ビジネスモデル・イノベーションはCEOの最優先課題
IBMが実施した2006年グローバルCEOスタディーによると、CEOはイノベーションの重点を製品とサービスからビジネスモデル・イノベーションに移しています(30%)。競合企業の生み出す新たなビジネスモデルはその業界の競争環境を一変させる可能性があります。実際、ビジネスモデルのイノベーション推進者の4割がそのことに脅威を抱いています。
また、業績のいい企業について営業利益率の伸びを調べてみると、業績の振るわない企業と比べ、ビジネスモデル・イノベーションに注力している企業の割合は2倍になります。
SOAによるビジネスモデル・イノベーション
ビジネスモデルの変更と最適化は時間がかかり、困難なプロセスだと考えられています。
しかし、業種別の専門知識をSOAのテクノロジーと組み合わせることにより、変革の時間的な障壁を軽減することが出来ます。そして、変化し続ける市場環境に迅速に適応するための、新しいソリューションの創造をサポートします。
ビジネスモデルの最適化にaは、
- 新しい市場に参入するための革新的なパートナー協業
- 新しいサービスを提供する、多角的な販路ネットワーク
- リスクを軽減するための、広範なパートナー・エコシステム
- 新規顧客を獲得する、業界横断的なサービス
などが考えられます。
コンポジット・ビジネス・サービス
ビジネス・サービス
ビジネスモデルの変更と最適化には、個別のアプリケーションを使って大量のプロセスを実行しようとするよりも、柔軟でモジュール形式で、あらかじめ作成済みのコンポーネントを組み立て、より動的なITサポートを提供することが必要です。
このようなモジュール形式のコンポーネントとそのIT環境は次のような構成で実現されます。
- ビジネス・サービス・プラットフォーム
・ IT環境を提供するテクノロジーであり、その上で業種別ビジネス・サービスを作成し実行します。
・ WebSphere Business Services Fabricと呼ばれ、IBMソフトウェア製品として提供されます。ACORD、HIPAA、および HL7のような、さまざまな業界標準やセマンティック標準をサポートする形で業種別ビジネス・サービスのモデル化、組み立て、管理を行います。WebSphere Business Services Fabricは、IBM、ビジネス・パートナー、お客様が利用できるテクノロジー・プラットフォームです。 - ビジネス・サービス
・ 業界のベスト・プラクティスとポリシーに基づいた作成済みのサービス(モジュール形式のコンポーネント)であり、プロバイダー(ビジネス・パートナーとIBM)のエコシステムにより提供されます。
コンポジット・ビジネス・サービス
コンポジット・ビジネス・サービスは、既存アプリケーションと共に実行されるビジネス・サービスの集まりで、業種別のビジネス・ソリューションを提供します。
IBMでは保険と医療保険のコンポジット・ビジネス・サービスをシステム構築サービスの一環として提供しており、金融、通信、公共など追加の業種別コンポジット・ビジネス・サービスを開発中です。
IBMの支援体制
- SOAソリューション・センター(新設)
- IBMは、これまで蓄積してきた業種別ソリューションのノウハウやお客様サポートで得た経験を活用し、SOAに対応した業種別のソリューションを開発・管理・提供するために、中国・北京とインド・プネーに500名規模のSOAソリューション・センターを新設しました。
- 北京では主に銀行業を対象としたソリューションを、プネーでは主に保険業と医療業界を対象としたソリューションを開発していきます。
- 日本のお客様向けのSOAに対応したアプリケーション・システムの構築に際しても、世界最先端のスキルと豊富な経験に基づき、中国やインドのセンターで開発されるビジネス・サービスを活用していきます。
- 複数階層の分業体制により、お客様の課題を効率的に解決
開発は世界共通、お客様へのお届けは各国別にきめ細かくサポートを行います。
- グローバル・ビジネス・サービス
- 国内のお客様にビジネス・ソリューションをお届け
- SOAソリューション・センターとグローバル・デリバリー・センターを活用し、 競争市場での成長の達成をサポート
- グローバル・デリバリー・センター
- コンポジット・ビジネス・サービスからビジネス・ソリューションを組み立て
- 21カ国にセンターを開設
- SOAソリューション・センター
- 再利用可能でSOAに基づいた業界ソリューションの開発
- 中国とインドにセンターを開設。金融、公共、医療から開始し、2007年には流通、通信、製造に拡大予定
- グローバル・ビジネス・サービス
BPM(ビジネス・プロセス管理)
BPM(ビジネス・プロセス管理)は幾つもの機能にまたがるコアのビジネス・プロセスを管理します。
資源の展開を組織全体から顧客にとっての価値を創造する効率的なプロセスに向けることにより、戦略的なビジネス目標を達成することが出来ます。
BPMは全工程の垂直統合とコア業務の最適化(例えば、受注から代金受領までの処理、統合製品開発、統合サプライ・チェーン)により全体的に成果をあげることに重点を置いており、従来の機能別管理方法とは異なります。
BPMをSOAに基づき構築することにより、ITアーキテクチャーが柔軟になり、ビジネス・イノベーションを促進する新規サービスの作成と既存アセットのサービス化と再利用が容易になります。
また、BPMプロジェクトが成功するためには、SOA化されたソフトウェアを使用するだけではなく、BPMの目標達成のための専門知識を活用することが重要です。
BPMの本質は組織の継続的な改善、永続的な価値向上、市場競争力の維持にあります。 最適なビジネス・プロセス・モデルを作成し、実行し、それを監視・分析して、さらに最適なビジネス・プロセス・モデルを作成していくようなBPMのライフサイクルにより、継続的に改善を実施していくことが重要です。





