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A SMARTER PLANET スマートな交通・輸送

見えない物流の効率化で再生の活路を見いだせ

交通渋滞が引き起こす社会的、経済的損失は世界的に問題になっており、各国で渋滞解消に取り組んでいます。

米フォード社が1908年に乗用車「T型フォード」の量産を開始して100年―。いまや年間7000万台もの車が生産され、世界の四輪車保有台数は9億台を突破しました(2006年末)。増え続ける車を走らせるため、地球を覆い尽くすように世界中で道路網の整備が進められています。

交通・物流システムの飛躍的な発達は、食料などの物資を大量に都市へ運ぶことを可能にしました。それによって世界中で都市への人口集中に拍車がかかり、交通渋滞がより深刻化してきたのです。例えば米国では、1982 年から 2001 年の間に人口が約 20% 増加し、交通量は 236% に跳ね上がりました。

米国では交通渋滞に巻き込まれた人たちが損失する時間の合計は年間37億時間となり、23億ガロン(1ガロン=3.785リットル)の燃料と年間780億ドルの経済コストを無駄にしています。日本でも、国土交通省道路局の発表によると、渋滞による損失時間は年間約38億時間、費用に換算すると約12兆円に達し、運輸部門のCO2排出量も増え続けています。

日本は、2005年から人口減少社会に突入し、高速道路の交通量も減少に転じました。しかし、少子高齢化の進展に伴って、生活の利便性が高い都心居住やコンパクトシティをめざす動きが加速しており、今後も都市の過密化を解消するのは難しいでしょう。

日々、私たちを悩ませている交通渋滞による無駄をどのようにすれば解消できるでしょうか? IBMでは、よりスマートな交通・物流システムを実現するための取り組みを世界中で支援し、その成功事例をIdeas from IBMで紹介してきました。

ストックホルムでは、スマートな新しい通行料システムによって、相当な割合の交通量とCO2排出が削減されました。日本では、数百万台もの車両が複雑に影響しあう大都市圏の広範囲な交通を車両一台一台の動きまでシミュレートする大規模マルチエージェント交通シミュレーションシステムを京都大学と共同開発しました。

そのストックホルムで、2009年9月に第16回ITS世界会議が開催されます。1994年に横浜で第1回会議が開催されてから毎年、世界各都市で、アジア、米国、欧州でITSを推進する政府、企業関係者が一堂に集って研究発表や意見交換を行ってきました。今回の世界会議では、ストックホルムがいかに交通量とCO2排出を削減したかを日本のITS関係者も見ることができるでしょう。IBMとともに、よりスマートにする方法を考えてみませんか?


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