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National Football League(NFL)

海外導入事例:メディア業界パートナー向けのメディア・ポータルを構築

米国掲載日 2008年2月15日(現地時間)

National Football League(以下、NFL)は、アメリカで最も人気のあるスポーツ・リーグで、世界にあるどの国内スポーツ・リーグよりも、一試合当たりの入場者数が多いスポーツでもあります(*1)。リーグの32チームは、世界最大のスポーツ・イベントであるスーパー・ボールを勝ちとるために戦います。NFLは1920年に設立され、近代スポーツ・リーグの成功の模範として発展し、幅広い領域で活躍しているプロ・スポーツ業界のリーダーでもあります。BusinessWeekでは、NFLを「米国のもっとも優秀な事業経営のひとつである。」と表現しています(*2)。

*1 ウィキペディア フリー百科事典(US版) "National Football League"
*2 Lowry, Tom. "The NFL Machine." BusinessWeek, January 27,2003.

お客様ニーズ

時代遅れのWebサイトや非効率的なコンテンツ管理が足かせとなり、メディア業界およびその他の業界におけるパートナーに対して、最善の情報サービスを提供することが困難になっていました。

ソリューション

IBM技術に対する高い満足度、IBMビジネス・パートナーであるGemini Systemsが提供する優れたサービス、そして業界をたえずリードし続け、豊富な実績をもつIBMへの信頼感によって、IBM® WebSphere® PortalおよびIBM Workplace Web Content ManagementTMによるNFLメディア・ポータルの構築が決定されました。これはその他のカスタム・サイトを今後急速に開発していくための基盤にもなっています。

導入効果

NFLは、新しいコンテンツをより多く、よりアクセスしやすい方法で提供できるようになりました。具体的には次のような導入効果がもたらされました。

  1. 自動化されたコンテンツ管理および再利用のための単純化されたサイト管理
  2. より簡単でより速いコンテンツ管理とコンテンツへのアクセスによる、NFLスタッフとメディア・レポーター双方における効率性と生産性の向上
  3. メディア・フレンドリーな環境をユーザーに提供する事で、ユーザーとの友好関係が創出され、主要目標であるプロ・フットボール推進をサポート

NFLは、ニューヨーク、ニュージャージー、ロサンゼルスにオフィスをかまえ、プロ・フットボールの試合をプロデュースおよびプロモーションし、リーグのチームを支援するための中核的なサービスを提供しています。様々な部門がチームや選手だけでなく、放送局、試合関係者、スポンサー、ファン、製品販売、国内のメディア、その他の業界リーダーと協業することに力を注いでいます。リーグ事務局は大量の情報を管理し、そのほとんどをこれら外部支持者が利用可能な状態にしなければなりません。

改善された情報サービスの先にある戦略

ファンでもだれでも、試合やチームに関する膨大な情報を、各チームのWebサイトだけでなく、NFLのオフィシャルサイトからでも入手できるようになっています。1997年にNFLはメディア専用サイトを構築しました。それは、スポーツ・リーグの中では初の試みでした。それから10年後、ユーザー自身はさらにWebに慣れ親しんで、様々なを経験を重ね、より高性能の機能も使いこなすようになってきている中、依然、同じ技術が使用されているメディア・サイトやその他のWebサイトはもはや時代遅れとなってきていたのです。まさに、変化の時でした。

NFLは、従業員ならびに業界パートナーの情報に対する様々なニーズにどう対処すべきか検討するために、IBMプレミア・ビジネス・パートナーであるGemini Systemsの協力を得て、包括的なニーズ分析に乗り出しました。その分析の中で、IBMビジネス価値診断(Business Value Assessment) およびユーザーのライフシーン・デモ(Day-in-the Life Demo)を実施し、ポータルがビジネスのどの部分に付加価値を与えることができるか、どのようにして異なる機能をサポートすることができるかを分析しました。

