掲載月 : 2010年6月
金融業界のシステムには、パフォーマンス性能や動的に変化するトランザクションの処理時間、業務の継続性と安定性、エネルギー効率といった多様な要件が、高いレベルで求められます。安定したロードマップを持つIBM Power Systemsは、それらの要件を満たすことができる、金融システムに最適なプラットフォームであり、今後10年を見据え、お客様のビジネスの成長に貢献します。
クラウド・コンピューティングや今後複雑化するワークロード処理の最適化を実現するPOWER7

図1 統合サービス環境に最適化
されたPower Systems(600KB)Adobe® Reader®が必要IBMは17年間にわたり米国特許取得件数No.1を維持しており、テクノロジーをリードしています。この数多くの技術革新は、3年ごとの安定したPOWER® プロセッサーの開発にも貢献しています。2010年にはクラウド・コンピューティングを含む次世代データセンターに向け進化したPOWER7®プロセッサーが発表されました。2月にはミッドレンジ機4モデル、4月にはブレード3モデルを発表し(図1)、ハイエンド、エントリー、ハイパフォーマンス・コンピューティング専用のモデル発表を今後予定しています。
今後クラウド・コンピューティングが本格化し、インターネット・バンキングやグローバルなマイクロ単位のスピードで取り引きされる金融市場取引などが広く普及することで、動的に変化する処理や大量のトランザクション、リアルタイム解析などの複雑なワークロードへの対応が必須となります。
Power Systemsは、それらの複雑なワークロードを要件に合わせて効率よく処理し、各種IT課題を解決することで、2010年代の経営判断に柔軟に対応できるよう設計されています。その仕組みは、POWER7プロセッサーの設計に見ることができます。
さまざまなワークロード、増大するデータ処理に柔軟に対応できるPower7の設計とは

図2 クラウド時代を支えるワーク
ロード最適化システム(492KB)Adobe® Reader®が必要POWER7では、前述のような予測の難しいワークロードを自動で最適に処理するために、1つの物理コア内で命令を同時に最大4つ扱える論理マルチスレッド処理機能「Intelligent Threads」へと進化しました。物理コアは、ハイエンド機で最大256コアまで搭載予定、POWER6®と比較してコア数は4倍、スレッド総数は8倍という、巨大な拡張性を実現し、アプリケーションのパフォーマンスを飛躍的に向上させます。さらにPower Systemsの仮想化技術Power VMと、年内発表予定のAIX®7において、最大1,000個の仮想区画の同時稼働という高い並列度を実現します。モデル780では、インターネット処理のように並列度の高さがパフォーマンスに有効な場合は、1チップ8コア稼働の「MaxCore」モード、データベース処理のようにクロック速度、コア当たりの性能の高さがパフォーマンスに有効な場合は、1チップ4コア稼働の「TurboCore」モードと切り替えられる機能を初めて採用しました(図2)。この機能により、お客様のワークロード処理の要件に合わせた稼働形態を柔軟に提供し、処理を効率良く実施できるようになりました。
また、POWER7とAIXの組み合わせで実装された「Active MemoryExpansion」機能を使うと、仮想区画のメモリー割当量を見かけ上増やすことで、アプリケーション・パフォーマンスが向上しますので、膨大なデータ分析が必要な将来予測や非構造化データの可視化など、大量のメモリー空間を要するビジネス・アナリティックスや、ERPのような経営活動の強化を支えます。
システム統合とシステム管理の自動化によって実現される業務の継続性と安定性
2010年4月に「資金決済に関する法律」が施行されました。その柱の1つとして、従来、プリペイドカードや商品券を対象としていた前払方式に加えて、利用者IDの交付により、口座やポイント情報に応じた商品やサービスをリアルタイムで提供する“サーバー型前払方式手段”も規制の対象となりました。サーバ管理型の電子マネーの増加傾向と利用者の保護を目的とした、この法律の施行が物語るように、ITインフラを経由した取引は今後ますます増加し、管理の強化、サービスの向上が求められていきます。
IBMのシステム統合管理ソフトIBM Systems Directorはメインフレーム、Power Systems、System x®のマルチプラットフォームに対応し各種のプラグインを提供して、複数タイプのIT資源の総合的な運用を可能にします。IBM Systems DirectorのプラグインであるVMControlは、この中でもプロセッサー・メモリー資源、物理サーバー、仮想区画をプール化することで、データセンターにおけるプライベート・クラウドでの計算機資源の一元管理を実現するソリューションです。
また、Power Systemsは、自社開発・製造によるファーム・ウェア、オペレーティング・システム、仮想化技術の三位一体の堅牢な信頼性デザインを採用しており、プロセッサー・メモリーを格納するブックの活性保守方式はメインフレームから継承しています。2月に発表されたミッドレンジ・クラスのPOWER7搭載Power 770/780では活性保守機能が強化され、ハイエンド機並みのスケーラビリティー、高い信頼性とサポート・サービスを提供し、業務の継続性と安定性を実現する付加価値の高いITインフラをご提供します。
企業の環境への取り組みに貢献するPower Systemsの高いエネルギー効率
2010年4月から、省エネ法の規制体系が従来の工場・事業場単位から事業者単位でのエネルギー管理に変更されました。年間エネルギー使用量が1,500kl以上の事業者は、燃料・熱・電気の使用量を国へ申請し、特定事業者としての指定を受けることになります。
POWER7は、前世代のPOWER6と比較して消費電力当たりの性能が3倍程度に向上しており、同等パフォーマンスを実現するために必要な電力は3分の1程度で済むことになります。
POWER6搭載の一部モデルではサーバーの熱、温度の監視や制御の仕組みを提供するEnergyScale機能が搭載されていましたが、POWER7搭載サーバーではさらにその機能を強化するthermal power management device(TPMD)を全モデルに搭載します。IBM Systems Directorで熱・温度の監視や制御を行い、POWER7が持つ電圧や周波数を柔軟に変化させる技術を用いることで、プロセッサーの稼働状態を自動的に省エネモードに移行できます。これにより、例えば、夜間バッチ、週末に消費電力を抑えるエコロジー運用が可能になります。モデルPower 750では監視や制御機能と消費電力効率が評価され、ENERGY STAR(※1)適合基準の認定を、商用サーバーとして初めて受けました。
IBMは、今後ますますスマート化が進む世界でのお客様ビジネスの成功のため、現在そして将来の要求に対応し、かつコスト効率・エネルギー効率ともに優れているスマートなシステムをご提供いたします。
※1 ENERGY STAR:OA機器の省エネルギーのための国際的な環境ラベリング制度
掲載されている情報は2010年6月現在のものです。内容は事前の予告なしに変更する場合があります。
ソリューション情報は、すべての場合において同等の効果が得られることを意味するものではありません。効果はお客様の環境その他の要因によって異なります。
製品・サービス等詳細については、弊社もしくはIBMビジネス・パートナーの営業担当員にご相談ください。
IBM、IBMロゴ、ibm.com、およびPower Systems、Power、POWER7、POWER6、Power VM、AIX、Active Memory、System x、EnergyScaleは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。
Adobe, Adobeロゴは、Adobe Systems Incorporatedの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
