金融機関のお客様向けに、IBMの金融ソリューションの最新情報をお届けする
季刊誌「金融ソリューションNEWS」の2006年6月号をご紹介いたします。
(各記事の内容は、2006年6月現在のものです)
巻頭のご提言:日本版SOX法の鍵と心髄
5月に施行された会社法、後に続く日本版SOX法(J-SOX)など内部統制は避けては通れません。ガバナンスの強化による適切な情報開示、経済・地域社会・環境保全等への貢献をめざすCSR(企業の社会的責任)の取り組みなど、内部統制は企業価値を高める将来への投資となります。内部統制の理念を理解し、自らの事業規模、経営環境を睨みつつ、自社の状況に適した内部統制の「形」を構築することが重要です。
企業存続の根幹をなす財務報告の信頼性に焦点を当てたJ-SOXは、内部統制を整備する好機といえます。
キーワードは「アカウンタビリティ(説明責任)」と「トレーサビリティ(確認証左)」。CEOやCFOを軸とする全社レベルの効率的・効果的な体制が求められます。
IBMビジネスコンサルティングサービス(IBCS)では、弊社の米国におけるSOX法対応の経験を活かし、日本の金融機関の特性に合わせた、J-SOXの対応をご支援いたします。
以下のファイルを見るにはAdobe® Reader® が必要です。Adobe Reader
CRM新時代に向け、データ・ウェアハウスを刷新!
秋田銀行様 「データベースマーケティングシステム」
秋田銀行様では、日本NCR社のTeradataで構築されていた既存の「データベースマーケティングシステム」の更改時期にあたり、検索専用機と同等のパフォーマンスを持ちながら、オープンで汎用的なシステムを検討された結果、高性能UNIXRサーバー「IBMR p5 570」と、データベース管理ソフトウェア「IBMDB2 Universal Database"! (DB2R UDB)」をご採用。 高速検索、最新機能ツールの活用、将来に向けた柔軟な拡張性、TCO最適化に向けたプラットフォーム選択の自由度向上、最新のセキュリティー、運用自動化ツールの活用による負荷軽減とサービス向上などを実現する新システムが、2006年4月1日から本格稼働しています。
新システムの主な特長をご紹介します。
- 従来の専用機に比べ2~10倍の高速検索を実現
- 業界標準の開発ツール利用による生産性向上
- 高度なセキュリティーを実現
- 既存システム環境からの情報資産と操作性の継承
- 柔軟なシステム基盤の拡張性
- 運用自動化ツール導入による負荷の大幅な低減
- 障害に強い、柔軟性の高い運用を実現
内部統制強化への好機に
財務報告を重視する内部統制の仕組み(日本版SOX法)への対応
現在の経営環境のなかで管理されるべき最も重要なリスクのひとつに、財務報告の虚偽報告、すなわち粉飾決算等、会計上の不正行為があります。
2005年12月、金融庁企業会計審議会内部統制部会から、内部統制の目的のひとつである“財務報告の信頼性”に焦点を当てたガイドライン「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準について」が公表されました。これが、日本版SOX法(以下、J-SOX)です。
J-SOXは経営者にとってアカウンタビリティ(説明責任)を確かなものとする内部態勢を構築する好機となります。
今日、日本では会社法、J-SOXなどガバナンスの新たな法制化が進められ、経営者にとって、対外的・対内的に強く求められる“アカウンタビリティ”と、J-SOXでは新たに“トレーサビリティ”が重要なキーワードとなりました。両者を相携えることによって、はじめて財務報告に係る内部統制システムへの経営者の総合判断は十全なものとなります。
この課題への水先案内人として、弊社では、PMOをはじめとし、文書化、評価作業などJ-SOXのさまざまな局面でご支援させていただきます。
自己破産防止へ債務者の発するシグナルを読み解く
シグナル仮説を検証し、自己破産予知・管理ルールの整備を
消費者信用産業は、過剰与信の防止による消費者保護の徹底と、クレジットコスト削減の2つの目的から、自己破産を予測するモデルの構築に取り組んできました。
しかし、自己破産の要因は多様であり、自己破産者を事前に察知するのは極めて困難とされていました。
IBMビジネスコンサルティングサービス(IBCS)ではこのたび、自己破産者への入念なヒアリングを実施し、自己破産に至るまでの過程で債務者が発生するシグナルの分析に取り組みました。ここでは、その概要をご紹介します。
「お客様の声」によるスピード経営の実践
テキストマイニング・ソリューション ~IBM TAKMI~
利用者による金融機関の選別が厳しくなっている昨今、旧来唱えられている「お客様満足(CS : Customer Satisfaction)」を改めて意識し、「お客様の生の声を効率よく収集して分析し、業務変革に役立てること」を重要な経営課題の一つとして位置付ける金融機関が増えてきています。
特に、重要なお客様の満足度を向上させるために、身近にある「データ」(たとえば、お客様との折衝記録データ)を積極的かつ迅速に経営戦略に反映し、お客様のロイヤリティを維持しながらの「スピード経営」が求められています。
有益な情報をいかに入手し、どのように活用するか——企画担当者であれば一度は考えたことのあるこの課題に対して、今、テキストマイニング技術を活用した「お客様の声分析」が注目を集めています。
今後もますます多様化することが予想されるお客様の嗜好の変化や個々の要望を素早く的確に捉え、最適な商品やサービスを提供し続ける——これがお客様中心の業務変革の実現です。
IBMは、最先端のデータ分析機能のご提供と経験豊富なコンサルティング支援により、真のお客様中心の金融サービスを実現するための「お客様の声」を活用した業務変革サイクルの構築を強力にご支援します。
ビジネス、IT両面の課題を解決する新たなアプローチ
保険業界におけるSOAの意味と適用
1996年の金融ビッグバン以降、保険業界は顧客行動の変化をはじめとするビジネス環境や行政の変化によって多くの影響を受けてきました。
今後さらに、グローバルな価格透明化や、金融商品の多様化と新規参入者による競争の激化、品質要求の高度化、少子化による既存商品市場の縮小など、保険業界は新たな対応を迫られることになります。
こうした状況下で保険会社の成長を支えるシステム構築の一手法として今、SOA(サービス指向アーキテクチャー)が注目されています。
SOAは保険業界を取り巻く課題をIT側から解決する切り札のように思えますが、ビジネスとITのシームレスな連携の前提として、ビジネス要求を定義したビジネス構造モデルが必要であり、IBMは、弊社が開発した保険業務の分析・設計のためのフレームワークであるIAA(Insurance Application Architechture)をお勧めいたします。
2015年の金融市場業務に向けて
透明性の向上とスピード化が市場でのパワーシフトを引き起こし、新時代へ
「IBMビジネス・バリュー・インスティテュート」では世界中のIBCSコンサルタントとともに調査・提言を行っています。
このたびEIU(エコノミスト・インテリジェンス・ユニット)との協力により、世界中の最大手の金融機関および規制機関296組織の運営にあたる400人以上のエグゼクティブを対象としてインタビューを実施し、「2015年の金融市場業務」に向けた考察と提言「The trader is dead, long live the trader! A financial markets renaissance」を発表しました。ここにその抜粋をご紹介いたします。
(注)「The trader is dead, long live the trader! A financial markets renaissance」全文(英文)は、Global-IBMサイトにて公開中です。
このカタログの情報は2006年6月現在のものです。事前の予告なく変更する場合があります。
事例は特定のお客様の事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
製品、サービス等詳細については、弊社もしくはIBMビジネス・パートナーの営業担当員にご相談ください。