分析の結果、NFLは、複数のカスタム・ポータルをサポートする強固なポータル・プラットフォームが必要であるという結論に達しました。様々な業界のパートナーに向け、彼らが必要としているコンテンツ、情報、アプリケーションが入手でき、彼らの固有のニーズを満たすことができるようなポータルを提供することが、最終目標となりました。スケーラブルな設計や管理の柔軟性だけでなく、安全かつ堅牢なインフラストラクチャーが、ユーザー基盤およびコンテンツ量の継続的な成長を可能にする主要な要件として定義されました。

NFLは、IBM WebSphere PortalをNFLの新しいポータルのプラットフォームとして選択しました。「WebSphere Portalの長年の実績、およびこの製品をサポートできる多数の企業を最大限に活用できると判断し、我々はIBM WebSphere Portalを採用することにしました」と、NFLビジネス・サービス兼ユーザー・サポートのJoe Manto副会長は述べています。採用を決定するにあたっては、IBMが持つ様々なテクノロジーによって過去にもNFLがすばらしい成功を収めていたこと、Geminiが提供する優れたサービスとアドバイス、そして市場首位の製品であるWebSphere Portal製品対する信用性も重要な決め手となりました。

NFL Media.comは、メディア業界に対して情報ハブを提供

スケーラブルなインフラストラクチャーを構築し、将来的にはより多くのカスタム・ポータルを開設すると同時に、NFLは広報部のニーズにも見合うようにしたいと考えていました。新しいポータル・プラットフォーム上に再構築する最初のサイトとしてメディア・ポータルを選択しました。そうして、次の3つの主要な目標が特定されました。第一に、レポーターがより良い記事を素早く書けるように、簡潔でわかりやすく、検索可能で、さらに、すぐに利用できるリーグや試合やチームに関する情報をワンストップショッピング的に購入できるサイトにすること。第二に、より高度なWebベースのコンテンツ管理、再利用、スケーラビリティーを可能にするシステムを構築すること。そして第三に、将来のカスタム・ポータルに向けた基盤となるポータルとすること。

NFLは、開発前に、メディア業界のパートナーに対して調査を行い、新規ポータルに対する希望や提案を確認しました。Geminiは、ビジネスおよびシステムの要件定義において重要な役割を果たし、技術およびシステム・アーキテクチャーを設計し、システムの見直しを行いました。ポータルを再設計する上では、多くのユーザーが希望する、映像、コンテンツ・アーカイブ、履歴といったいくつかの新しい機能を取り込みました。パーソナライゼーションも重要な新機能です。以前は、皆が共通のログインインターフェースでサイトにアクセスするしかありませんでしたが、今日では、各ユーザーがそれぞれ固有のログインインターフェースを持ち、各人の役割、場所、カバーしているチーム等を特定するユーザー・プロファイルを有しています。これにより、各ユーザーに合わせてカスタマイズされた情報ビューの提供を可能にし、ユーザーにさらなる利便性を与えています。

ポータルではありとあらゆる種類の情報へアクセスできますが、組織ごとや個別の並べ替えもできるので必要な情報の検索が効率的にできます。NFLMedia.comホーム・ページでは、アーカイブや現在のリーグ順位表へのリンクとともに、最新ニュースやプレス・リリースを取り上げ、関連するWebサイトへと導いています。また、その時点での注目イベント、NFLの歴史やポリシー、試合のマスコミ信任状、試合の日程表やスケジュール、コミュニティー情報、リーグの声明やトランスクリプト、審判やルール変更のビデオ等、様々な情報が掲載されています。

“Teams”ページでは、毎週NFL32チームリリース、トランスクリプト、統計、試合・ブックを提供しています。チーム・メディア・ガイドと、各チーム所有のWebサイトへのリンクも掲載されています。また、Team Media Onlyのサイトへのリンクもあります。ここでは、登録会員だけが、サポートしているチームに特定した情報のカスタム・ビューにアクセスできます。

