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オンデマンド時代のアクセシビリティ

Q1. IBMアクセシビリティ・センターとは、どういうところですか?
A. IBMアクセシビリティ・センターは当社の基礎研究技術を活かして障害を持つ方々が抱える問題を解決することを目的として、IBM Special Needs Systemsから2000年に設立されました。2002年には、どのような状況下でも誰でも情報にアクセスできるシステム開発をその目的に含めています。IBMアクセシビリティ・センターは、アメリカ合衆国、ヨーロッパ、日本およびオーストラリアに設置されています。主な取り組みは以下の通りです。:

Q2. IT製品またはサービス供給元にとって、アクセシビリティとはどういうものですか?
A. アクセシビリティとは、それ単体で、または支援技術を用いた製品と組み合わせて、より多くの人々にITハードウェア、ソフトウェアおよびサービスを使用していただけるようにすることを言います。

IBMは、障害を持つ方々を含む多くの人々に対し、ITをアクセシブルにすることにおいて先導的な役割を担っています。より多くの人々がコンピュータおよび情報資源の恩恵を享受することができるよう支援することは、IBMのオンデマンド・コンピューティングに対するより大きな展望の一部です。e-business on demand™は、広範囲に渡る安価なビジネス・サービスを、アクセシブルで使いやすくすることをお約束するものです。アクセシビリティ機能は、一時的あるいは慢性的な障害を持つ社員、または高齢化による身体的特徴の変化への適応が必要な社員を支援するために必要なときに簡単に利用できるものとして、オンデマンド技術の中に組み込まれるでしょう。

音声認識、ワイヤレス通信および音声出力のような技術は、障害を持つ方々のITへのアクセス手段を改善し、利便性や使いやすさを求める今日の社会において需要はますます高まっています。IBMは、職場環境全体を改善し、またすべての社員の生産性を高めるようなアクセシブルで使いやすい技術を開発することをお約束します。

Q3. 支援技術とは何ですか?
A. 支援技術とは、障害を持つ方々の能力を向上、維持あるいは補助することを支援する専用のハードウェアあるいはソフトウェアです。支援技術は、人々がコンピューター技術や情報を利用する際のバリアーを除去あるいは軽減し、また、人々の日常的な活動を活溌にするあらゆる装置または技術のことを指します。支援技術の一例がスクリーン・リーダーです。スクリーン・リーダーは、画面にされている文字を音声に変換するために音声合成器を使用しています。

Q4. IBMは、いつからアクセシビリティにかかわるようになりましたか?
A. アクセシビリティに対するIBMの長年の努力の軌跡は、アメリカ障害者法(ADA)が成立する76年前の1914年、IBMが障害を持った方を初めて雇用した時から始まりました。IT企業および支援技術の開発元として、IBMはお客様のビジネス・イニシアティブに似合ったアクセシブルなソリューションをご提供します。

Q5. なぜIBMはアクセシビリティに重点的に取り組んでいるのでしょうか?
A. 世界保健機構の統計によれば、世界の人口約60億人のうち、7億5000万~10億人は何らかの障害を持っています。アメリカだけでも、5,400万人以上の障害を持つ方々がいます。そして、その数は年々増加傾向にあります。その要因として一つには、人々が以前より長生きするようになり、また健康維持プログラムも日々進歩していることがあげられます。

障害とは、次のうちの一つまたは複数の組合せのことを指します:全盲または視覚障害、ろう、または難聴、運動障害、および発達障害。また特筆すべきは高齢者です。なぜなら、年をとると、障害の特性を多少なりとも経験し始めることがあるからです。ITにおけるアクセシビリティは、多くの障害を持つ方々に使われ、自宅、職場に関わらず、その日常生活を容易にすることができるので、必要不可欠です。アクセシビリティは多くの面でITビジネスに影響を及ぼしており、IBMは、当社の製品およびサービスが健常者と障害者両方の様々なニーズにお答えすることの重要性を認識しています。

加えて、米国連邦組織に当社の製品およびサービスを販売し続けるために、IBMはアクセシブルなソリューションを提供しなければなりません。1998年、アメリカ議会は米国リハビリテーション法508条を改正し、障害を持つ方々に対してアクセシブルな電子IT製品とサービスの購入を連邦機関に義務づけました。この法律の施行は、2001年6月から始まりました。同様の要求は世界各国で生まれつつあります。

