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概要
1986年11月にジョンソン・エンド・ジョンソンの傘下に入ったライフスキャンは、糖尿病患者のための血糖値モニタリング・システムの主要メーカーです。毎日、世界中の300万人以上の人々が、簡単で正確な血糖値検査にライフスキャンの製品を利用しています。
お客様ニーズ
ライフスキャンは、大量生産の使い捨て製品の製造工程において、実行可能な洞察を得るために、研究所や病院の検査データを分析する必要があります。そしてこの製品は、製造のコスト効率が高く、利用者にとって技術的に正確で安全に使用できるものでなくてはなりません。
ソリューション
ライフスキャンは、製造工程全体を通して製品の品質を評価するために、IBM SPSSの分析ソフトウェアを使用しています。製品が本格的な生産に入る前に、どんな異常でもすばやく発見、修正され、同社の資源と顧客を守ります。
導入効果
- 分析を効率的に実行し、非常に正確な結果を提供できることで、コスト効率が高くかつ利用者にとって安全な製品を製造することが可能
- 製造工程全体で統計管理図を利用できるため、早い段階で異常を警告し、製品をタイミングよく調整することが可能となり、その結果、出荷テストに合格する製造ロットの割合が、92%から97%に向上
- 外部監査の説明に十分使用可能な、明確で責任の所在がはっきりしたデータを提供
- データ・システムの構築
ケース・スタディー
1986年11月にジョンソン・エンド・ジョンソンの傘下に入ったライフスキャンは、糖尿病患者のための血糖値モニタリング・システムの主要メーカーです。毎日、世界中の300万人以上の人々が、簡単で正確な血糖値検査にライフスキャンの製品を利用しています。同社は2,500人以上を雇用し、カリフォルニア州ミルピタスに本社を構え、プエルトリコとスコットランドに製造工場を所有しています。
ライフスキャンは、糖尿病患者の生活の質向上を目指し、このビジョンが今日市場に流通している、非常に革新的な血糖値モニターの開発につながりました。ライフスキャンは、従来よりもずっと速く簡単に検査ができる、OneTouch®(ワンタッチ)テクノロジーで、血糖値モニター分野における時代の先駆者となりました。ライフスキャンのワンタッチ・システムは、医師、薬剤師、糖尿病の研究者から、家庭や病院での使用において信頼できるブランドとして推奨されています。
正確で実用的なデータ分析が製品品質には不可欠

糖尿病は、丁寧なモニタリングと処置を必要とする、予断を許さない病気です。血糖値モニターのメーカーとしてライフスキャンは、製品を安全で信頼性の高い、効果的なものにしなければなりません。ライフスキャンは、血糖測定器、試験紙、穿刺器具、糖尿病管理ソフトウェアなど血糖値検査に必要なすべてのものを、ワンタッチ・ブランドのもとで製造しています。
この試験紙は使い捨てですが、正確な血糖値の検査結果を提供するのに重要な役割を担っており、この試験紙の製造工程は複雑で困難なものです。
毎年、ライフスキャンは約40億枚の試験紙を製造しています。同社は研究所や診療所など20,000ものさまざまな場所から届く検査結果を分析しなければなりません。血糖測定器と連動して試験紙に重要なラベリング情報を付加し、ユーザーに血液検査の結果を知らせています。
それぞれの試験紙のロット(1年に5,000ロット)は、正確性を担保するために出荷前にテストされなくてはなりません。テスト結果は、ライフスキャンの製品が同社の厳しい基準を満たし、正確な血糖値を確実に提供できるよう分析されます。ライフスキャンはまた、製品が米国食品医薬品局(FDA)やISOといった外部の厳しい基準に適合することを統計的に証明するために、そのデータを使う必要があります。
さらにライフスキャンは、試験紙の製造時にタイムリーな洞察を必要としています。仕様を満たさない製品は、すべて不良品と判定し、不適格な製品を大量に製造して大きな損失にならないよう、迅速に問題を解決しなければなりません。
つまり、ライフスキャンは2つのリスクを回避するために、データに関する正確で実用的な洞察を必要としています。リスクの1つ目は、低品質の製品を生産し、顧客である患者が血糖値検査から不正確な結果を得たために、インシュリンの過剰摂取などの不適切な対応をする可能性があること、2つ目は、品質管理が不適切で、誤って試験紙のロットを不良品であると判断して出荷停止になると、売り上げ機会の損失につながることです。
