掲載月 : 2008年6月
企業内に散在するデータや情報というビジネス価値を、それを必要とする人や業務アプリケーションが十二分に活用することが、いま企業経営戦略に求められています。しかし企業内の情報はさまざまな形式で多数のコンピューター上に点在しています。分断された情報は連携がとれず、有効に活用できる状況になっていないケースもあります。また、データそのものが常に新しく正確であることを確実に保証できないなど、情報の信頼性が問題となることもあります。
このような状況を解決するのが、IBMの「インフォメーション・オンデマンド」です。インフォメーション・オンデマンドは、必要な時に必要な人に必要な情報を提供する、ビジネスに有効なIT基盤です。
2008年1月、IBMはこのインフォメーション・オンデマンド戦略の一環として、Cognos社を買収しました。(図1)
Cognosのビジネス・インテリジェンスや財務パフォーマンス・マネージメントのソリューションが加わったことにより、お客様には社内外の情報をより戦略的に活用いただける環境をご提供できるようになりました。
金融業界における実績と事例
Cognosは、アメリカ、イギリス、アジアそれぞれのトップ10の銀行をはじめとして、全世界で1,000以上の金融機関に採用されています。これらの金融機関では、収益性の向上、コンプライアンスや内部統制、顧客離れの防止や囲い込み、業務効率の向上、チャネル管理、クレームの整理などにご活用いただいています。
アジアのある金融機関では、企業パフォーマンスを向上させるため、支店情報に加え、インターネット・バンキング、テレフォン・バンキングなどの情報をすべて取り組むことのできるプラットフォームを求めていました。
Cognosを導入することで、従来7週間かかっていたレポート作成をわずか7秒に短縮※し、チャネルごとのパフォーマンス、収益性の高い顧客や各支店がどのように収益を上げているかを正確かつ瞬時に把握できるようになりました。また、表計算ソフトの使用による人的なミスに対するリスク管理、重要な評価指標を反映した新しい賞与体系の導入、SOX法による財務体制管理に関するコンプライアンス要件への対応など、Cognosを幅広く活用いただいています。
迅速かつ整合性のある意思決定を可能とする2つの機能
ビジネス・インテリジェンス(BI)機能
経営と業務に関連するさまざまなデータを統合したBI情報を全社的に管理し、社員全員が活用できるよう、IBM Cognos 8 Business Intelligenceソフトウェア(BI機能)をご提供します。
これにより、営業、マーケティング、財務、リスク管理、商品開発、その他の部門が一貫して同じ情報を得ることができ、また新たな洞察を見つけ、優れた意思決定が可能になります。(図2)
BI機能の主な特徴は以下のとおりです。
- データを業務に生かすために用意された豊富なBI機能は、すべて共通したメタデータ・モデル(データ辞書)を使用しているため、業務データに対する一貫性の維持や統制に優れています。
- 報告書形式レポートから顧客に提出するレポートまで、企業に求められるさまざまなレポートが簡単に作成できます。また、利用者の幅広い要望に応える機能を標準で実装している一方、プログラミングが不要なために運用や保守の観点からも使いやすくなっています。
- スコアカードやダッシュボードを通じて幅広い利用者の間で戦略的な評価指標を共有し、組織の目標にベクトルを合わせ、達成度や進捗度を把握することができます。
- ポータル、電子メール、Microsoft® Office 、検索エンジン、スマートフォンなど、同じBIコンテンツにアクセスできる多彩な手段を提供し、多様なビジネス・シーンとニーズへの対応により、経営層から一般社員まで幅広く利用いただけます。
ファイナンシャル・パフォーマンス・マネージメント(FPM)機能
目標設定や明確な戦略立案を支援し、具体的な計画、予算、予測に落とし込む手段として、IBM Cognos 8 Planningソフトウェア(FPM機能)をご提供します。これにより、お客様には、業務計画と債務計画を迅速に統合し、必要な経営資源と将来のビジネス・パフォーマンスを可視化いただくことが可能になります。(図3)
FPM機能の主な特徴は以下のとおりです。
- 業務の複雑さや詳細、相互関係までを正確に反映した計画や予算モデルの作成が迅速に行えます。また柔軟性の高いモデリング機能を備え、企業の成長に合わせ、ビジネス・ロジックや新たな方針を適用し、その影響を瞬時に確認することができます。
- 複数関係部門の責任者や社員を計画立案プロセスに参加させることができます。これにより、戦略に対する部門や個人の目標との整合性が図れます。
- 市場動向や規制の変化に合わせた計画サイクルを柔軟に実現し、意思決定プロセスを大幅に短縮します。業務パフォーマンスの可視化により、競争優位性を勝ち取ることができます。
オープンなエンタープライズ向けプラットフォームを提供
Cognosソリューションは、Webサービスに基づくSOAを基盤とし、幅広い業界標準技術を採用した、特定の環境に依存しない、柔軟性の高いインフラを提供します。エンタープライズ・アーキテクチャーを見据え、ITシステムの標準化を進めて、全体最適の観点から高度な意思決定とパフォーマンスの向上を支援します。
Cognosソリューションの広範なBI機能とFPM機能、そしてオープンなエンタープライズ向けプラットフォームは、迅速で整合性のある意思決定を支援します。そして、企業データからビジネス価値のある情報を引き出し、金融機関の皆様の業績向上に貢献していきます。
※数値は特定のお客様の事例であり、効果はお客様の環境その他の要因によって異なります。
本事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
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