Q6. 米国リハビリテーション法508条はどのような組織に対して有効ですか?
A. 米国リハビリテーション法508条は、連邦組織が電子機器およびIT製品を開発、入手、保守および使用するとき、適応されます。508条では、健常者が利用できる情報に、障害を持つ職員や国民もアクセスできるようにすることを義務づけています。

508条は、2001年6月21日以降、連邦政府が入手するすべての電子機器およびIT製品に適応されています。508条はITにおけるバリアーをなくし、障害を持つ方々に新たなチャンスをもたらし、そしてこれらの目的の達成を支援する技術の開発を推進するために制定されました。

Q7. 米国リハビリテーション法508条から除外されている製品はありますか?
A. 508条から除外されている製品は特にありません。しかし、508条は次のものには適応されません。:


Q8. 米国リハビリテーション法508条の作成の際、IBMは何か関与しましたか?
A. IBMは、508条の最終案の元となる提案を作成した委員会の副議長を務めました。

Q9. IBMは、対応する業界の自主的製品評価テンプレート(VPATs)とともに、米国リハビリテーション法508条をサポートする製品のリストを公開しますか?
A. 現在、IBMはアクセシビリティ機能に関する情報および508条のサポートに関する情報を製品発表資料に記載しています。IBM製品に関する508条VPATの公開については、引き続き検討しています。

Q10. IBMのアクセシビリティ・イニシアチブはどの顧客を対象としますか?
A. 米国リハビリテーション法508条や他の国々の類似するアクセシビリティ関連の法律を前提とすると、アメリカ、ヨーロッパ、アジアおよびオーストラリアの政府が当てはまりますが、民間企業もアクセシブルなITに向けて事業を進めるようになってきており、対象といえます。

Q11.顧客がアクセシビリティの恩恵を最大限享受するよう支援するために、IBMはどのようにして顧客に協力しますか?
A. お客様がアクセシブルな技術の利点を最大限に生かすのを支援するために、IBMおよびIBMアクセシビリティ・センターは、次の3つの重要な分野に着目します。:


Q12.アクセシビリティ・イニシアチブは、IBMの全体的なイニシアチブにどのように組み込まれていますか?
A. アクセシビリティ・イニシアチブは、5つの重要なIBMイニシアチブにそっており、アクセシビリティにおけるリーダーシップを促進しています。:


Q13.現在、IBMからは、アクセシビリティ機能が組み込まれた主要な製品およびサービスでは、何を入手することができますか?
A. IBMが現在提供しているアクセシブルな製品およびサービスには、下記のようなものがあります。:


アクセシビリティに関するウェブ・マイニング 評価に関するコンサルティング 設計に関するコンサルティング 改善に関するコンサルティング
ウェブ・サイトの評価 技術、ツールおよび環境も含めた、現行および将来のIT 基盤の設計 技術、ツールおよび環境を含めた現行および将来にむけてのIT 基盤の設計 ウェブ・サイトのコードの修正、テストおよび実行(再構築、再設計、再配置)
規定に遵守していないページの洗い出し 製品のライフ・サイクルを考慮した戦略の作成 全体的な製品寿命を考慮した包括的な戦略作成 規格遵守を目的としたウェブ・ページおよびアプリケーションのコードとプレゼンテーション層の更新
結果報告書の作成     インフラ環境の再構築と展開
規格遵守の維持を目的とした一度または継続的な評価      

Q14.IBMは、特定の顧客のためにオーダーメードのアクセシブルなソリューションを構築することはありますか?
A. はい、IBMグローバルサービスはお客様と協力し、お客様の主要な企業理念を評価・理解し、アクセシビリティをソリューションに組み込みます。

Q15.IBMは、アクセシブルなソリューションを提供するために、他の企業と提携する予定はありますか?
A. はい。IBMがアクセシブル、およびお客様のニーズにあった製品およびサービスを提供するために提携している企業の数は、増え続けています。例として、IBMでは引き続き、ウェブ開発およびコンテンツ管理ツールを取り扱っているソフトウェア・ベンダーと協力していきます。

Q16.IBM はアクセシビリティ分野で社会的に認められているのでしょうか?
A. IBMは、障害を持つ方々に対して様々な機会をご提供することにおいて、そのアクセシビリティへの取り組みとリーダーシップを認められ、数々の栄えある賞を受賞しています。過去5年間に獲得した主な賞は、以下の通りです。:


