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受賞者紹介

上垣外 正己 (かみがいと まさみ)
1965年9月28日生まれ
名古屋大学 大学院工学研究科化学・生物工学専攻 教授


上垣外 正己の顔写真

  1. 1988年

    京都大学工学部高分子化学科卒業

  2. 1993年

    京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻博士後期課程修了

  3. 1993年

    日本学術振興会特別研究員(PD)

  4. 1995年

    京都大学工学部高分子化学科 助手

  5. 1997年~1998年

    米国スタンフォード大学化学科客員 研究員

  6. 1999年

    京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻 助教授

  7. 2003年

    名古屋大学大学院工学研究科応用化学専攻 助教授

  8. 2004年

    名古屋大学大学院工学研究科化学・生物工学専攻 教授

  9. 専門:

    高分子化学

  10. ※所属先・役職は受賞当時のものです。

贈賞の理由

リビングラジカル重合法の開発と精密高分子合成

現在用いられているポリマーの多くがラジカル重合によりつくられている。一方、エレクトロニクスや医療産業の発展に伴い、高度に精密制御された分子構造を有する高分子の合成が強く望まれるようになってきている。このような精密制御高分子の合成は、従来からラジカル重合では困難であると考えられてきた。

上垣外正己氏は「遷移金属触媒による共有結合の可逆活性化に基づくリビングラジカル重合」という重合反応を制御する新しい独自の概念を提案し、高分子化学において長年の懸案であったリビングラジカル重合を世界に先駆けて実現し、ラジカル重合による精密制御高分子合成の道を拓いた。この方法により、分子量がそろった高分子の合成、ブロックポリマー、グラフトポリマー、星型ポリマーなど、さまざまな特殊な構造を有する高分子の精密合成が可能なことを実証した。さらに分子量のみならず立体構造も同時に制御できる立体特異性リビングラジカル重合へと発展させた。最近では,モノマーの配列制御や植物由来モノマーの精密重合にも成果を挙げている。

これらの業績は、高分子化学や材料化学の発展に大きく貢献するものであり、日本IBM科学賞にふさわしいと認められる。

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