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ビジネス・プロセス・モデリングを業務フローのお絵描きで終わらせないためには

IMPACT JAPAN SOA CONFERENCE セッション・ハイライト・レポート

日本アイ・ビー・エム株式会社
ソフトウェア事業.ソフトウェア・マーケティング WebSphereマーケティング・マネージャー
渡辺 隆

渡辺隆の顔写真 あるCIO調査によれば、ビジネスに対する影響要因として一番重要な要素は、グローバルでは2006年以降常に「ビジネス・プロセスの改善」がトップだった。日本では2006年で7番目、2007年においては4番目であったのだが、2008年には1位になり、関心の高まりが確認できる。本セッションではBPM実現のためのひとつのアプローチであるビジネス・プロセス・モデリングについて、その目的と手法を解説した。

ビジネス・プロセス・モデリングの目的とは?

これまでは組織の機能や構造の改変によりビジネス環境の変化に対応してきたが、変化のスピードがあまりに速くなってしまうとそれも難しくなる。そのために、プロセスを変革することでビジネスを最適化すると共に、柔軟性を維持する必要が出てきた。これがプロセスの改革に対する関心が高まってきた理由のひとつである。

ビジネス・プロセス・モデリングとは、その名の通り図を使用して業務を表現することで全体の構造や関係を明らかにし、あいまい性を排除する効果を期待するもの。しかし、ビジネス・プロセス・モデリングの場合、成果物としての形が見えづらいため、モデリングの目的をはっきりさせることが重要となる。

モデリングの目的を明確化するためには、「何をきっかけにモデリングを行うのか?」、「目的によって粒度が異なることを理解する」という2つのポイントがある。さらにモデリングの規則を決め、これに沿って作業を進めることが大切。また、データベースのモデリングはかなり厳密に行われるため、プロセスのモデル化を行う場合、そういったメンバーの協力を得るのも良い方法である。

ビジネス・プロセス・モデリングを実現するツール

業務のフローを形にするだけならば、紙と鉛筆やドローイングソフトなどで十分に事足りるが、プロセス設計の標準化やITとの連携を考えるのであれば専用ツールの使用が望ましい。専用ツールには、プロセス・モデルの共有やプロセス・オブジェクトの再利用、プロセスのシミュレーションが可能などのメリットがある。

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WebSphere Business
Modeler説明図

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IBMではビジネス・プロセスのモデル化を実現する「IBM WebSphere® Business Modeler」をリリースしている。このツールには、ビジネスユーザーがグラフィカルな環境で作業可能、メトリクスやKPIの定義が可能といった特長がある。さらに、プロセス・モデルはもちろん、組織モデル、リソース・モデル、情報モデル、ビジネス指標モデルも作成可能。また、プロセスの処理状況やリソースの割り振りの論理的な検証ができるシミュレーション機能も持っている。

最後にビジネス・プロセス・モデリングを業務フローのお絵かきで終わらせないためのポイントとして、モデリングの目的をはっきりさせること、モデリングの規則を定めること、専用ツールを選定すること、という点を再確認した。講演の終了間際にはお客様からの質問も飛び出すなど、内容の濃いセッションとなった。


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