タブの始まり
- はじめに
- 環境保護と企業利益の両立選択中タブ,
- 日本の専門家に聞く
環境保護推進の最終的な責任はどこに?企業、個人、そして政府機関の責任とは
責任の範囲が重なり合い、交差していく中、どのレベルでも責任の主体が個人に移行しつつあります。消費者、サプライヤー、市民、公務員、社員、雇用主のいずれの立場であっても、環境に影響する問題と関心、および環境を健全に保つ上で果たすべき役割について理解を深めることは、各個人の責任です。そのような理解に到達するには、必然的によりオープンなコミュニケーションと、より分かりやすい活動方針によって、かかわる人々を最大限に増やし、最高の成果を上げることが必要になります。
規制する側の規制方法を変える
クリーン・テクノロジーや環境にやさしい手法の採用を推進することの最終的な責任はどこにあるのでしょう。政府でしょうか。それとも製造業者、小売店、エンド・ユーザーでしょうか。
電化製品や電子機器の製造元にそのリサイクルと廃棄の法的責任を負わせる、EU の WEEE (廃電気電子機器) 指令および RoHS (電気電子機器の特定有害物質使用規制) 指令は、規制強化の実例であると指摘する声は多くあります。これらの指令が発効して以来、多くの製造業者が環境への影響を大幅に減らすプロセスや製品の開発に着手しています。
しかし、政府の規制によって製品の組み立てと分解に関わるイノベーションが推進されているという指摘がある一方で、規制がイノベーションを妨げているという懸念の声も上がっています。多くの業界リーダーは、業界と社会のそれぞれの利益を最大限に守るアプローチを決定するには、ビジネスと政府がより密接に連携する必要があると考えています。例えばビジネス・リーダーが、政治家や市民環境団体と協力するチャンスがあれば、より現実的な形で、利害が一致するルールを作れるのではないでしょうか。
消費者の消費方法を変える
自分の行動がどのような結果を生み出しているのか?例えば電灯を点けたときにどれだけの排出ガスが出るのか、あるいはたった今捨てた携帯電話はどうなるのかをもっと実感できれば、人々はビジネスや社会をより持続可能な方向に動かすような意思決定を行うようになると専門家は指摘しています。
スウェーデンの インタラクティブ・インスティチュート(Interactive Institute) の STATIC プロジェクトでは、エネルギーの使用状況に関する意識を高める日用品を多数試作して、人々の「エネルギー行動」を変えようとしています。これらの製品には、お湯で模様が消える浴室タイルから、光の点滅で電力消費を知らせる電源ケーブルなど、多彩な製品がそろっています。
同様に、電力、石油、水の消費状況をリアルタイムで表示する「天然資源表示板」が組み込まれていれば、家庭でも企業でも歓迎されるだろうと専門家は考えています。このようなものこそが、個人や産業界に節約する気を起こさせるのに必要だからです。
ラベルを読む: 資源消費の詳細情報
電子部品や電子機器の内容を開示して、消費者が自分は本質的にどういうものを購入しようとしているのかを知ることのできる、共通の立証方法があったらどうでしょうか。食品に含まれる脂肪やコレステロール、塩分などを吟味して、特定の製品を選ぶのと同じように、このような方法によって、何かを購入する際の意思決定が変わるのではないでしょうか。栄養成分のラベルによって食品製造業者が自社製品の成分を見直し、健康志向の消費者にアピールするようになったのと同様に、電化製品や電子機器の材料成分を開示することで、機器製造業者は環境に配慮した画期的な新製品の開発を進めるのではないかと専門家は考えています。
情報ボックス
掲載日:2007年10月15日
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