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シニア向けブラウザ
シニア向けブラウザーの研究・開発
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急速に高齢化が進んでいる日本では、2020年までに65歳以上の高齢者が人口の25%を超え、4人に1人以上が高齢者になります。同時に、e-Japan構想など、今後は社会のネットワーク化も急激に進むことが予想されるため、高齢者のインターネット・アクセスにおける問題点を解決することが、重要課題になるものと思われます。例えば、コンピューター技術の進展によりディスプレイの解像度が高くなったため、画面に表示される文字の大きさは小さくなる傾向にあります。また、インターネット上のコンテンツは加速度的に蓄積が進んでおり、検索により得られる文字情報は日々増加しています。そのため、一般的に視力が低下する高齢者にとって、ディスプレイ上での文字の読みとりは、ネット・アクセスにおける大きな問題点になりつつあります。アクセシビリティ・センターでは、障害者向けに開発されてきた支援技術を応用することで、このような高齢者が抱える問題点を解決するための「シニア向けブラウザー」の研究・開発を進めています。
研究・開発の目的
高齢者のインターネット・アクセスを支援する技術の開発を目的としています。
研究・開発のテーマ
高齢者がWebコンテンツにアクセスするとき、画面に表示される文字の読みとりを、合成音声で読み上げることによって支援する技術です。従来は文字の拡大表示による方法が中心でしたが、その方法だけでは拡大によって文字が画面から溢れ出たり、スクロール操作が必要になるなど副次的な問題が発生していました。ここでは、視覚障害者向けに開発されてきたWeb読み上げ技術と画面読み上げ技術を組み合わせることにより、そのような問題が発生しない方法を開発します。
高齢者向けに操作をシンプルにしたWebブラウザーです。上記の読み上げと文字の拡大表示とを組み合わせて、シンプルな操作により利用できるブラウザーを開発します。
研究・開発の進め方
プロトタイプの開発と実証実験により、実用的なシステムの開発を目指しています。最近の音声合成技術の進展には目覚ましいものがありますが、まだ人工的と感じられる部分が残っています。現状の技術レベルを見極め、合成音声で支援できる範囲を明確にすることにより、実際に高齢者の方々が快適にご利用頂けるシステムの開発を目指します。
今後の課題
- フォーム入力などのために、文字の入力を読み上げにより支援する技術
現在は、文字の表示を読み上げにより支援しています。
- 高齢者が障害なくWebにより提供されるサービスを受けられるブラウザー技術
インターネットは情報の提供からサービスの提供へとシフトしています。特に電子政府や電子自治体構想が推進されることにより、行政サービスがネット化され、今後はサービスに対するアクセシビリティーの保障が重要になります。Webにより提供されるサービスに関して、高齢者の要求に対応したブラウザーの開発が必要になるものと思われます。
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