掲載月:2007年3月
お客様の次世代バンキング・システムの基盤づくりのため、IBMは対外接続系ソリューションに新たなシリーズを加えました。
変革を実現するための基盤づくりを目指して
今日、金融機関のIT環境に求められているのは、柔軟性、パフォーマンス、信頼性そしてセキュリティーです。競争で優位に立つためには、ITコストを削減し、信頼性とセキュリティーを確保しながら顧客ニーズや社会の変化に迅速に対応する必要があります。
このようにビジネス環境の変革(トランスフォーメーション)が求められるなか、対外接続系システム・エリアにおいても変革を実現するためのシステム基盤として、IBMは金融対外接続サーバー・シリーズに新たなラインアップを加えます。
IBMは長年にわたり数多くのお客様へ対外接続系ソリューションをご提供することで培った経験とノウハウをJava 2 Enterprise Edition(J2EE)フレームワーク環境上に再現させ、オープン技術でのミッション・クリティカルな対外接続系システムを展開します。対外接続系システムに不可欠な堅牢性、即応性、柔軟性に応えるために、実績の高いオープンプラットフォームとミドルウェア基盤を採用。従来からの特長である堅牢な設計と可用性の高い運用性に、オープン技術を取り入れることで開発生産性の向上を実現しています。
なお、メインフレーム環境のお客様にご利用いただいている「FINEACEシリーズ」は、今後も継続してご提供してまいります。
このたび、新たに対外接続系システムに加わりました「Payment Systems Transformation(PST)」は、勘定系システムと各種外部システムを接続する際に必要となる機能や部品を提供するソフトウェア・パッケージです。PSTを使用することにより、新サービスの追加、接続先やサポート・プロトコルの拡大など、将来のさまざまな変化に迅速かつ容易に対応できる柔軟性とシステムのスケーラビリティー向上を確保でます。次世代金融サービス・システムNEFSS勘定系システムとの接続に加えて、国産メーカーのホスト、サーバーを基幹システムとする環境の対外接続サブシステムとしての活用形態も可能にしています。
システム構成
PSTは、スケーラビリティーに富んだIBM System pと、パフォーマンスと可用性に優れたWebSphere® Application Server(WAS)※1を基盤として採用しています。
システムの位置づけ

図1.新対外系システムの
イメージ
PSTは、勘定系システムが外部センターと接続するためのフロントエンド・システムとして位置づけられ、お客様の勘定系システムと外部センターを接続するために必要となる機能や部品を提供します。
複雑な外部センターとの接続プロトコルや電文処理をPSTに任せることにより、開発や運用にかかる負荷の軽減に役立てることができます。
[図1]に統合決済サーバーを中心とした全体のイメージを示します。
統合決済サーバーの各フィーチャー

図2.新対外系システム
統合決済サーバーは以下のフィーチャーで構成されます。
- 全銀システム接続機能
- 統合ATM接続機能※2
- CAFIS接続機能※3
- ANSER接続機能※4
- ファイル伝送機能
ソフトウェア・コンポーネントの概要
Business Server
外部センターの接続条件に準拠した業務サービスや機能群のための実行環境で、PSTサーバーのWAS上のJavaアプリケーションとして稼働します。
外部インターフェース
外部センターごとのプロトコルの違いを吸収し、ノード間迂回、回線単位の送受信制御等に柔軟に対応することを目的としたライン制御機能群のための実行環境で、PSTサーバーでAIX®上のプロセス群として稼働します。
勘定系インターフェース
勘定系システムとの接続形態に依存せず、柔軟な接続を可能とする機能群です。
Monitor Server
Business Server、外部インターフェース、勘定系インターフェースの稼働状況の監視、コマンド受付、ログ・メッセージの集積管理などの運用・管理に関する機能群や各業務で提供する機能群のための実行環境を提供します。
高可用性
IBM High Availability Cluster Multiprocessing(HACMP)により、PSTアプリケーションを障害から保護することが可能です。
HACMPにより、稼働状況を監視、検出、対処して、予期せぬ偶発的な問題の発生時にもサービスの可用性を維持します。
セキュリティー対策
システム運用におけるセキュリティー対策として、運用端末におけるユーザー認証・アクセス制限・アクセス監視機能、暗証番号の暗号化機能などを実装します。
また、外部センターが定義しているネットワーク上の暗号化仕様にも準拠しています。
※1 WebSphere Application ServerはサーバーサイドJavaの標準であるJava 2 Platform, Standard Edition(J2SE)に準拠した、業界で最も評価の高い、国内・海外シェアNo.1のアプリケーション・サーバー製品です。
※2 「統合ATM」は、株式会社NTTデータが提供する金融機関向けのネットワーク・サービス(正式名称 : 統合ATMスイッチングサービス)
※3 「CAFIS」は、株式会社NTTデータが提供する金融機関向けのネットワーク・サービス(正式名称 : Credit And Finance Information System)
※4 「ANSER」は、株式会社NTTデータが提供する金融機関向けのネットワーク・サービス(正式名称 : Automatic answer Network System for Electrical Request)
本事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
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