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IBMが全米医療情報ネットワークを推進

発行日:2007年1月23日

患者や臨床医に質の高い医療を提供し、米国の電子カルテ化を促進するセキュアで相互運用可能なシステム

ニューヨーク州アーモンク、ワシントンDC - 2007年1月23日:

IBMは23日 (現地時間)、全米の医療情報ネットワーク (NHIN: Nationwide Health Information Network) の基盤となる技術を発表しました。 NHINは、医療データがどこにあっても、医師、患者、病院、研究所、薬局が医療データへセキュアにアクセスでき、リアルタイムで情報共有と情報交換ができるネットワークです。

IBMは、米国保健福祉省 (HHS: Department of Health and Human Services)、国家医療IT調整室 (ONC: Office of the National Coordinator for Health Information Technology) と契約し、サービス指向アーキテクチャー (SOA) を基盤として情報を結びつける標準ベースのシステムを開発しました。これにより、広く散在する全米の医療コミュニティー間のセキュアな医療情報の交換が可能となります。

このIBMのNHINソリューションを活用することにより、患者や臨床医は、電子カルテ化および効率的で柔軟性とコスト効率に優れた医療情報システムに一歩近づくことができます。また、保険会社、政府機関、その他の医療関連組織や研究者が医療関連情報にアクセスして、情報を交換できるようにするための、今後の柔軟なロードマップを提供しています。

IBMのNHINプロトタイプ・アーキテクチャーは、現在すでに3つの医療市場に導入され、稼動を開始しています。これにより、ノースカロライナ州リサーチトライアングル/パインハースト、ノースカロライナ州ギルフォード郡およびロッキンガム郡、バージニア州ダンビル、ニューヨーク州ミッドハドソンバレーにある7つの病院と24人の医師が、基礎となるアプリケーションやデータの有無に関係なく、医療データや個人 健康データをセキュアにアクセスして情報を交換できるようになりました。各地域で NHINに参加している病院は、デューク大学ヘルス・システム、FirstHealth of the Carolinas、モアヘッド記念病院、モーゼズ・コーン・ヘルス・システム、バッサー・ブラザーズ・メディカル・センター、キングストン病院、および聖フランシス病院です。

ノースカロライナ医療情報&通信アライアンス (NCHICA: North Carolina Healthcare Information & Communications Alliance) のエグゼクティブ・ディレクター、W. Holt Anderson氏は次のように述べています。「検査データや薬歴などの健康情報を異なる地域間で電子的にアクセス、共有、見直しできるということは、患者や医師にとってまさに画期的な出来事です。IBMとの協業によるこのプロトタイプでの取り組みは、地域の医療提供システムを変革する一翼を担うだけでなく、今までにない効率的で質の高い医療をコミュニティーに提供できるという可能性を秘めています」

IBMのNHINプロトタイプ・アーキテクチャー構築の柱となるのは、HITSP (Health Information Technology Standards Panel) が公開する医療用の重要な相互運用性標準、相互運用性に関するSOAの主要原則、および IBMの専門家が開発した高度なデータ管理アルゴリズムの導入です。また、IBMのソフトウェアと医療情報交換 (Health Information Exchange) システムを使用して交換プラットフォームから健康データを電子的に収集して共有するようにしたことにより、複数の場所にある異なるシステムに患者のカルテが保存されている場合でも、医師はこれらのカルテにアクセスして、閲覧できます。さらに、電子記録ベンダー協会 (Electronic Records Vendors Association) や医療情報・管理システム学会 (HIMSS: Health Information Management Systems Society) が支援するIHE (Integrating the Healthcare Enterprise) フレームワークを採用したため、これらの協会や学会のメンバーたちがこのイニシアチプを支援する主要要素となりました。

IBMは、NHINプロトタイプ・アーキテクチャーの開発過程で、主要なコンポーネントに関わる個々のアプリケーションやテクノロジーを提供したさまざまなビジネス パートナーと協力することにより、医療およびライフサイエンス業界におけるイノベーションとコラボレーションの促進に取り組んできました。その内容は以下のとおりです。

さらに、IBMはCTIS社と協力して、一部の医療市場向けにプロトタイプ環境をホスティングし、マネージド・サービスを提供しました。

IBMは、1月25日および26日にワシントンDCで開催される第3回 Nationwide Health Information Networkフォーラムにおいて、NHINプロトタイプ・アーキテクチャーのデモンストレーションを実施します。このデモンストレーションでは、地域の医療市場や主要なベンダー製品間のデータ共有の様子を初めてライブで実演します。また、個人の健康記録を使用して患者自身が個人の健康情報を作成して共有する方法、医師や臨床医が患者および検査データに電子的にアクセスして情報を交換する方法、さらには匿名化データの使用によって公衆衛生監視を合理化する方法も実演する予定です。