発行日:2009年10月30日
米国ニューヨーク州ヨークタウンハイツ — 2009年10月12日
IBMが高度ゲノム解析技術で国立衛生研究所から賞と助成金を受賞
IBMの研究所は、本日、米国立衛生研究所の一組織である米国立ヒトゲノム研究所(NHGRI)から"Advanced Sequencing Technology Award"(高度配列解析技術賞)を受賞したと発表しました。これは、ゲノム配列解析技術の前進や医療診断・診療の進歩につながる、シリコンベースの"DNAトランジスター"をデザインしたことに対して受賞したものです。
説明ビデオ(英語)
説明アニメーション(英語)
"革新的ゲノム配列解析技術—1,000ドルゲノム"の一環として、米国立ヒトゲノム研究所は、哺乳類のゲノム配列を1,000ドル(約10万円)以下で解析する技術の開発に取り組んでいます。同研究所は、安価なゲノム解析が医療と医薬品に革命をもたらすとして業界をリードしています。
この受賞は、IBMの科学者チームが進めている、シリコン・マイクロチップの中の直径3ナノメートルの穴(ナノ細孔)に長いDNA分子を通す方法の研究をより後押しすることでしょう。
1ナノメートルは、10億分の1メートルで、人の髪の毛の10万分の1ほどの小ささです。IBMの"DNAトランジスター"技術では、DNA分子がナノ細孔を通過する際、電気センサーがDNAを"読む"ことができるよう、1回にDNAの1ユニット分だけ徐々に下に移動します。この読み取られた情報は、さらなるパーソナル医療の推進に向けて、オーダーメイド医療の構成を解明するのに役立つと期待されています。
「DNAを速く、安く、広範に読み取ることを可能とする技術は、バイオメディカル研究に革命をもたらし、オーダーメイド医薬品への道を開く可能性を秘めています」と、IBM科学研究員、Gustavo Stolovitzkyは述べています。
1,000ドル以下でヒトゲノム解析が可能となれば、病気だけでなく健康な体に関しても、個人間の差異に関する比較研究が進み、特定の医薬品が良く効く患者や、副作用のリスクが高い患者などを識別することによって、バイオメディカル研究に革新をもたらし、オーダーメイド医薬品の新しい時代の幕開けとなることでしょう。
当ニュース記事は2009年10月12日(現地時間)にIBM Corporationが発表したものの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/28604.wss (US)
