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アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)

国産/IBM 混在のメインフレーム環境をIBM System zに統合。信頼性の高いシステム基盤を確立、運用コスト削減や災害対策も実現

掲載月 : 2011年12月

1974年に日本初のがん保険を発売して以来、「生きるための保険」のリーディング・カンパニーとして、がん保険・医療保険を中心とした保険商品とサービスを提供し続けているアフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)。2011年3月末時点での保有契約件数は2,101万件と業界最多。膨大な契約データを安全に管理するため、同社は1980年に国産メインフレームを導入し、がん保険/医療保険/介護保険向けのアプリケーションを構築。さらに2000~2001年にはIBMメインフレームを増強し、生命保険向けアプリケーションや営業向けアプリケーションを拡大してきました。しかし2種類のメインフレームを運用管理するのは負担が大きく、求められるスキルも二重になるという問題からメインフレームの統合プロジェクトに着手。最終的にIBM System zへメインフレーム環境を統合しました。

先進性と将来性を重視して製品を選択データベースの統合も重要課題に

福島 行男氏の顔写真
常務執行役員
日本担当
チーフ・インフ
ォメーション・
オフィサー
福島 行男氏
プロジェクトの検討を開始したのは2005年上半期。当時すでに275種類のデータベースと5万モジュール以上のプログラムが稼働しており、2,000万件近い保有契約のデータを管理する大規模なシステムを安全に動かすには、今後もシステム基盤にメインフレームを採用すべきだと判断しました。

統合先のメインフレームとしては、当初からIBMメインフレームを選択することに決定していたと、常務執行役員 日本担当チーフ・インフォメーション・オフィサーの福島 行男氏は説明します。

「実は2000年頃に米国本社と協議した結果、国産メインフレームへの投資は最小化していく方針を打ち出していました。すでに1990年代から国産メインフレームのテクノロジーについては、 その先進性の点で懸念があり、将来性も不透明になっていたからです。これに対してIBMメインフレームは常に最先端のテクノロジーを導入しており、世界的なリーダーとしてIT業界を牽引し続けています。メインフレームの統合を行うのであれば、IBMを選択すべきだと考えました」(福島氏)。

その他、国産メインフレーム上で使用していたデータベースAdabasにも課題があったといい、「アプリケーション開発が行いやすく、将来性も高いDB2へ移行したいと考えていました」と福島氏は語ります。

DBアプリケーションに手を加えずにSystem zへ移行DB2への移行はツール活用によって効率化

アフラックにおけるメインフレーム統合は、大きく2つのステップで進められました。

最初に行われたのは、ハードウェアとOS、トランザクション処理ミドルウェアの移行です。アプリケーション構造とデータベースには一切手を加えずに、2台のメインフレームを1台のIBM System zに統合しました。このプロジェクトは「Mainframe Consolidation Project(以下、MCP)」と呼ばれており、2005年7月に開始され、2006年11月に完了しています。

またMCPと並行して、システム全体のアウトソーシングも実施されました。IBMのデータセンター2拠点にシステムを移設し、システム保守と運用をIBMに委託することで、ITコスト効率の改善 と運用負担軽減を実現しています。同時にメインフレーム環境の災害対策も、運用負担を増大させることなく実現されています。MCPに続く第2ステップ「Adabas to DB2(A2D)」はAdabasからDB2へデータベースを移行するプロジェクトです。2009年1月にスタート、2010 年7月に完了しています。

「データベースを移行するには各アプリケーションのインターフェース部分を変更する必要があります」と福島氏。Adabasで動いていたアプリケーションの規模はCOBOLだけで2,000万ステップに達していたため、手作業での移行は現実的ではなかったと振り返ります。そこでイスラエルのテクノロジー企業が提供するプログラム自動変換ツールを活用。これにより統合されたデータ・アクセス・レイヤーを開発し、移行に伴う負担とリスクを最小化しています。

またこれと同時にAdabas専用言語(Natural)で作成されていたモジュールをCOBOLへ移行。5万モジュールに上るアプリケーションをすべてIBM DB2に対応させただけではなく、コードの一貫性も高めています。

現在のシステムは、メインフレーム上のすべてのアプリケーションが、IBM z/OS、DB2およびCICSの上で稼働しています。

メインフレーム統合で運用コストを20%削減一貫性のあるシステム基盤も確立

しかしそれ以上に大きなメリットとなったのは、一貫性のあるシステム基盤を確立できたことです。「IBMメインフレームに統合したことで、統一された設計思想やシステム構造に基づいてアプリケーション開発や運用を行うことができるようになりました。お客様に価値のあるサービスを提供し続けるには、アプリケーションも進化し続けなければなりません。今のメインフレーム環境であれば、この要求に対応可能です」(福島氏)

MCPと並行して実施された災害対策の効果も高く評価されています。2011年3月11日に発生した東日本大震災のときも、システム停止の心配もなく業務を継続できました。「2種類のメインフ レームが併存する状態ではコストがかかるため、災害対策の実現に踏み切るのは難しかったはずです。またIBMのアウトソーシング・サービスのノウハウを活用することで災害時の問題点を明確化でき、合理的な対策を立案することが容易になりました」(福島氏)。

今後はアプリケーションの再構築へIBMとともにルールベース・エンジンも検討

今後は統合されたメインフレーム環境の上で、アプリケーションの再構築を進めていく計画になっています。

「保険の業務処理は複雑になってきており、販売チャネルも多様化しています。またお客様から求められるサービス内容も変化し続けており、これらに対する迅速な対応が顧客価値の最大化とビジネスリスク低減に欠かせません。このような課題を効果的に解決していくには、業務上の規程および処理要領定義とITへの実装を明確に分離する必要があります。そのために今、IBMと一緒にルールベース・エンジンの検討を行っています。業務ルールを定義するだけでアプリケーションが構築できれば、業務知識のないIT担当者でも、効率的にアプリケーションを実装できるようになります。その結果、ビジネス環境の変化にもスピーディーに対応できるようになるはずです」と福島氏は語ります。

「保険のように膨大なデータ処理を高い信頼性で行うことが求められる分野では、今後もメインフレームが重要な役割を果たします。
IBMメインフレームはSystem/360の時代から一貫性を持ち続ける一方で、先進性も高く、長期的なロードマップもしっかり描かれているため将来性にも不安がありません。またハードウェアだけではなく、z/OSやDB2など、ソフトウェアまで含めた総合力を高く評価しています。次世代システムの中核にIBM System zを採用したことは、正しい選択だと考えています」(福島氏)。

掲載されている情報は2011年12月現在のものです。内容は事前の予告なしに変更する場合があります。
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IBM、IBMロゴ、ibm.com、DB2、CICS、System z、およびz/OSは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。

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