掲載日 2008年11月27日(現地掲載日:2008年9月19日)
「SAP NetWeaver BI AcceleratorとIBM Systemsのアプライアンス製品であるIBM Systemsソリューションは、処理が非常に高速で、正確な管理情報を信頼性が高く予測可能な方法で作成し、ユーザーの生産性を向上に大変役立ちます。ITや運用コストの削減だけでなく、費用のかかる新規レポート・システムの開発が回避でき、このソリューションの導入はライオンズゲイト社にとって大きな成功となりました」
― ライオンズゲイト社 情報システム部門上級統括責任者Theresa Miller氏。
概要
カリフォルニア州サンタモニカを拠点とするライオンズゲイト社は、映画、テレビ番組、娯楽、ビデオ・オン・デマンドおよびデジタルコンテンツ配信における業界有数の独立系制作配給会社です。同社は、約1万2000本の映画とテレビ番組の制作に携わり、2000年度は1億8400万米ドルだった収入が2008年度には13億6000万米ドルにまで成長しています。
お客様のニーズ
ライオンズゲイト社は非常に急速なペースで成長しており、同社の情報システム部門は、情報に対するニーズが同社の技術的なレポート提供能力を容易に超えてしまうだろうという不安を抱えていました。情報は同社にとって不可欠なものであり、この問題は、「何事も迅速かつ費用対効果を高く保って対応する」というライオンズゲイト社の目標を達成しつつ、解決しなければならない重要な課題でした。
ソリューション
ライオンズゲイト社はIBMのプレミア・ビジネス・パートナーであるダイレクトシステムサポート社(Direct Systems Support)と協業し、IBM HS21ブレード・サーバー4台とIBM System Storage DS4700 Expressを搭載したIBM BladeCenter®にSAP NetWeaver Business Intelligence AcceleratorをインストールしたIBM Systemsソリューションを採用しました
導入効果
以前はレポートを作成するのに1時間以上もかかっていましたが、当ソリューションのおかげで、1分以内で作成できるようになり、時間短縮と共にユーザーの生産性向上が実現できました。データの準備、集計及び保守に必要な作業時間は、年間約30日も短縮されました。将来、データ・ウェアハウスのモデルに変更することで、冗長データのストレージを削除し、必要なストレージ全体の容量が20%(年間35GB)削減できるようになり運用コストの低減につながる可能性があります。
事例
カリフォルニア州サンタモニカを拠点とするライオンズゲイト社は、映画、テレビ番組、娯楽、ビデオ・オン・デマンドおよびデジタルコンテンツ配信における業界有数の独立系制作配給会社です。同社は、約1万2000本の映画とテレビ番組の制作に携わり、2000年度は1億8400万米ドルだった収入が2008年度には13億6000万米ドルにまで成長しています。
ライオンズゲイト社の映画目録には、月間5万セット以上の売上げを記録したダーティー・ダンシングやターミネ−ター2(原題:Terminator 2: Judgment Day)、トータル・リコール、氷の微笑(原題:Basic Instinct)、レザボア・ドッグス、チョコレート(原題:Monster’s Ball)、ブレア・ウィッチ・プロジェクト、クラッシュ(2004年公開)、ランボーなどがあります。ライオンズゲイト社のコレクションは年間2億5千万米ドル以上の経常利益を生み出しています。
テレビ関連の収入は、2000年度には800万ドルでしたが、2007年度には1億1850万ドルとなり、2008年度はその77%増の2億1010万ドルにまで増加しています。
利益の共有
通常、ライオンズゲイト社は映画が成功した場合、資金援助という形でタレントに報酬を提供しています。このためには、全ての映画タイトルに関して映画制作開始時点から今日までの資金調達の分析を行なう必要があります。場合によっては、20年間にも及ぶデータ履歴にもなることがあります。
情報システム部門の上級統括責任者であるTheresa Miller氏は、
「タイトルごとの経費と収入の集計は膨大な作業です。四半期ごとにおよそ6,000枚の財務諸表が用意され、ときには何時間もかけて必要なレポートを完成させます。弊社は年々、急激な成長を遂げていたので、より迅速かつ簡素化した方法で会社が情報にアクセスできるようにするソリューションを必要としていました。さらに、ソリューションの導入は迅速かつ事業への影響をなるべく抑えることがより重要でした」と、述べています。
アーティスト
映画娯楽産業は厳格な自主規制管理を行なっており、アーティストやその他の参加者に対して正当な印税が遅延なく確実に支払われることに全力を注いでいるアーティスト組合があります。正確でタイムリーなデータを提供しない場合、金銭的に重大な罰則に直面することになります。
