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SOAを支えるIT基盤構築のために

IMPACT JAPAN SOA CONFERENCE セッション・ハイライト・レポート

IBMコーポレーション
バイスプレジデント グローバル・テクノロジー・サービス ミドルウェア・サービス
マリー・ウィック

マリー・ウィックの顔写真 開催直前になって緊急来日が決定したマリー・ウィック。SOAの最新動向やSOAのメリット、IBMのソリューションがどのようにSOAを成功に導くのかといった点に注目して解説。また、SOAに対するIBMの取り組みやテクノロジー、事例などを包括的に紹介した。なお、プレゼンテーション自体は英語で行われ、同時通訳による日本語音声を聞く形で進められた。

SOAを成功に導くために

IBMにはSOAの導入をサポートするSmart SOA™というお客様とのSOAプロジェクトからの経験に基づいたアプローチがある。Smart SOAによりプロジェクトの立ち上げ時からダイナミックにSOAを活用できる。グローバルではすでに6500以上のお客様がSOAのプロジェクトを開始しており、その伸び率は2007年度で46%となった。最も高度なSOAを導入しているのは金融機関。続いて通信事業者やその他の業界が続いている。また、ビジネスのボリュームという切り口で見ても大企業から中小企業までさまざまな形でSOAの導入が進んでいる。

「お客様がSOAの導入を成功させるためにはどうしたらよいのか?」その回答を見つけるためIBMアカデミー・オブ・テクノロジーの300人のプロフェッショナルが調査・検証したところ、600に達するベスト・プラクティスが見つかった。これを5つの成功要因に落とし込んだのが下記のポイント。これらのベスト・プラクティスを考慮することがSOAを成功させるための秘訣となる、と述べた。

  1. 導入当初からビジネスとITの融合を考慮する
  2. 将来を見据えてアーキテクチャーを開発する
  3. 国/地域別環境でのスキルとガバナンスに基づくスケーラビリティーとプロセスの整合性が重要
  4. 運用でのエンドツーエンドの可視性を維持する

もうひとつSOAを考えるときに忘れてはならないのがビジネス・プロセスの管理。エンドツーエンドのプロセスのライフサイクルを考えることが大切である。例えば、中国の燕莎デパートではサプライ・チェーンの最適化を目指しBPM(ビジネス・プロセス・マネージメント)を実施した。その結果、注文のリード・タイムが2.5日から4.5時間まで短縮され、発注エラー率も9%から1%まで削減できた。また、蓄積された売れ筋商品やトレンドの情報をサプライヤーの生産システム最適化に活用することで、自社だけでなくサプライヤーにもプラスの結果となった。

IBMのSOAソリューション

SOAとは切り離せない関係となるBPMだが、IBMはBPMの形に注目した。その結果2つのパターンが見えてきた。ひとつがITによるオートメーションに代表される動的なビジネス・プロセス。もうひとつが人間の作業の流れが中心となるコンテンツ適合型プロセス。IBMではこのどちらのパターンにおいてもスムーズなSOA導入ができるよう基本的な機能を備えたスターター・セットを用意した。さらに、より高度な機能を備えた拡張バリュー・オファリングも提供。これらのテクノロジーの集合体が「IBM BPM Suite」となる。

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IBM BPM Suite説明図
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また、講演ではIBMのさまざまなSOAソリューションを紹介した。例えば、ビジネス・イベントを処理する「WebSphere® Business Events」や、SOAの健全性を維持する「Infrastructure Architecture Healthcheck for SOA」、ミドルウェア環境の仮想化を実現する「WebSphere Virtual Enterprise」、SOA技術を活用する次世代のエンタープライズ・データセンターなど、さまざまなアプローチでSOAの導入を実現するものだ。

講演のまとめとして「IBMには経験を通じたリーダーシップがあり、WebSphereも数十年という時間をかけてリファレンス・アーキテクチャーを拡大する方向で進化してきた」と述べ、SOAにおけるIBMの優位性を強調。そして「IBMにはテクノロジーとプロセス、そして豊富な経験がある。ぜひ皆様のお手伝いをさせて欲しい」と付け加えた。


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