SOA時代のリアルタイム・マスター・データ統合管理
IBM MDM Serverのご紹介
日本アイ・ビー・エム株式会社
インフォメーション・マネジメント事業部
IOD推進部
IODソリューション担当部長 西村 弘之
IODテクニカル・セールス
ソフトウェア・エバンジェリスト
飯島 実
IBMでは、SOA戦略にとってインフォメーションの活用は、核心部分だと指摘する。全米での調査結果でも、商品の30%がマスター上のどこかに誤りがあり、それが原因で1件あたり平均で60~80ドルのコスト損失が発生しているという。顧客・契約・商品など、企業にとって重要な情報資源を統合的に管理し、企業戦略を迅速に展開するうえで、マスター・データ管理に関する戦略は非常に重要なものとなっている。
IBMの定義するマスター・データとは
IBMでは、マスター・データの定義を以下の3つで示している。
- コアとなるビジネス・エンティティーを表現したデータ
- 最も重要なビジネス・プロセスに影響を与える価値のある情報
- 複数のプロセスやアプリケーションや事業で使われているデータ
これらのマスター・データは、多くの企業システムでは、CRMやERPや請求業務など、ビジネスの目的に合わせた個別のアプリケーションが管理するデータとして処理されている。その結果、複数のシステム間でマスター・データを処理したり連携しようとすれば、データが不正確になったり、不完全であることから、システム間で不整合を発生するケースが多い。こうした課題を解決するためには、アプリケーション間で共有できるマスター・データ管理を実現しなければならない。
「IBMでは、マルチフォームMDMを提案しています。これは、オペレーショナルMDM、コラボレーティブMDM、アナリティカルMDMを組み合わせて、パーティー、契約、商品という共通データを管理する構成です」
パーティーは、顧客や見込み客、組織や代理店に国民などのデータ領域を示す。契約は口座やポイントなどで、商品はサービスや商品バンドルにコンポーネントなどがデータ領域になっている。これら3タイプのデータ領域に対して、三種類のMDMスタイルを組み合わせて、さまざまなシステムから共用できるようにする。
MDMを実現するアーキテクチャー
「複数のシステムが連携して1つの業務フローを処理しなければいけないようなエンタープライズ・システムでは、マスター・データ管理は業務アプリケーションから独立した存在になっていて、さまざまなシステムやアプリケーションから、リアルタイムで参照したり更新できなければなりません。こうしたマスター・データの管理を既存のシステム環境に実装していくために、IBMではレジストリー型と共有型、そしてトランザクション・ハブ型という3つの実装アプローチを用意しています」
レジストリー型によるMDM実装アプローチでは、データのインデックスによる統合情報を作成し、そのインデックスから個々のシステムごとに管理されているマスター・データの管理を実現する。次に共有型では、インデックスキーだけではなく、論理的なデータもバッチ処理で統合情報に反映していく。データを一カ所に集約できるので、名寄せやグルーピング処理などを行えるようになる。そしてトランザクション・ハブ型では、バッチ処理ではなく取引単位リアルタイムでデータを逐次反映する。レジストリー型や共有型では、管理の対象となるマスター・データはシステム側に残るがトランザクション・ハブ型では、共有データを一元管理できる利点もある。IBMのMDM Serverは、これら3つのアプローチすべてに対応するビジネスサービスとデータモデルが実装された状態で出荷されるため,採用するアプローチにあわせて最適のマスター・データ管理を実現できる。
「IBMでは、MDMに積極的な投資を行っています。さまざまな形でマスターを共用するMDMを構築することで、企業内にマスター・データ管理のプラットフォームを構築できます。そして、2008年は第一弾となるIBM InfoSphere™ Master Data Management Server V.8で、オペレーショナルMDMをサポートしていきます。今後2010年にかけて、コラボレーティブMDM、アナリティカルMDMを提供していく計画です」
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