英語の重要性、理数への興味を喚起する観点でも社会に意義のあるスマートな教育支援活動だったことが伺えます。
また、社員ボランティア自身も、日頃の業務では接することのない生徒たちや教育現場に触れ、自分自身が楽しむとともに、自分の社会での役割を振り返る機会になったなど、自分自身にとっても学びがあったことが触れられてます。
なお、横浜市の方からは以下のコメントをいただいています。
横浜市教育委員会 首席指導主事 三宅 一彦氏:
「どの授業においても、子どもたちが非常にいきいきと参加していました。学校での学習を日常生活や社会とより結びつけることができたと思います。」
横浜市共創推進事業本部 課長 佐々田 賢一氏:
「横浜市では、様々な分野で民間企業との連携により行政サービスを充実させる、公民連携の取組を進めています。民間企業が持つ資源はとても実践的で、行政サービスの活性化に大きな効果があります。民間企業の活躍が市民メリットになる今回のような取組を、今後も進めたいと思います。」
事後アンケートのコメント(抜粋)
PU=「パワー・アップ」、RC=「リーディング・コンパニオン」、TS=「トライサイエンス」、 データ見えるか=「“パワー・アップ”に加え、学校の電力消費のデータをモニターで見える化し、日常的に環境配慮活動を行える児童・生徒の育成を目指す授業。」
- エンジニアの人のこともよくわかることができました。今日は、本当にありがとうございました。(PU:生徒)
- “発電”ということは今まで何回も聞いてきたけれど、身をもって体験したことで興味関心が深まりました。(PU:生徒)
- 生徒の意欲・関心・態度が授業が進むにつれ、高まっていった。簡単な実験で楽しめていたようだ。(PU:先生(クラス担任・理科教諭))
- 普段の仕事・生活では接することのない“異文化”に接して、考えさせられる面も多かった。(PU:社員ボランティア 富田 秀人さん:ISE.インテグレーション・ARCH)
- エンジニア、という仕事のイメージを知ってもらえたこと(日本のエンジニアが増えるといいな、と思います)。(PU:社員ボランティア 佐藤 守さん:BAO.金融サービス.第一金融サービス)
- エンジニアは何か環境問題に関することは、関係ないのではと思っていたけど、こういうすごい技術が役に立っているのはすごいなと思った。(TS:生徒)
- 理科での実験など、もともと好きだったけれど、今日の授業でもっと好きになった。(TS:生徒)
- 今日は、初めて知ったことがたくさんありました。テレビゲームの時間を1時間短縮するとCO2の削減量が46gだということもわかりました。今日から少しずつCO2を減らせるように努力していきたいです。学校が一日に使う電気の量も知ることができて本当に良かったです。(データ見えるか:生徒)
- 1回1回の授業も有意義だと思いましたが、3回連続して、1つの環境の授業になっていたと思いました。特に自転車発電では、自分が自転車をこいでいる間は電流が流れるが、こぐのを止めると電気が流れず、何もできないというのが実感でき良かったと思います。エコに対する関心が強い、強くなってきているというのもわかり、今後もエコ活動をし続けてくれたら、と感じました。(データ見えるか:先生(クラス担任))
- 英語は日本に住んでいるのだから必要ないものだと思っていたけれど今日の授業で英語の大切さが分かった気がします。(RC:生徒)
- 実際に英語を使って仕事をしている人が授業に参加しているので、身近な存在として英語の大切さを感じることができた。(RC:先生(教務主任))
- かっこいいことのなかにも英語が話せることが入り、英語学習意欲の向上、必要性が少しは理解できたかも。ゲーム感覚で英語も多少は勉強(楽しく)できること。(RC:社員ボランティア 竹尾さつみさん:GTS.ITSデリバリー)
- 今日の実験で今まで嫌いだった理科が少し好きになりました。トライサイエンスを見て、ほかの実験もしてみたいです。(TS:生徒)
- 子ども達はエンジニアという言葉を初めて聞いた子がほとんどで、新しく職業を知る良い機会にもなったと思います。(TS:先生(クラス担任))
- 子どもたちにエンジニアという仕事を伝え、それに対する反応を教室で感じることができた。自分にとっても、自分の社会の中での役割を捉えなおすよい機会となった。(TS:社員ボランティア 本間達朗さん:BAO.金融サービス.第一金融サービス)
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