解決策
分析がライフスキャンの目標達成を支援
ライフスキャンは、試験紙の出荷前の品質分析に、IBM SPSS分析ソフトウェアを使用して、確実に高品質の製品だけが消費者に届くようにしました。分析結果はまた、ライフスキャンの製品が、米国食品医薬品局やISOなどで設定されている基準を十分満たすことを統計的に証明することもできます。
データに対する深い洞察を得るためにIBM SPSSソフトウェアを使用して、ライフスキャンは製造工程の変更が必要なことを突き止めたこともあります。たとえば、正確性を担保するために試験紙を出荷前にテストする際、テスト結果は、品質を評価し出荷の可否を判断するためにIBM SPSSを使って分析されます。出荷データはSPSSから出力される特定のパラメーターに対して監視され、このデータは規定の処理限界の変化を観察するために、グラフ化され毎日報告されます。
ある製造ロットの試験紙を出荷テストした際、分析結果において高い欠陥率を示したことがありました。ライフスキャンはさらに分析を続け、関連する主原因を特定し実験計画を変更しました。その後新しい計画がテストされ、結果はIBM SPSSを用いて分析されました。これによりライフスキャンは、問題の根本原因を突き止めることができ、製造工程を変更することができました。そして、継続的なプロセス管理を確実に行い、将来にわたって発生しうるどんな問題に対しても早い段階での警告を出せるように、データ分析プログラムのための新たなプロセスが確立されました。
その結果、ライフスキャンでは、出荷テストに合格する製造ロットの割合が、92%から97%に向上しました。これは、試験紙の欠陥品が少なくなり、同社の生産量が大きく増加したことを示します。さらには発生した問題に対する的確な洞察により、製品テストから製造工程の調整までに、通常わずか12時間しかかかりません。
生産量が増えビジネスに貢献した一方で、製造工程の変更で製品品質の向上に役立ち、利用者に、より正確な血糖値検査結果を提供でき、結果として病状のより良好な管理ができるようになりました。

IBM SPSSは、試験紙の製品品質を管理し市場出荷前のテストをコントロールするため、複数の製造工場に網羅的に配備されました。IBM SPSSはまた、製品開発においても重要な役割を果たしており、製品の品質を調査したり、臨床試験の結果を分析したりするために、あるいは製品が利用者の必要とする機能を満たすかという本質的な洞察を得るために、研究所全体で必要な時にいつでも使用されています。
「我々はIBM SPSS分析ソフトウェアを使って、計画から、分析のためのデータ準備、製造工程における意思決定を支援する洞察の報告と展開まで、全体的な分析プロセスに取り組んでいます」とライフスキャン スコットランド株式会社、品質管理サービスマネージャー、スコット ディキンソン氏は言っています。「結果として、出荷テストに合格する製造ロットの割合が92%から97%に向上し、当社の生産量の増加につながりました。ライフスキャンの製品品質にとっては、まさに生命線として本当に不可欠なものとなっています」
IBMビジネス・アナリティクスについて
IBMビジネス・アナリティクス・ソフトウェアは、業績向上を達成するために経営者が必要な、実行可能な洞察を提供します。IBMは、ビジネス・インテリジェンス、予測、高度な分析、財務分析、戦略管理、ガバナンス、リスク、コンプライアンス、分析用ツールからなる統合された包括ポートフォリオを提供します。
IBMのソフトウェアで、傾向、パターン、例外を見つけることができ、「what if」シナリオを比較し、潜在的な脅威と機会を予測し、鍵となるビジネス上のリスクとプランを特定・管理し、予算化してリソースの予測を立てることができます。これらの深い分析能力で、世界中の我々のお客様は、業績をより良く理解、予測、形成することができます。
これは、米国で発表された事例の翻訳記事です。事例の詳細については、こちらを参照してください。 Analytics prove lifeblood of product quality―IBM SPSS software helps LifeScan gain more insight into manufacturing data to improve product quality (US)
