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Smarter Planet 「スマート」な水資源管理 第1回

水は地球の「血液」であり、国家にとって「新たな石油」である 「水の世紀」と呼ばれる21世紀、日本が生き抜くために必要なこととは

タブの始まり

水のエコシステムの全体像が見えない。地球上での総量が不変なら、どこにどれだけあって、どう使われているかのデータがず必要。

多くの人々は、水は安くて豊富にある資源、と思っています。しかし、水の供給システムが原因で、地球上の 6 人に 1 人は安全できれいな飲み水を十分に入手することができません。
地球上の水の総量は不変ですが、水質は絶えず変化します。どの場所で雨が降り、どこを通って海へと流れていくかでも、水の化学組成が変わってきます。。私たちがどの地域で生活し、どのようなビジネスを行うかでも、水の確保は非常に困難な問題になるのです

地球は、自然のままに活動する限り、水の循環システムはほぼ完璧に機能しています。小学校で習ったことを誰もが覚えているでしょう。海から水が蒸発して雲を形成します。それらの雲が陸地の上に移動して、雨を降らせます。雨水は湖、川、または地下の帯水層に流れ込みます。湖、川および帯水層の水は、蒸発して大気に戻るか、海に流れて戻り、水の循環が完結します。 しかし、人間はこの自然の循環を妨害してきました。


私たちは、水とかかわるたびに、水の流れや状態を変化させてしまっています。

水は世界全体に存在するものでありながら、地域の問題として扱われてきました。世界的な市場は存在せず、国家間で交易されることもほとんどありません。2004年に公表したIBM Global Innovation Outlook の水管理に関するレポートで、ブリストル大学の水文学および水管理の教授である イアン・クラッキー氏(Ian Cluckie) は「水の問題は量、質、場所および時間に関するものである。大きな問題であるかどうかは、どこに住んでいるかによって決まる」と言っています。

生産に要する水の量

それぞれのアイテムを生産するのに必要な水の量を示しています


自然界の水の循環システムの図
自然界の水の循環システム
イノベーションによって水問題の新しい解決策が生まれました。高精度なセンサー・ネットワーク、スマート・メーター、新しい分析手法などの技術進歩で、地球上の水をもっとスマートに管理できるようになります。いまや川や貯水池から家庭のポンプやパイプにいたるまで、水のエコシステム全体を監視、測定、分析することは可能です。IBMは、水の安定供給を必要とする住民、組織、企業、地方自治体、国家に対して、水利用に関する現実的な将来展望を示していきます。しかし、それはほんの最初の一歩にすぎません。


データの枯渇

米国内だけでも、53,000 近い水資源管理に関する機関があります。しかし、これらの機関は、共通の資源を管理しているにもかかわらず、残念ながらまだを連携していません。流域または水のエコシステム全体を包括するための、データ共有もされていません。

情報収集技術および分析ツールを組み合わせることで、世界の水管理を大きく変革させることができるのです。IBM は、飲料用、浴用、電力、食品、工業生産および穀物の灌漑用の安全な水の保全・保護に精力的に取り組んでいます。

水をスマートに管理する新しい方法


一滴の飲み水
水の浄化および脱塩に関する IBM の研究で、世界のより多くの地域で水の浄化が可能になります。ビデオ(英語)をご覧ください。



魚にも優しく
高度なセンサーとリアルタイムの分析により、アイルランドのガルウェイ湾がよりスマートになっています。ビデオ(英語)をご覧ください。



スマートな管理には、測定が不可欠
IBM では世界各国で、飲料用、浴用、電力、工業生産、食品および穀物の灌漑用の水の保全・保護に取り組んでいます。ニューヨークでは、ビーコン研究所河川部門 (The Beacon Institute for Rivers and Estuaries) が IBM と共同で、ハドソン川に観測機器を浮かべて、河川観測ネットワーク(REON:River and Estuary Observatory Network) を構築しています。

その目的は、嵐や干ばつから始まり、人との関わりによる作用に至るまでのすべて事象に川がどのように反応するかを、リアルタイムで把握できるようにするためです。



予測できれば、よりうまく保護できる
毎年、世界の農業用水2500兆リットルの約60%が無駄に使われている。

IBM と世界的な自然保護団体であるThe Nature Conservancy は、河川流域管理用に先進の Web ベースツールを構築しています。IBM の研究者が協力して、エコシステムのサービスおよび生物多様性について、土地利用や水利用の異なる政策シナリオの効果について、利用者が視覚化しやすいように3D 環境でのコンピューター・シミュレーションを行っています。

視覚化・予測ツールは、ブラジルのパラグアイ・パラナ川のシステムのように、世界の大河の管理を今まで以上に容易にします。

※The Nature Conservancy:1951年に設立された世界的な自然保護団体のひとつ。生物生息地の確保や稀少野生生物・生態系の保全などの活動を行っている。



ほしい情報がいつでも
IBM は水管理の研究教育拠点を 2 カ所オープンしました。 アイルランドでは、SmartBay Galway(スマートベイ・ガルウェイ)と呼ばれるプロジェクトを開始しました。

各所に配置されたセンサーを利用し、水質、養殖漁業、化学物質含有量、波のエネルギー、および潮の干満といったリアルタイム・データを”Marine Insititute“で収集。最新テクノロジーを用いて収集したデータを分析し、関連各所に提供することで、遠洋の漁師が潮流に合わせて魚貝類を収穫したり、ビーチ巡視が離岸流やクラゲの群れの監視を行うことなどをサポートすることを目指しています。

オランダのアムステルダム・センターは、オランダ政府の Flood Control 2015 治水対策イノベーション・プログラムにおいて重要な役割を担います。このプログラムでは、オランダ企業や教育機関および政府機関からの参加者が、低地の三角州エリアを洪水から守るためにコラボレーションします。

IBM 自身も、北米の半導体工場で総合的な水管理ソリューションによって年間 300 万ドル以上を節約しています。



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