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IFRS:会計基準のグローバル化の潮流と日本の動向

欧州金融機関でのIFRS適用実績からの考慮点

掲載月 : 2009年9月

会計基準のグローバル化の潮流として、2005年にEUが域内の全上場企業にその適用を義務付けたことを契機に、会計基準のグローバル・スタンダードが、90年代以降、会計基準の標準であった米国会計基準(US GAAP)から国際財務報告基準(International Financial Reporting Standards、以下IFRS)に移行しつつあります。既に4割の国々が適用を決めており、数年のうちに米国を含む8割以上の国々まで適用が広がる見込みです。
この会計基準統一化の流れは、convergence(自国会計基準とIFRSの並立)かadoption(IFRSへの自国会計基準の修正適用化)の議論を経て、概ね後者で決着する方向にあります。
これらの流れを受けて、いよいよ日本においてもIFRS適用に向けた動きが本格化してきており、従来の日系企業のアキレス腱であったグローバルと整合性のある基準による開示が可能となる方向にあります。日本では企業会計審議会を中心に議論を行った結果、2010年からの任意適用の後、2012年に強制適用の採否が決定する予定です。(金融庁の中間報告による)強制適用が認められた場合、約3年の準備期間を経て最速で2015年から強制適用が行われる見込みです。

企業ガバナンスを変革する好機としてのIFRS適用

IBMが2008年に実施したグローバルの主要企業CFO向け調査によると、IFRS適用を単なる会計基準の変更ではなく、企業グループ全体として、より統合された財務組織へと変革を図り、会計ガバナンスを構築する好機としてとらえている企業が過半数を占めています。

同調査においてはまた、『統合化された財務組織と会計ガバナンス』を先行して実現している企業は、正確な財務情報に基づく迅速な経営判断・企業行動が担保されることを背景に、厳しい経済環境下の昨今においても好業績を維持できていることが示されました。これら企業が市場から高い評価を得ていることも事実です。
これは従来グローバル標準での会計管理が、投資家への開示という面でのみで考えられていたものから、企業経営管理の軸として必須のものとなってきたことを意味しています。

『統合化された財務組織と会計ガバナンス』の実現には、共通化されたルール(標準会計基準=IFRS)と仕組み(標準勘定科目・共通データ)・プロセス(標準プロセス)の3つが重要な要素となります。IFRSは他GAAPと異なり原則主義を標榜しているため、地域特性を理由にこれまでの細則主義ではグローバルでの整合性確保に困難があった事項についても、合意された原則に沿い、企業としての解釈の裁量権の範囲内で合理的な整合性を確保することが可能となります。この裁量権を適切に行使するためには、経営陣は客観的な観点でのDue Diligence実施(他社の適用状況、グローバル・トレンド調査)を適宜行い、ルールに反映させる必要があります。

十分な注意の上で「今」がスタートの時期

実績に基づくグローバルなIBMのサポート

IBMは、信頼されるパートナーとして、ビジネス、システムの両面から、End-to-Endのサポートをご提供し、IFRS適用プログラムとそれに基づく金融機関の皆様の財務変革の成功に貢献してまいります。

掲載されている情報は2009年9月現在のものです。内容は事前の予告なしに変更する場合があります。
ソリューション情報は、すべての場合において同等の効果が得られることを意味するものではありません。効果はお客様の環境その他の要因によって異なります。

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