“Release”ページでは、試合の要約及びNFLのリリース記事を掲載しています。“Game Day ”ページでは、過去開催された試合含む入手可能なすべての情報を提供します。“Resource”ぺージでは、NFL 広報部やPRへの連絡先と共に、NFLの歴史やポリシー及びその他の活動に関する百科辞典的情報を提供しています。前述の全項目に加えて、NFLリーグ・オフィスへの問い合わせE-mailリンクがあります。

コンテンツ管理の改善により、サイト管理の簡略化も実現

メディア・サイト上の全ての情報は、コミュニティー、ビジネス、リーグ間関係の維持に責任を負うリーグのPR部門を通じて掲載されます。さらに、リーグのほかの部門や各チームからも毎日情報が届きます。いちどきに5名から10名のPR部門の担当者がこれらの入ってきた情報をメディア・サイトに掲載する作業を行っています。サイト上にコンテンツを掲載したり更新を行ったりする権限を与えられているのはごくわずかの担当者のみですが、前述の担当者すべてがコンテンツ制作を行っています。

このようなすべての活動をとりまとめるために、NFLのPRチームは、WebSphere Portalで密に統合されているIBM Workplace Web Content Managementを使用しています。この技術は、一連のポートレットを使用しており、ユーザーがどこにいても、コンテンツの制作、編集できるようにしています。自動化されたワークフローは、コンテンツの共同制作や承認処理、コンテンツの掲載及び掲載後の管理にいたるまでのエンド・ツー・エンドのコンテンツ制作プロセスをカバーしています。特定の記事が最初にいつ表示されるか、またはいつ期限が切れるかなど、あらかじめ特定の日付および時間に処理をスケジュールすることも可能です。

ある箇所に掲載したコンテンツがサイト内の複数の関連箇所に表示されるように、メタデータ・タグは、コンテンツを再利用するガイドとなり、どこにコンテンツが現れるかコンテキストを誘導します。動的にページをロードすることにより、複数のカスタム・ビューをまとめて組み立てることも可能です。例えば、ユーザーが、今NFLシーズンの第三週目のスケジュールを閲覧したい場合、その選択内容を設定し、その週のコンテンツにフラグが立つようにすることができます。もしくは、ユーザーがある特定の試合に関するすべての情報(もちろん2チームが関わる)を見たいということもあることでしょう。両チームに関わる情報の集積が調整され、ユーザーは一カ所でその試合に関するすべてを見ることができます。

NFLは、WebSphere Portalにバンドルされているセルフサービス・ポートレットだけでなく、一部のIBM WebSphere Portalの製品において利用可能なドキュメント管理機能も使用しています。試合のスケジュール、負傷リポート、チーム順位、その他諸々の多くのデータを、Webサービスを通じてNFL内のシステムから入手することができます。その後、このデータは、Webコンテンツと統合され、“Game Day”ページを形成します。IBM WebSphere Portlet Factoryは、これらのカスタム・ポートレットと、データおよびデータ交換の収集と保存向けにシステム間のプロセスを橋渡しするポートレット間のコミュニケーションの開発に使用されました。

NFLメディア・ポータルでは、Weとドキュメント管理機能の統合によって、一つのコンテンツがニュース記事になったり、ダウンロード可能なPDFファイルになったりと、ドキュメントの再利用を効率的に行うことができるようになっています。こうして作成されたデータは、この後、他のコンテンツと一緒に“Game Day”ページを制作するために転送されます。コンテンツが元々どこに保存されていたかに関係なく、すべてのコンテンツを検索する機能は、バックエンド検索エンジンとしてのOmniFindTMを利用することにより可能となります。すべての情報は、Member Managerツールを通してWebSphere Portalへと統合されたMicrosoft® Active Directory®で定義されているアクセス・コントロールに従って活用されていきます。