Q17.IBMの競合他社はアクセシビリティに関して積極的ですか?
A. 米国リハビリテーション法508条や、全世界で施行中あるいは懸案中の他の法律もあるため、、主なITシステムおよびソリューションのベンダーのほとんどは、アクセシビリティを考慮に入れています。

Q18.IBMのウェブ・サイトはアクセシブルなのでしょうか?
A. IBMウェブ・サイトのほとんどはすでにアクセシブルです。また、IBMは100%アクセシブルになるよう、絶えず努力しています。

Q19.IBM製品の中でアクセシブルでないのはどれですか?
A. IBMは世界中で数千の製品を取り扱っており、そのほとんどは米国リハビリテーション法508条が施行される以前から市場に出回っていました。IBMのデスクトップやラップトップ・コンピューター、および大半のIBM製サーバーは、すでに508条ハードウェア基準を満たしています。IBMは、その多様で、広範囲に渡るソフトウェア製品のラインアップや関連文書に関しても、508条を遵守するよう取り組んでいます。

Q20.IBMはアクセシブルでない製品に関してどのように対処するつもりですか?
A. IBMは、製品開発プロセスに満たすべきアクセシビリティ要件を組み込んでおり、新しくリリースする製品はすべて、米国リハビリテーション法508条の基準を満たします。なお、販売を中止した製品に関しては、アクセシビリティへの取り組みは行いません。

Q21.IBMは、現在顧客が使用しているIBM技術製品をもアクセシブルにできますか?
A. 米国リハビリテーション法508条は、すでにインストールおよび使用されている製品に対しては、508条の基準を満たすよう改良することを義務づけていませんが、IBMはすべての技術にアクセシビリティを組み込むことをお約束します。既存の技術の改造を試みるより、むしろ製品の設計段階でアクセシビリティのソリューションを組み込んでしまった方がずっと簡単で、コスト的にも有利です。

Q22.すべてのIBM製品およびサービスがアクセシブルになるのはいつですか?
A. IBMは世界中で数千の製品を取り扱っており、新製品のアクセシビリティ基準遵守に関しては厳正に取り組み続けています。
IBMは、製品開発プロセスに満たすべきアクセシビリティ要件を組み込んでおり、長期的にみれば、新しくリリースする製品はすべて、米国リハビリテーション法508条の基準を満たします。

Q23.IBMの中で、アクセシビリティへの取り組みを主導しているのは誰ですか?
A. IBM製品へのアクセシビリティの導入は、IBMの企業戦略で、アクセシビリティ・センター主導で進めています。アクセシビリティ・センターは、アクセシビリティの遵守について、会社全体にわたって、監視し、追跡し、結果を経営陣や開発チームに報告します。また、製品が米国リハビリテーション法508条の基準を確実に満たすよう、様々なビジネス部門と協力して、取り組んでいます。

Q24.アクセシブルな技術を開発するため、IBMはどこかの学術機関と協力していますか?
A. はい。Liberated Learning Initiativeという、IBM Researchとカナダのセント・メリー大学の間の協同プロジェクトは、特に大きな成功をおさめています。このプロジェクトは当初は、教室内で音声認識技術を使用して、聴覚障害を持つ学生が講義を受けられるようにすることを目的としていました。講師は、話した内容をリアルタイムで文字化するため、IBM ViaScribeTM技術と連動しているコードレス・マイクを使用します。変換されたテキストは、学生がその場で見られるようにスクリーンに表示されます。講義の後には、このコピーを作成し、ウェブ・サイトに掲載します。この技術は、聴覚障害を持つ学生の助けになると同時に、視覚障害を持つ学生もこのコピーをスクリーン・リーダーで読み、授業でとったノートを補うことができます。すべての講義を印刷したものは、運動障害を持つ学生や、障害のない学生も手に入れることができます。つまり、このソリューションは全ての学生に適用できます。

Q25.IBMは、このイニシアティブに関して、どんな投資をしていますか?
A. IBMは、より多くの人々がITを利用できる製品を開発するため、資金の面でも(数千万ドル)研究の面でも、この分野にかなりの投資をしています。

Q26.IBMでは何人の障害を持つ方々が働いていますか?
A. IBMでは、全世界の社員の2~6%が障害を持っていると概算しています。IBMは、社員等に自らの障害を報告するよう義務づけていないので、この数値はただの概算に過ぎません。