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異なるベンダ製品間のセキュリティー管理(プリンシパル・プロパゲーション)

IBM/SAPハイブリッドSOAソリューションのご紹介【第12回】

今回は、SOA環境でのセキュリティー確保に関してID情報の伝播(プリンシパル・プロパゲーション)を取り上げます。
SOA環境でのセキュリティーを確保するための技術動向、および、SAP/IBMのSOA基盤が混在した環境でのセキュリティー技術の適用例をこれまでの連載でご紹介した業務アプリケーションのシナリオを通してご紹介します。

SOA環境でのセキュリティー

SOA環境は、本連載第1回で触れたように、複数の技術レイヤ(ポップアップ別ウィンドウ)(ユーザー・インターフェース層、プロセス制御層、バックエンドシステム層など)によって構成されます。これらの各レイヤにおいて、セキュリティー検討要素があります。

SOA環境でID情報伝播を実現する技術

SOA環境でID情報を伝播するための方法として、シングルサインオンとプリンシパル・プロパゲーションが存在します。


ID情報の伝播を実現するセキュリティー技術
ID情報の伝播を実現するセキュリティー技術には、トランスポートレベルでのセキュリティー技術、および、メッセージレベルでのセキュリティー技術の2つの技術が存在します。

SOA環境でのセキュリティー技術の方向性
SOA環境でのセキュリティー技術として、トランスポートレベルのセキュリティー、および、メッセージレベルのセキュリティーの2つの技術によるID情報の伝播技術をご紹介しました。

ご紹介したセキュリティー技術とその特徴については、図10をご覧ください。

セキュリティー技術の適用例

当節ではID情報を伝播するためのセキュリティー技術を実環境への適用事例について、当連載でご覧いただいたアプリケーションシナリオを例にしてご紹介します。

ID情報の伝播のシナリオとして、これまでご紹介したシングルサインオン、および、プリンシパル・プロパゲーションの例をご紹介します。

ポータル環境からのシングルサインオン
ポータル環境からのシングルサインオンのシナリオとして、SAP NetWeaver PortalとWebSphere Portalを利用した2つのシナリオをご紹介します。


プロセス制御層でのプリンシパル・プロパゲーション
プロセス制御基盤でのプリンシパル・プロパゲーションのシナリオとして、FormWave、SAP NetWeaver PI、WebSphere ESBの3つのシナリオをご紹介します。

SOA環境でのセキュリティー・アーキテクチャー

当節では、これまでご紹介したID情報の伝播技術を元にSOA環境でセキュリティーを確保するためのアーキテクチャーを整理いたします。

図19は、エンドユーザーが直接実行するフロントエンドPCから最終的に業務データが保管されるバックエンドシステムまでのEnd-to-EndのSOA環境のアーキテクチャーを示しています。

SOA環境でのID情報の伝播を行う場合、ユーザーの入り口であるポータルから個々のアプリケーションはシングルサインオンにてID情報を伝播します。

アプリケーションからプロセス制御層を通してバックエンドシステムまではプリンシパル・プロパゲーションの機能を利用してID情報を伝播します。

ID情報の伝播の技術手段としては、メッセージレベルのセキュリティー技術であるWS-Security標準に準拠したSAML TokenにてID情報を受け渡すことを検討します。基盤製品がWS-Securityに未対応であれば、トランスポートレベルでのセキュリティー技術であるCookie(SAPLogonTicketやLTPA)にてID情報の伝播を検討します。また、実際の企業システムにてメインフレームなどを利用している場合や多様なアプリケーションシステムを利用されていて採用するセキュリティー技術を統一することが困難な場合があります。


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