掲載月:2006年10月
ソリューション概要
株式会社ジャックス(以下、ジャックス)は、「社会や消費者の変化に即応し、ペイメントシステムを変革していく」との理念を実現する信販・カード業務基幹システムとして、業界で唯一、24時間365日稼働を実現する業界最大級のオンラインシステム「JANET(ジャネット)」を2001年に稼働開始させました。以来、JANETは、IBMのアウトソーシング環境のもと、稼働開始から5年にわたり無停止という高い信頼性で日々の生活で使われるクレジット・サービスを支えています。
さらに、業界・業種の枠を越え、さまざまな企業が共同でこの実績あるJANETを利用できるよう、IBMの共用データセンター機能「Service Delivery Center(SDC)」上にJANETを移行、2006年5月から新環境での本番稼働がスタートしました。
即時性、拡張性、戦略性を実現するJANET
信販・カードの全業務領域をカバー、即時性、拡張性、戦略性を実現するJANET

図1 JANET概要
ジャックスの信販・カードの全業務領域に対応するJANET[図1]は、これまで4台のホストコンピューター、100台を超えるサーバー、全国各拠点
の4,500台を超えるPC端末、金融機関のATM(現金自動入出機)、CD(現金自動支払機)、カード加盟店のCAT(信用照会端末)、さらに外部信用情報センターがオンラインで接続される業界最大級のシステムとして、24時間365日の稼働と、リアルタイムのオーソリゼーションを実現してきました。
システム機能面では、商品機能別にプログラムをモジュール化する設計によるシステム開発・保守の生産性向上と、多彩な条件パラメーター群の柔軟な組み合わせによる新商品や機能への迅速な対応、さらに処理能力増強などシステム資源の変更にも柔軟に対応できる拡張性を備えています。
ジャックスの信販・カードの全業務領域に対応するJANET[図1]は、これまで4台のホストコンピューター、100台を超えるサーバー、全国各拠点の4,500台を超えるPC端末、金融機関のATM(現金自動入出機)、CD(現金自動支払機)、カード加盟店のCAT(信用照会端末)、さらに外部信用情報センターがオンラインで接続される業界最大級のシステムとして、24時間365日の稼働と、リアルタイムのオーソリゼーションを実現してきました。
システム機能面では、商品機能別にプログラムをモジュール化する設計によるシステム開発・保守の生産性向上と、多彩な条件パラメーター群の柔軟な組み合わせによる新商品や機能への迅速な対応、さらに処理能力増強などシステム資源の変更にも柔軟に対応できる拡張性を備えています。
業務機能面では、契約店舗ごとの独特の決済や例外処理など高度で複雑な処理への柔軟な対応を実現。また、JANETにより一元化されたDBに日々蓄積される膨大な顧客情報は、与信業務など顧客へのレスポンス向上、高度なリスク・マネジメント、市場や消費者のニーズに応える商品の企画や開発に戦略的に活用されています。
JANETは、日本IBMが1997年5月にシステム・インテグレーション(SI)を受託し構築しました。システム稼働前の2000年1月に約6年半のアウトソーシング契約が締結され、計画段階から開発、運用にいたるジャックスのITの中核すべてにわたる大規模なサービスをIBMが一貫して提供しています。
ジャックスはシステム部門の役割をシステム企画分野に集中させ、新システム活用促進に向けた営業支援、加盟店支援の強化に要員をシフトするなど、中核となるビジネス分野に専念する環境を構築されました。
IBMは、詳細にブレイクダウンし数値化(可視化)した共同目標設定を行い、日々の安定した運用を継続するだけでなく、「長期サービス計画会議」を毎年実施し、中長期的な視野でのITの方向性の提言を継続して実施しています。
JANETを共同化システム・アライアンス戦略として提供
ジャックスではJANETを大きな経営資源のひとつと位置づけ、その機能を他企業へ共同化システム・アライアンス戦略として提供・展開することを視野に
入れた検討を進めてきました。

図2 概要図
その戦略へのさらなる一歩として、2005年4月、ジャックスは、世界最大規模の共用データセンター機能(SDC)に基づいたIBMとのアウトソーシング契約へ
移行しました。先進テクノロジーと長年の実績ある管理ノウハウで運用されるシステム基盤と、共同利用により最適化されたコスト体系で、着実な稼働
実績を持つ優れた信販・カード基幹システムであるJANETを多くの企業が利用できる環境が整いました[図2]。
JANETの利用を希望する企業は、新
たな選択肢としてのSDC方式による共同利用、あるいは、JANET単体での使用権購入のいずれでも選択が可能です。
IBM SDCサービス
世界レベルの先進テクノロジーと検証された運用ノウハウを結集したIBM SDCサービス
IBM SDCサービスは、障害管理やヘルプデスクなど、システムの運用管理に必要な機能を機能ごとに集約し、専門スキルを最大限に活用した体制にすることで、複数の企業に均一で高品質な運用管理サービスを効率よく提供する仕組みです。
SDCの共用システムおよび人的リソースを活用することで資源を効率的に利用できるため、ジャックスでは年間の定常的な保守・運用経費を約2〜3割削減できると見込んでいます。ジャックスでは主要なIT資産をSDC環境(システム基盤、ネットワーク基盤とその運用環境)に移行するにあたり、最新テクノロジーを活用した変革を数多く組み入れています。
100台を超えるサーバー群はIBMのブレード・サーバーであるBladeCenter® へ統合され、堅牢性、拡張性、耐障害性、経済合理性の大きな向上が実現しました。ホスト環境も、数多くの金融機関で実績を持ち、災害対策用サイト等としても活用され高い信頼性に裏打ちされた共同ホストシステムを利用することで、トランザクションの変動へも柔軟・迅速に対応できます。
さらに、通常これだけ大規模なセンター環境の移設であれば数日間のシステム停止もやむを得ないと考えられてきましたが、今回の移行では、離れた場所にあるIBMストレージ製品間でミラー・データを保持できるPPRC(Peer-to-Peer Remote Copy)機能を活用したことなどにより、移行前日までは自社のシステム環境で、翌朝の移行当日からは新たなSDC環境からシステム・サービスがシームレスに「停止無く」提供されるという画期的な移行が実現しています。IBMの最新テクノロジー、IBM自社製品によるエンドツーエンドの基盤構築とIBM製品部門からの厚い技術支援体制、世界的レベルで集約された運用ノウハウのベストプラクティスを活用した共同データセンターのメリットが最大限に生かされています。
先進テクノロジーと、信頼の運用ノウハウを総結集したIBMSDC上で、優れたJANETの機能を共同利用できる、新しい「信販・カード業務向けシステム・サービス基盤」が完成しました。
新システム構築実現の迅速化、高い拡張性と柔軟性、コスト最適化などを提供するこの仕組みは、成長を続ける信販・カードビジネスを推進される企業の皆様が、中核となるビジネス分野に専念されるための基盤機能をご提供していきます。
本事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
IBM、IBMロゴ、BladeCenterは、IBM Corporationの商標。
その他の製品名および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