高機能のポータルが効率性とユーザーとの友好関係を促進

新しいNFLのメディア・ポータルでは、サイト管理を簡易化するツールとサイトの利用を簡易化する表示機能を使用して、新しいやり方でより多くのコンテンツを提供しています。効率性が向上することにより、生産性が高まります。コンテンツ制作やコンテンツ管理を自動化したワークフローによって効率が向上しただけでなく、出張の多いNFLのPR担当者は、Web経由で、いつでもどこからでもポータルへコンテンツの更新ができることを高く評価しています。ある特定のコンピューターにだけインストールされたソフトウェアを使わないといけないといった制限がなくなったため、最新のニュース速報の掲載に遅延が発生するといったリスクが軽減できました。またコンテンツをある箇所に掲載すると、自動的に複数のロケーションへ同じコンテンツを掲載することが可能になったため、ポストする回数とリンクの設定が削減でき、生産性が改善されました。

ポータルへの合理的なアクセスにより効率性が向上し、メディア業界のユーザーは利益を得ることができます。ポータルにID登録する際も、NFL側における厳しい承認プロセスにも関わらず、誰かにアカウントとパスワードを設定してもらう必要もなく、セルフサービス・ポートレットを使って自ら登録することが可能です。メディア業界のメンバーがポータルにアクセスすると必要な情報は常に入手可能となっており、どのようなアングルの記事も作成できます。試合を取材する際、メディア業界のユーザーは、最近のおよびアーカイブされた情報だけでなく、負傷リポートから、チーム本拠地における現地記事へのリンクまで、一カ所で試合および両チームに関連するすべての情報を見ることができます。

このようにメディア業界にとって使用しやすい環境のポータルを作成することは、彼らとの友好関係を促進させます。情報は正確かつタイムリーで、使用しやすい形式になっています。NFLMedia.comから得るリリースおよび声明が最新の情報であることを彼らは承知しているため、この情報を自社の新聞、Webサイト、その他の報道手段へと自信を持って伝達することができます。メディア・ポータルは構築したばかりですが、すでにかなりの頻度で使用されています。最初の一ヶ月で、約3,500名のユーザーがサイトを使用するためにサイン・アップし、フットボールのシーズンが進むにつれ、容量が増えてきています。ユーザーは、ポータルを喜んで活用し、サイトの「共同所有者」として関与し、さらにサイトを良いものにするための案を提供します。Hammond氏は次のように述べています。「我々は、メディア業界とは良好な関係にあり、メディア業界に対して提供しているサービスに誇りを持っています。メディア・ポータルはその延長線上にあり、だからこそ、より進化させ、我々が提供できる最善のサービスにしていきたいと考えています。」

メディア・ポータルの基盤によって、他のカスタム・サイト構築を効率化

メディア・ポータルは、2007年のNFLシーズン初めに立ち上げられ、Super Bowl XLIIの準備だけでなく2007年シーズン全体にわたり使用されることになります。メディア・ポータルの基盤によって、後続のカスタム・ポータル開発の作業が効率化され、開発コストの削減が実現できます

将来の展望

NFLは、ポータル・プラットフォームを活用して、他のパートナーとの関係も改善していく予定であり、将来的には、既存のサイトをこのポータルへ移行する予定です。こうして、NFLのWebサイトに訪れる入り口は標準化し、この入り口がカスタム・サイトへの新たな入り口となるのです。現在の計画には、放送関連のパートナー、NFL選手、そしてライセンス所有者や小売業者といったNFLビジネス・パートナー向けのポータルが含まれます。稼働中のメディア・ポータルと既存、そして将来構築されるカスタム・サイトを擁し、NFLは可能な限り最善の情報サービスをNFLの業界パートナーへ提供する方向に向かっています。

「我々は、メディア業界とは良好な関係にあり、メディア業界に対して提供しているサービスに誇りを持っています。メディア・ポータルはその延長線上にあり、だからこそ、より進化させ、我々が提供できる最善のサービスにしていきたいと考えています。」 - National Football League メディア・サービス・ディレクター Leslie Hammond氏

お客様情報

本記事中に記載の数値や固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
IBM,IBMロゴ,WebSphere,Workplace Web Content Management,OmniFind,RationalはInternational Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標。
Microsoftは Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれの各社の商標。

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