ライオンズゲイト社のSAP Finance and Business Intelligence Systemsの責任者であるJeremy Fuchs氏は、「私たちは、独自の契約を交わしている出演者が複数おり、彼らが出演している数千ものタイトルを所有しています。出演者やアーティスト組合は、いつでも財務諸表を監査する権利があります。会社が急速に成長するにつれて、複雑な映画の償却費用と印税の支払い、財務的な締め切りや監査などの複合的な重圧に対処することは、会社にとってますます大変な取り組みとなっていきました」と、述べています。
多くのメディア事業者と同様に、ライオンズゲイト社でも全般的な事業管理にSAPアプリケーションを使用していました。これには、ユーザーによる月例クエリーの実行が可能なデータ・キューブが内包されているSAP NetWeaver Business Intelligence (BI)コンポーネントが含まれていました。
「数年前まで年間2-3本の劇場公開だったのが2008年には20本あまり公開するまでに我々の会社は成長しました。それに伴い、およそ50人のユーザーが使用していた標準クエリー又は特殊クエリーの件数と履歴データの量が増加し、我々のビジネスに不可欠なレポートを作成する時間も増大していました」と、Jeremy Fuchs氏は述べています。
ライオンズゲイト社は、IBMのプレミア・ビジネス・パートナーであるダイレクトシステムサポート社と協業し、高まるスピード化へのニーズを解決するためにSAP NetWeaver Business Intelligence Accelerator (BIA)の性能を再検討しました。このソリューションは、レポート作成の処理時間を早め、ライオンズゲイト社のシステム・パフォーマンス向上を実現します。情報の流れが早まることで、顧客満足度が向上し、ライオンズゲイト社における業務運用と戦略の立案に役立ちます。
作業のスピード・アップ
ライオンズゲイト社は、IBM BladeCenterおよびIBM System Storageハードウェア、関連インフラストラクチャーをフルパッケージ化し、SAP NetWeaver Business Intelligence AcceleratorをインストールしたIBM Systemsソリューションの導入を決定しました。ダイレクトシステムサポート社はサイジング見積りを実施し、IBM Systemsソリューションの導入及び稼働を実施しました。
「私たちは、まずSAP NetWeaver Business Intelligenceのコンポーネントを最新版にアップグレードし、それからダイレクトシステムサポート社のすばらしい支援の元、IBM Systemsソリューションを導入しました」と、Jeremy Fuchs氏は述べています。
「IBM Systemsソリューションを導入したおかげで、かつて1時間以上費やしていたレポート作成が今では1分もかかりません。IBM SystemsソリューションのBIAに対する影響は非常の大きなものであったことから、データ・モデル簡素化の方法や、SAP NetWeaver BIアプリケーションにデータを読み込む前の集約前フェーズの削除を検討しています。これにより、情報システム部門における作業負荷が大幅に削減され、年間約30日の保守作業が削減できます」
現在は、データがSAP NetWeaver BI Systemに読み込まれる際に、開始日以降の累計データとしてタイトル毎に各地域別、各プロフィット・センター別に集約した履歴データが準備されます。ところが、IBM Systemsソリューションによるクエリーの実行速度は非常に高速なので、この読み込み前の集約ステップは必要とされないかもしれません。
ライオンズゲイト社がこのデータ・モデル簡素化の方法を採用すれば、現在およそ105GBを占め、年間35GB以上ずつ拡張し続けている関連データのストレージが削減できるようになるかもしれません。それによって、ストレージ費用は抑えられ、SAP NetWeaver 7.0 BIのシステムのストレージ・インフラストラクチャーをアップグレートしたり拡張したりする必要性も減らせる可能性があります。さらに重要なのは、BIAからクエリー結果を数秒で提供されるようになり、より多くのユーザーが同時に大量のクエリーを実行することがすでに可能となっていることです。その結果、ユーザーは、BIAの力をより活用できるような新しい方法を見つけていき、自らのビジネス・プロセスをも加速させていくことでしょう。
SAP NetWeaver BI Acceleratorとのアプライアンス製品であるIBM Systems ソリューション
ライオンズゲイト社は、SUSE Linux® Enterprise サーバーを稼働させる64ビット クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサー ベースのIBM HS21のブレード・サーバー4台を搭載したIBM BladeCenterシャーシと、IBM General Parallel File Systemを稼働させるIBM System Storage DS4700 Expressで構成されるIBM Systemsソリューションを導入しました。BladeCenterシャーシは、最大14台のブレードが搭載可能で、ライオンズゲイト社に幅広いスケーラビリティーを提供します。DS4700には、内部に最大4.8TBの物理的ストレージ容量があり、拡張ユニットにより大容量の33TBにまでアップグレードが可能です。
