掲載日:2007年10月18日
ナチュラル・イングランドについて
ナチュラル・イングランド(Natural England)は、英国内の自然環境を次世代にわたって保全、強化、管理し、ひいては環境維持開発に貢献するために設立された政府系機関です。ナチュラル・イングランドは天然資源管理への貢献を通じて、市民および観光客が現在も将来も田園地域を楽しめるよう尽力しています。多種多様な生物を保護し、景観を維持しながら、ナチュラル・イングランドは田園地域へのアクセスの改善、レクリエーション、市民福祉を促進しています。
ナチュラル・イングランドは、3つの既存の環境関連団体である特殊法人イングリッシュ・ネイチャー(English Nature)、特殊法人カントリーサイド・エージェンシー(田園地域庁、Countryside Agency)の一部、および英国地方開発局(Rural Development Service)が統合して、2006年10月に活動を開始しました。
本部であるチェルトナムおよびロンドンのオフィスをはじめ、数カ所ある地方オフィスでは600名以上の田園地域のスペシャリストとサポートスタッフが勤務しています。
3機関の統合によりアプリケーションの整理が必要に
2006年10月にナチュラル・イングランドに統合された前身である3つの機関は、それぞれの任務をサポートする既存の情報システムを持っていました。アプリケーションに重複があれば、余分なサーバーの運用やアプリケーションのメンテナンスコストがかかります。ナチュラル・イングランドは、アプリケーションの統廃合、構造再編を通してポートフォリオを合理化するために取るべきアクションを策定する必要がありました。
ナチュラル・イングランドはIBMグローバル・サービス(グローバル・ビジネス・サービスおよびアプリケーション・マネジメント・サービス)に、IBMの標準化されたメソッドと技術エキスパートによるアプリケーション・ポートフォリオ・アセスメントを実施するよう委託しました。
コンサルタントとナチュラル・イングランドのスタッフからなる合同チームが、3カ月間に渡り、150以上の業務アプケーションと170以上のシュリンクラップ・アプリケーションを棚卸しして確認しました。その各々についてデータを収集し、その事業価値とIT価値の査定を行いました。
3つの前身機関のうちの1つは規模も大きく、ナチュラル・イングランドにもっとも良く似ていたことから、アプリケーションの統廃合を検討する上でこの機関の業務アプリケーションを移行対象候補とし、さらに詳しい情報を収集しました。
次に、アプリケーションを相対的な業務スコアおよびITスコアに基づいて、ブルー、ブロンズ、シルバー、ゴールドの4段階のカテゴリー別にランク付けしました。その際、業務スコアをITスコアより重視しました。
サポート切れのアプリケーションなどを棚卸
分析の結果、方針と計画の両面で優先順位付けされた、一連のアクションのご提案ができあがりました。
業務アプリケーションの領域では、既存のアプリケーションの統廃合プロジェクトの立ち上げが妥当であると確認されました。重要アプリケーションを統合する際のグループ分けについては、その統合を実現するための一般的な手順と期間が提案されました。
パッケージソフトウェアの中には、旧バージョンのためサポート対象外のものもあったので、要対応として明記されました。「ライブラリー管理」のアプリケーションと、「レコード管理」のアプリケーションを標準化することをご提案し、また規制ガイドラインに順守するために、廃止候補の履歴データを可能な限りアーカイブとして保管する必要性についても提起されました。
「シュリンクラップ」アプリケーションのカテゴリーでは、旧バージョンのアプリケーションも含め大幅な廃止と、それに伴うライセンス料削減の可能性が提案されました。地理情報システム(GIS)ソフトウェアを筆頭に、標準化を行うことについても提起されました。
統廃合の可能性を探る以外にも、査定チームは統合で生じる問題についても指摘し、優先順位をつけたアクションの提案を行いました。
例えば、標準デスクトップを配備するプロジェクトでは、一連のサーバー・アプリケーションと互換性の問題が生じる可能性について指摘があり、円滑な配備を行うためのアクションが提案されました。
ユーザー作成・支援アプリケーション(例えば、スプレッドシートやMicrosoft Access®を使ったローカル・データベースに基づくアプリケーションの場合など)の領域では、定期的なバッックアップ、セキュリティ、障害時の復旧のために、「業務用途に耐え得る」対策を選択的に活用していくことが提案されました。
優先順位付けされた提案には適宜、年間の費用対効果と導入コストの予測が添えられました。収集された業務およびIT情報は、既存のアプリケーション・ポートフォリオ目録に追加されました。新しいアプリケーションが加わるたびに、評価情報が追加できるようになりました。
投資の決定は、「ゴールド」のアプリケーション(業務およびITの両方で高い価値を持つもの、ポートフォリオの約20%)を積極的に管理し、「シルバー」カテゴリー(業務価値は高いがIT価値が低いもの、約33%)についてはIT価値を高めるために部分的な投資増を検討することから始めます。「ブロンズ」(業務スコアは低く、ITスコアは高いもの)や、特に「ブルー」(業務スコア、ITスコアとも低いもの)のアプリケーションについては廃止の候補とします。
ソリューションの利点
アプリケーション・ポートフォリオに関する情報と、業務上の需要や戦略、方向性の変化に伴う定期的なアップデート情報は、将来のIT投資を決定する際の根拠として利用できます。
アプリケーションを、それに見合った投資や廃止のカテゴリーに分類するとともに、ナチュラル・イングランドではそのアプリケーションを取り巻く諸問題も検討し、対応も計画しました。サードバーティー製アプリケーションの標準化の問題、サーバーとデスクトップアプリケーション間の相互運用性の問題、ユーザー開発/管理アプリケーションのITオペレーションによる部分管理の問題などが取り上げられました。
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