
[特集の視点]
2010年が始まりました。わたしたちが経験したことのない非常に大きな構造変革や質的転換が進む毎日。次の10年、そして50年後、100年後、わたしたち人類、そして地球の未来は、どのような世界へと変ぼうしていくのでしょうか。気候変動、資源の枯渇、環境問題、社会基盤の再構築、紛争の解決、安全への希求、過度の利潤追及モデルの限界とゆがみ、新しい価値観への期待―これまでの地球と人類の長い歴史の中でいまだに根本的な解決に至っていない数々の大きく本質的な命題に取り組む必要性から、多くの方の考え方そのものに変化が生じ、現在、本格的な議論と行動がうねりとなって始まっています。
その大きな潮流の中で、人類の役割、今わたしたちが生み出すべき新しい価値、次世代に引き継いでいくべきビジョンとは―それが全世界の方々と共にIBMが取り組みを進めているSmarter Planetです。そして、技術は今後どのような領域に、どのように生かされるべきなのか、テクノロジーは、現在どのようなチャレンジを克服しつつあるのか、世界中の人々の関心と期待が高まっています。
IBMは、1990年中盤より「e-business」「オンデマンド・ビジネス」「価値あるイノベーション」「GIE(Globally Integrated Enterprise)―グローバルに統合された企業」と続々と新しいモデルを提唱し、全世界のお客様と1つ1つ確実にプロジェクトを通じて取り組みを進め、お客様と共に成果を創出してきました。
Smarter Planetは、この15年の新しい価値を創造してきた活動の連続線上にある集大成であり、「進化し続ける究極のモデル」です。これまで全世界で培われた数え切れない活動から得られた知見、経験、テクノロジーの集大成であるこのモデルは、現実の各国の政策、基本構造、法律や社会通念・システム、研究開発、製品、サービス、わたしたちのライフスタイルにまでその影響が及んでいます。2010年は、本号を起点に、インタビュー、事例、解説、論文に至るまで、読者の皆様のご関心の高い領域から、楽しんで読み進めていただければ幸いです。ご自身の専門領域において、また社会生活におきまして各プロジェクトへの関心が高まり、それが新たな具体的行動・参画へとつなげていただくことができましたら、わたしたちにとりまして、これほど喜ばしいことはないものと存じます。
2010年 2月 PROVISION 64号
「特集テーマ:Smarter Planet ― 新しい価値の創造」
コンテンツ・リーダー 関口 秀雄
連載コラム
IBM事例報告
IBMプロフェッショナル論文
- イベント・バスを用いたスマート・メーター・システムの構築 (753KB) 玉村 亘 川井 秀之 岡田 高幸 早瀬 道朗 堀場 隆文
- 組み込みシステムのアーキテクチャー設計と性能評価のためのモデル・ベース手法 (963KB) 坂本 佳史 豊田 学 小野 康一 河原 亮 長井 真吾 中田 武男
- ビジネス・イベント処理のためのモデリング手法(949KB) 石井 旬 蓮見 竜太 榎本 聡