掲載月 : 2009年6月
帳票は、業務プロセス上、膨大な情報を効率的に共有するために不可欠な伝達手段ですが、昨今の商品・サービスの増加に伴い多種多様な形式と出力形態が要求された結果、システム開発の30〜40%を帳票開発が占めるに至っていると言われます。
金融環境の変化に伴い、一層の業務コスト削減に向けたさまざまな取り組みがなされる中、帳票開発コストを削減し、さらには個人情報保護の観点でのセキュリティー強化や環境面におけるCO2削減への貢献が今まさに重要となっています。
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帳票開発が抱えるさまざまな課題
帳票開発の現状について深く分析していくと、さまざまな課題が浮かんできます。
まず業務コスト削減の観点では、1.基幹系、オープン系などプラットフォームごとの設計開発が発生、2.環境変化に対応する迅速な帳票開発や複数帳票にまたがる修正変更が必要、3.運用の煩雑化に伴う作業量の増大、などの課題があります。セキュリティーの観点では、内部統制におけるプロセスの可視化に向け、システム全体に対する一元的な出力管理やログ管理が必要です。また、環境貢献の観点からは、長期保存を必要とする帳票に対して、不要帳票の削減や電子化による紙出力の削減が必要となっています。
ドキュメント出力のオープン化と一元管理を実現する出力統合基盤

図1 IBMのアセットを活用した
出力統合基盤ソリューション
帳票にはさまざまな種類と形態があります。社内・社外の利用形態による違いと同時に、あらかじめ出力要件の定まっている定型帳票と、任意に出力データを設定する非定型帳票に大きく分類することができます。
社内帳票は比較的自由なレイアウトで良いのに対し、社外帳票は各社で形式が定められており、帳票体裁やフォント等に関する出力精度と厳重な出力管理が要求されます。また、定型帳票は多数のユーザーが長期にわたり活用するため、形式が標準化されたものが多いのに対し、非定型帳票はレポートのように随時最適な形式で作られる帳票類が主体になります。IBMがご提案する帳票作成システムは、定型帳票を得意とする出力統合基盤であり、ドキュメント出力におけるオープン化と一元管理を実現します。また、IBMのアセット(知的財産)を活用して構築されるこの基盤は、SOA化の推進にも対応しています(図1、2)。すべての出力情報をビジネス・ロジックと帳票レイアウトに分離して、この出力統合基盤に蓄積することによって、PDF出力、大量印刷出力、オフィス・プリンターへの出力等、ニーズに応じた出力切り替えを一元的に制御することができるのです。

図2 機能のご紹介—出力に
おけるSOA化の推進
帳票作成エンジンには業界トップシェアのSVF(Super Visual Formade)を採用しており、帳票の開発生産性をさらに向上させます。すべての出力履歴を監査用ログとして一元管理するため、誰がいつ何をどこに出力したか、出力に関する可視性を確保することができます。また、テキスト形式でのデータ保管により、その時々に合わせた出力形態に対応することが可能であり、帳票データの長期保管や分析データ等としての再利用が可能となります。さらに、電子帳票システムとしての利用も可能であり、帳票データに対する複数条件を指定したAND/OR検索や名寄せ表示、簡易的な承認ワークフロー機能も提供します。
IBMがご提供する出力統合基盤のその他の特徴は下記のとおりです。
- 帳票用データを作成するためのJavaアプリケーションの大半を自動生成することで、開発者のスキルに依存しないプログラム開発を行うことが可能
- 既存ホスト・アプリケーションを変更することなく印刷データを取り込むことが可能
- 既存ホストで利用しているオーバーレイの自動変換サービスを提供
- 帳票レイアウトの修正が簡易に実施可能な設計ツールの提供により、帳票修正時間を短縮
- 出力先に依存しない共通なレイアウト情報の利用により、帳票の開発生産性の向上を実現
- 個々の金融機関のニーズに応じた機能アセットの組み合わせによるサービス提供が可能であり、アクセス制御、統合認証、画面変更などのカスタマイズが可能(図3)
- Javaを代表とするハードウェアに依存しないオープン技術の採用により、長期にわたるシステム利用が可能
- 出力統合基盤の構築により、以降の処理能力の拡張は、サーバーの資源増強によるスケール・アップ、および負荷分散やクラスタリング技術によるスケール・アウトが可能
IBMは、金融機関の皆様が、監査用ログ管理による内部統制の強化、帳票の開発生産性の向上および運用管理工数の削減、長期運用による環境貢献を通じ、帳票出力におけるトータル・コストの削減を実現されるよう、ご支援してまいります。次期システムのご検討、電子帳票システムの更改、プリンターの更改のタイミングにおいて、IBMがご提供する出力統合基盤を是非ともご検討ください。
| フィーチャー名 | 提供する機能 |
|---|---|
| ベース・ログ管理機能 | 仕分け処理、ログ管理など、出力統合基盤の基本機能 |
| オンライン印刷機能 | オフィス・プリンター(レーザー、ドット・インパクト)への印刷を実現する機能
即時印刷(印刷データ生成と同時)、保留印刷(帳票一覧からの指示)を実現する機能 |
| バッチ印刷機能 | センター側に配置されたプリンター(レーザー、ドット・インパクト)への印刷を実現する機能 |
| DTO連携機能 | 設計されたレイアウト情報からDTO(Data Transfer Object)を自動生成する機能 |
| SOA機能 | 出力統合基盤における各機能をWebサービスとして提供する機能 |
| 集約印刷機能 | バッチ印刷時に送付先単位での印刷出力を実現する機能 |
| メッセージング機能 | 印刷状況やエラー情報をメッセージやメールとして発信する機能 |
| 文書内検索機能 | 文書内文字列に対してAnd/Or条件による高速検索を実現する機能 |
| リッチ・クライアント機能 | Web2.0の技術を用いた電子帳票トップ画面を提供する機能 |
| SQL自動生成機能 | DM層から印刷データを取得するためのSQLを自動生成する機能 |
| 文書管理機能 | Excel®、Word、PowerPoint®で作成されたオフィス文書や、イメージ、PDFファイルを電子帳票データと同列に管理できる機能 |
| FormWave連携機能 | ワークフロー製品「FormWave」との連携機能 電子帳票に対する修正、承認、回覧が必要な場合に利用できる機能 |
| CSV変換機能 | 位置定義情報(rule定義)を元に、Plain textからCSV形式への変換を実現する機能 |
本事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
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JavaおよびすべてのJava関連の商標およびロゴは、Sun Microsystems,Inc.の米国およびその他の国における商標。
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