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掲載日:2011年2月18日
インターネットは私たちの世界を広げ、社会の重要な基盤となりました。デジタル社会のメリットを誰もが等しく享受できる世界の実現に向けて、アクセシビリティの向上は緊急の課題です。
IBMが開発した、Webアクセシビリティ向上システムは、スムーズにWebを読みたいと望む方々の声に耳を傾け、コンピューターやプログラミングの知識がなくても、誰もが容易にWebサイトの問題解決に寄与できる仕組みを提供します。
Webアクセシビリティ向上システムとは

代替テキストのついた
Webページ上の画像イメージ
音声でWebページを読み上げるソフトウェアは、視覚障がい者の方の目となっています。しかし、例えば画像に説明(代替テキスト)がついていないと、Webページに何が書かれているのか、理解できません。Web利用者はこのような問題に遭遇したらこのWebアクセシビリティ向上システムを通じてまず報告します。
この報告はシステムの掲示板に掲載され、それを読んだ修正担当者は、元のページを変更することなく画像の説明、例えば「○○の写真」という修正情報を作成します。
作成された情報はシステムに保存され、Web利用者が再度同じページを閲覧すると、自動的に修正情報が読み込まれ、何の画像を見ているかが分かるようになります。
Webアクセシビリティ向上システムの特長
- 既設のWebシステムを変更する必要がないため、更新が容易であり、迅速な対応が可能となります。また、もとに戻すのも容易です。
- 利用者は追加プラグインの導入等が不要であり、今までと同じ利用方法でWebにアクセスできます。
- JIS X 8341-3で規定されたアクセシビリティへの対応を進めることが可能です。
- 強力な診断機能により、修正すべきポイントが明確に分かります。また、そのノウハウを活用することで新規Webページを作成する際のガイドラインの作成も可能です。
鳥取県の取り組み

鳥取県のアクセシビリティ
向上事業のイメージ
(クリックで拡大します)
鳥取県のアクセシビリティ
向上事業のイメージ
(テキスト版)
市民参加型の開かれた県政を目指す鳥取県では、このWebアクセシビリティ向上システムを使って、障がい者が視覚障がい者支援をするという、画期的な試みをスタートさせています。
「公共機関のWebサービスにおいて、アクセシビリティを向上させることは、当然の課題です。しかしこれまでは、どちらかというと提供者の視点からのみで改善を行ってきました。今回の取り組みは、受け取られる側の皆様からのご意見を元に修正するもので、これまでと180度違うやり方になると思います」と鳥取県企画部情報政策課 課長 森本 浩之氏は語っています。
「昨今の経済情勢で、障がい者の雇用というのは非常に厳しくなっていると聞いています。特に鳥取県のような地方の都市では、いっそう障がい者の皆様の雇用の場は限られてきていましたので、今回の取り組みで障がい者の雇用が発生することは、非常にありがたい話であると思います」(森本氏)
また、Webページは日々更新されページが増えていくため、このアクセシビリティの取り組みには終わりがありません。したがって「このシステムをずっと継続的に使っていき、アクセシビリティを常に高いレベルで保持し続けたい」と森本氏は語っています。
株式会社鳥取県情報センター 営業企画部 部長 奥田 敏行氏は、Webアクセシビリティ向上システムの印象について、「画期的なシステムと感じた」と話しています。同社で構築した「アクセシビリティ・クラウド」は、今後鳥取県だけでなく全国の自治体に対してビジネスとして展開することを視野に入れています。そして「それよって障がい者、福祉団体さんの雇用にもつながれば。このような形でビジネスを通して社会貢献をしていきたい」と今後の展望を語っています。
関連情報・お問い合わせ
2010年8月に当事業に関するプレスリリースが発表されています。
本事例に関してのお問い合わせは、弊社営業部員またはこちらまでご連絡をお願いいたします。

