概要
CATIAシステム・ラウティング1(SRT)は、システム計画においてHVAC、レースウェイ、パイピングやチュービングの機能レイアウトや詳細レイアウトに必要な空間を予約するための概念設計アプリケーションです。必要とされるボリュームを予約することで、他のグループやサプライヤーが後から境界内にシステムを定義して経路設定が行えるようになります。干渉が回避されるため、各種の分野でスペースの要件を把握し、製造や組み立ての流れを考慮しながら、設計を最適化できます。CATIAシステム・ラウティング1(SRT)製品では、お客様の作業環境に完全に適合した方法で、初期設計からプラントの運用までのシステム・コンポーネントの管理が行えます。
特長
- システムの準備レイアウトを作成
- 詳細な設計フェーズでシステム間の干渉を回避
- ナレッジ・ルールを使用してパーツの製造可能性をチェック
- あらゆる分野向けに経路設定の作業を最適化
お客様への主なメリット
システムの経路設定を簡易化:
システムの経路設定を行う利点として、プロジェクトの機能設計や詳細設計の段階で後から起こる干渉を減らすことがあげられます。CATIAシステム・ラウティング1(SRT)では、概念設計の早い段階で重要なシステム・スペースを予約するにあたり、最終的な機械や設備の配置用に必要とされる補助システム(パイピング、チュービング、ケーブルウェイなど)が識別されます。造船業での物資の供給やプラントのシステム・ブロックのレイアウトなど、各分野共同で行われるプロジェクトにおいて、排他領域やボリュームを定義することで、同じスペースで作業をするグループ間やサプライヤー間での問題や干渉を避けることができます。このような予約を設計サイクルの初期に行えることから、詳細設計になってからの実際のシステムの状況をより正確に領域やボリュームの計算に反映することができます。
「ラン」を使用した簡単な経路定義:
CATIAシステム・ラウティング1(SRT)は、エッジ・ライン、方向、点間、直交、スロープといった経路定義のため最適化された使いやすいインターフェースを備えています。線形システム(パイピングまたはケーブルウェイ)、論理ライン、または経路定義を論理グループにしたアセンブリー(ケーブル)の定義が可能です。その上で、コンベヤー、ダクトワーク、レースウェイ、パイプやチューブなどの物理コンポーネントを経路定義(ラン)上に配置することができます。経路の設定はマウス操作で簡単に行え、ユーザー定義のグリッドを使用することで操作を単純化して容易に行えます。
設計を進化させるフィーチャーにより直感的に進められる作業:
必要な経路(ラン)が完成したら、経路上に(カタログ内の)物理パーツを配置し、自動的に拘束を設定することで、さらに詳細な設計が行えます。カタログ内のパーツには(タイプ、形状、サイズなどに応じて)素早く直感的にアクセスでき、カタログや設計モデルのパーツをレイアウト内の他の箇所に簡単に「ドラッグ&ドロップ」することができます。
パラメトリック・ツールにより簡単にパーツのサイズを設定:
CATIAシステム・ラウティング1(SRT)では、コンベヤー・システム、ダクトワーク、レースウェイ、パイピング、チュービングなどの作業のためのパーツのパラメトリック・カタログが利用できます。これらのスターター・カタログにより、設計者は直ちに作業を開始することができます。パーツはパラメーター化され、Microsoft® Excel形式の設計テーブルにリンクされており、配置の際にパーツのサイズを簡単に設定できます。また、CATIA V5パート・デザインやアセンブリー・デザインを使用して、ユーザー定義のカタログ・パーツ形状を定義することができます。パラメトリック・パーツやトラックを加えることによって、設計を拡張し、詳細な設計を行うことができます。この「発展」機能により、設計者は自らのペースで詳細な設計を進めることが可能になります。
完全な修正機能:
コピーおよび貼り付けなどの標準のWindowsコマンドに加えて、CATIAシステム・ラウティング1(SRT)では、移動、回転、調整、ミラーといった高度な機能が使用できます。これらの機能を使用することで、設計を迅速に進め、パーツを簡単に操作することができます。システムやラインのサイズ変更は、Excelとリンクした設計テーブルによって単純化され、ユーザー定義のパラメーターにより、設計の要件に合わせて適切なサイズを選択することができます。また、カスタマイズされた部品表(BOM)が自動生成され、必要とされる資材の把握が容易になります。
空間オブジェクトの管理機能:
必要とされる経路を定義するためのランの形状とサイズを定義するだけで、初期段階で求められるスペースのモデル化が行えます。準備設計の早い段階で空間の要件を分析でき、設計サイクルの初期に潜在的な問題を見つけることで、素早い対応がしやすく、コストも抑えることができます。
検証検出機能:
CATIAシステム・ラウティング1(SRT)は、CATIA DMU製品と合わせて使用することで、船舶やプラント(石油・化学、公共設備、処理・製造プラント)の複雑な配置における潜在的な干渉を管理することができます。
システム要件
CATIA V5 の要件以外の追加要件はありません。詳しくは、CATIA V5 システム要件 [英語]を参照してください。