BIAコードを最適化するIntelとSAPとの共同事業に加え、クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサー上のプロセッサー・コアやメモリーおよびメモリー帯域幅を倍になったことで、IBM BladeCenterシャーシ上のBIAパフォーマンスは劇的に向上しました。
「ダイレクトシステムサポート社は、私たちに常に貴重な経験をもたらしてくれました」
と、Jeremy Fuchs氏は述べています。
「最近同社は、大手メディア企業向けにSAP NetWeaver BI Acceleratorとのアプライアンス製品である別のIBM Systemsソリューションを完成させ、それは大幅な追加構成を必要としない、『ブラックボックス』方式のソリューションとしての導入が可能となっています」
と、同氏は語っています。「ライオンズゲイト社から見ると、IBM Systemsソリューションは、プラグ・アンド・プレイのようなものです」
ハッピーエンド
ライオンズゲイト社は常時約2,000本の映画タイトルをリリースしています。Apple社のiTunesなどのデジタルによるダウンロードやプラットフォームの出現により、新規かつ追加の収益源が常にライオンズゲイト社の財務システムに加えられています。経費、収入、支払いの管理は、引き続きライオンズゲイト社経営陣の最重要課題となっています。
Theresa Miller氏は、「メディア企業の多くはライオンズゲイト社とは違い、印税、権利、およびその他タイトル関連のレポーティング処理のために、SAP NetWeaver BIではなく外部のレポーティングやデータ・ウェアハウスのソリューションに頼っています。SAP NetWeaver BI Acceleratorとのアプライアンス製品であIBM Systemsソリューションによる卓越した成果により、ライオンズゲイト社ではSAPへの投資がかなり生かされています。このソリューションは弊社の既存のアーキテクチャーともビジネスにおいてシームレスに適合しており、追加で何か学ぶ必要のあるツールはありませんでした」と、述べています。
「SAP NetWeaver BI AcceleratorとIBM Systemsとのアプライアンス製品であるIBM Systemsソリューションは、処理が非常に高速で、正確な管理情報を信頼性が高く予測可能な方法で作成し、ユーザーの生産性を向上に大変役立ちます。ITや運用コストの削減だけでなく、費用のかかる新規レポート・システムの開発が回避でき、このソリューションの導入はライオンズゲイト社にとって大きな成功となりました」と、同氏は締めくくりました。
お客様情報
お客様名
ライオンズゲイト社(Lionsgate)
導入国
米国
IBMビジネス・パートナー
SAP
Direct Systems Support Inc.
業界
メディア/エンターテインメント
ソリューション
ビジネスインテリジェンス(Business Intelligence)
Enterprise Resource Planning(ERP)
情報統合
情報活用
IT最適化
製品・サービス情報
ハードウェア:
IBM BladeCenter
IBM BladeCenter HS40
IBM Systems Storage DS4700 Express
ソフトウェア:
オペレーティング・システム:
サービス:
IBM, IBMロゴ, ibm.com, BladeCenter, General Parallel File System, System StorageはInternational Business Machines Corporation の米国、その他の国、もしくは双方における商標です。
Intel、インテル、Xeonは、アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
Linux はアメリカ合衆国およびその他の国におけるLinus Torvaldsの商標です。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。
記載されたお客様事例はすべて特定のお客様がIBMあるいはIBMビジネスパートナーの製品を使用し、得た成果を説明したものです。実際の環境コストおよびパフォーマンスの特性は各お客様の構成および状況により異なります。
本事例は一般的な指針を示すのみです。写真はデザイン・モデルである可能性があります。
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