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A SMARTER PLANET 「スマート」な医療

医療経営に立ちはだかる経済原理の壁 3つのiと世界中の善意をスマートに集める仕組みが医療を変える

在宅医療、遠隔医療、、、医療がシステム化されることでもたらされるものは計り知れません

医療システムのスマート化は、いまや世界的な潮流です。次に紹介する記事は、最初に2008年4月から日本で義務化された特定健診を取り上げています。健康情報を蓄積してメタボリック疾患の予防につなげる取り組みとして注目しています。ほかに宅医療や医療情報の個人管理など日本でも検討が進められている事例が紹介されています。

最近日本人は胴回りをとても気にしています。そしてそれは政府についても同様です。新しい法律では、40 歳から 74 歳の間の国民の年 1 回の健康診断で胴回りを測定するよう、健康保険組合に対して義務付けているからです。胴回りやその他の決められた項目が制限値を超えた人には、食事に関する勧告やさらなる減量の指導が待ち受けています。

この法律が「国」からの強制的な薬とみなされようと、単なる積極的な健康管理手法とみなされようと、それはこれから起こることの前兆に過ぎません。世界のヘルスケア・ソリューションには変革が必要です。電子診療記録、ワイヤレス・コンピューター機器、ヘルス・サポート・ネットワークなどのツールを利用すると、ヘルスケアをよりスマートにすることができます。

事実、よりスマートなヘルスケアのうち、医療研究における次の大きな進歩に注目している例は多くありません。よりスマートなヘルスケア・ソリューションは、個人から始まります。例えば、在宅医療モデルを例にとります。かかりつけの医師たちが「コーチ」の役割を果たし、患者の健康、病気の予防、慢性疾患の治療などのニーズを管理するチームを先導します。このように医師、看護師などが、それぞれの専門知識や技術を生かしあって総合的に解決するのが「チーム医療」です。医師はより時間をかけて各患者を診察し、E メールや電話による健康相談を受け、個人の治療に関してチーム全体で調整します。


  • テクノロジーのみでは病気を治すことはできません。

    しかしテクノロジーにより、病気やけがを治したり、病気と闘う新たな方法を探究する人々は、従来よりもずっとすばらしい方法でそれを実現することが可能となります。また、テクノロジーにより、個人は健康や治療についてよりスマートな選択ができるようになります。それこそがまさに、「よりスマートなヘルスケア」なのです。


  • 質の高い在宅医療

    カナダでは、90 万人近い人々が在宅医療を受けており、この数は増え続けています。1995 年から 2002 年の間に、在宅医療を受ける人の数は 60% 以上増えました。

    Victoria Order of Nurses (VON) は、カナダで最大の、国立の非営利在宅地域ケア組織です。IBM は VON に対して、新しいビジネス・プロセスや、モバイル・ワイヤレス携帯機器などの医療テクノロジーを提供します。このシステムは、数百の医療提供機関を以下の面で支援します。

    この革新的な構想により、カナダ全域における VON の 52 のロケーションをより強力に統合し、費用効率を高めることが可能となります。それにより、地域サービスと患者ケアが向上します。


  • データを個人の管理下に

    10 年以上もの間、Google は世界規模でヘルスケア情報を提供してきました。Google、米国IBM、および Continua Health Alliance は提携し、自分の健康状態、アレルギー、病気に関する情報を記録する個人健康プロファイルを、個人が作成できるシステムを提供してきました。

    この提携により、米国のユーザーは医療機関や薬局から健康記録や処方せんの履歴を取り出すこともできるようになります。
    例):


よりスマートな医療システムに対して、他に何が期待できるでしょうか?

医療情報が行き渡る小さな島々
よりスマートな医療システムは相互接続されます。分散された各地で独自の患者記録システムを持っていた、スペインの Servicio Extremeno de Salud (SES) のようなケースをご紹介します。この組織は、1 年に 900 万人の外来患者を管理する予約システムと、約 13,000 人の医療専門家を接続するグローバル・プラットフォームの作成を進めました。

事務処理ではなく患者の診察に時間をかける医師
Geisinger Health System は、ペンシルベニア州の 200 万人を超える住民を支援しています。この企業は、米国で最初に電子健康記録 (EHR) の導入を実施したヘルスケア企業の 1 つです。臨床、治療、研究に関する情報を格納したこの巨大なシステムにより、広範囲に及ぶ多様な医療情報を、医療研究、治療、救命の進歩の基礎として使用することができます。

世界中を遠隔で診療支援
よりスマートな医療システムは、国境や距離を越えて機能します。例えば、トリスタン・ダ・クーニャ島の例があります。この島は、南アフリカのケープタウンの西 1,665 マイル (約2,664km) の場所に位置し、交通手段は船のみで、たどり着くには 1 週間船に乗らなければなりません。しかしそれは、この島の住民がハイテクの医療ケアを受けられないことを意味するわけではありません。「プロジェクト・トリスタン」では、医療機器、衛星通信、遠隔サポートの電子健康記録 (EHR) のテクノロジーを組み合わせ、医療専門家が世界中のどこからでも、診断や救急サポートなど、島の医師の日常の診療を支援可能にします。


ヘルス・システムは、人々を情報、医療専門家、またはお互いに結びつけ、病気の予防と治療をよりよい方法で管理し、実施できるように積極的に促進することができます。

PHR、EHRとは?

PHR

個人健康記録 (PHR) は、世界中で利用可能な、生涯にわたる健康情報の電子リソースで、個人が健康上の決断を行う場合に利用できます。人々は、医療提供機関や個人が作成した情報を PHR で所有し、管理します。PHR は、安全な専用の環境で、アクセス権限を決定する個人によって維持されます。PHR は、医療提供機関の法的記録からは切り離されており、これに置き換わるものではありません。

EHR

電子健康記録 (EHR) とは、デジタル形式での個人の医療記録のことを指します。EHR は通常コンピューター上でアクセスしますが、ネットワーク経由でアクセスする場合もあります。複数のロケーションや情報源に分散された電子診療記録 (EMR) で構成される場合もあります。EMR に保管されるさまざまな形式のデータには、患者の属性情報、病歴、薬歴、アレルギー、検査結果、医用画像、詳細な指示情報などがあります。

上記は、PHRとEHRの定義の一例を示したものです。PHR と EHR の主な違いは、PHR では患者個人が情報を管理するのに対し、EHR では医療機関が情報を管理する点です。



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