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そもそもIBMはなぜx86サーバーを続けるの? だってどこが作っても同じじゃないの?

2010年3月3日、IBMはx86サーバー「System x®」と「BladeCenter®」向けの第5世代の最新技術「eX5アーキテクチャー」を発表しました。今回のeX5では、x86サーバーの長年の泣き所であった部分に対してのIBMの回答が実装されており、今後のx86サーバーのポジショニングを根底から変えてしまう可能性のある画期的なものです。しかし、こう言うと、こんな厳しい意見が聞こえてきそうです。「画期的だなんて大げさじゃないのか?同じインテルプロセッサーを使うx86サーバー、どこが作っても同じでしょう。そもそもIBMはなぜx86サーバーを作り続けているの?」。
パソコンがコモディティーと言われて久しい昨今、その大部分のパソコンと基本的には同じx86アーキテクチャーを採用しているx86サーバーに対してもコモディティーとの認識が広まっても不思議ではありません。ましてや、IBMはメインフレームの流れを汲むSystem z、業務用コンピューター(オフコン)の流れを汲むSystem i (現POWER System)、技術者による技術者のためのコンピューターとして発展してきたUnixシステムの流れを汲む、System p (現POWER System)という立派なラインアップがあるのに、なぜx86サーバーにまで取り組む必要があるのか。多くの人が疑問に思うことでしょう。
しかし、そもそもプロセッサーだけでコンピューターの性能が決まるというのは大きな誤解なのです。わかりやすいところだと、メモリー、ハードディスクのスピード、そして案外知られていないのが、プロセッサーとメモリーやハードディスクとのやりとりを受け持つチップセットがコンピューターの性能に大きく関与しているということです。チップセットはx86サーバーにおいての心臓部であり、IBMはチップセットの半導体設計技術、そして製造技術に他社の追随を許さない高度なテクノロジーを有しています。事実、第1世代から第5世代まで、それぞれの世代で画期的なチップセットを発表し、x86サーバーの業界をリードして来ました。
10年前、IBMはパソコン・サーバーを業務サーバーの領域に進化させました。そして今、また新たな領域に進化させようとしています。それが第5世代のアーキテクチャー“eX5(エックス・ファイブ)“であり、この画期的なアーキテクチャー”eX5“で、IBMはx86サーバーの世界を新たな次元へとおしすすめます。
では、今までのものとどう違うのか、そして、なぜIBMはx86サーバーへの取り組みを続けるのか?そこで、IBMシステム&テクノロジーのエバンジェリスト早川哲郎に、X-Architectureの歴史的背景と設計思想、そして、eX5のすごさの具体的ポイントについては早川と同じ部門の山道幹大に聞きました。
IBMがx86サーバーを続ける理由
IBMの優れた半導体設計技術を数の上での大多数のx86サーバーに注ぎ込むことで、IT全体の底上げをする。これがIBMがx86サーバーに継続して携わっている基本的な理由なのです。
x86サーバーを新たな次元へ
大きなメモリーがあれば大量のデータをメモリー上に展開することができ、高速にデータにアクセスすることができます。これは、「データ」を取り扱うアプリケーションへの一つの「最適化」の解です。
