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オンデマンド・ビジネス - アクセシビリティからの実践
アクセシビリティに取り組む価値
2004年7月1日(木曜日)日本IBM箱崎事業所
「気づき」と「うねり」
7月1日、日本IBMアクセシビリティ・センター(東京基礎研究所内)主催による「アクセシビリティ・フォーラム2004」が、昨年5月に続き、箱崎事業所において開催されました。
参加者は、公的機関、福祉団体、教育機関、民間企業、報道関係者、そして個人のお客様など多岐に渡り、参加者の真剣なまなざしと熱気が会場にあふれていました。
「アクセシブルなIT社会の実現に向けて」各自が何ができるかを探った昨年のフォーラムから1年余りを経て、カタチとなってきている「アクセシビリティに取り組む価値」を追求しようとする今年のフォーラムでは、国、自治体、民間企業など各分野から実践者である方々から具体的な事例・施策を紹介していただき、会場参加者とのQ&Aにより答えを探してゆくようプログラムを構成しました。
一日のセッションを通し、そこに集う参加者のひとりひとりがアクセシビリティの価値に「気づき」、アクセシビリティ社会の必要性、更なる追求の「うねり」をこの会場から生み出して行こうと、IT社会におけるアクセシビリティの重要性を確認し盛況のうちに閉幕となりました。
講演
メインとなる講演会場では、開始から終了まで、ほぼ満席の状態で、参加者の問題意識と期待の大きさを象徴していた。講演者は、それぞれの立場で「アクセシビリティに取り組む価値について語っていただきました。
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オープニング
日本アイ・ビー・エム(株)
柴田 常務執行役員
企業が継続的に成長・発展していくために、環境的側面、社会的側面のバランスを保ち、経営していくのが企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility)です。
e-Japan構想により基盤整備がなされ、e-business、ユキビタス社会を迎えつつある中で、障害者、高齢者こそがITの恩恵を受け入れらるような社会を実現すべきであり、アクセシビリティは企業の社会的責任として取り組むべきであると考えています。
基調講演
ノンフィクション作家 山根 一眞 氏
アクセシビリティという言葉は、「大丈夫、誰でもつかえますよ」と日本語で考えたらいいのではないでしょうか。大事なことは、機械やソフトウェアを作る人、サービス提供者が実際に利用している人たちのことを理解する「心のあたたかさ」が大事だと思っています。
パネルディスカッションI
e-Japan戦略の構想とこれから(詳細内容) (80KB)
モデレーター:
国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所
障害福祉部長
河村 宏 氏
総務省
情報通信政策局情報通信利用促進課 高齢・障害者利用支援室 課長補佐
三島 由佳 氏
「e-Japan戦略におけるアクセシビリティ関連施策」
東海大学
政治経済学部 講師
小林 隆 氏
「貢献とアクセシビリティ ~人と知の壁を越えて~」
総務省 三島由佳氏
e-Japan戦略でデジタルディバイドが取り上げられ、政府全体として取り組みが始まっています。国としては、さらに掘り下げて電子政府、電子自治体におけるWebコンテンツ、アプリケーションのアクセシビリティ確保のほか、個別のニーズに対応した利用支援を推進します。将来構想として、u-Japan(ユビキタス・ジャパン)を目標として掲げています。
(平成16年7月9日より、経済産業省 商務情報政策局情報政策課情報プロジェクト室に出向されています。)
東海大学 小林隆氏
地域における情報化は、情報の伝達、収集、交換、蓄積など、全ての面において一人一人の市民の参加が得られてこそ実現可能となります。「気づく」ことは、人が行動を起こさせるための原動力です。だから、コミュニティに気づきを与える「アクセシビリティ」は、地域社会に必要不可欠なのです。
講演と演奏
フルート奏者
綱川 泰典 氏
演奏曲目:
1.ドビュッシー作曲「シリンクス」
2.マスネ作曲「タイスの瞑想曲」
「アクセシブルな情報社会への問いかけ」
IT技術の進歩により、視覚に障害を持っていても仕事、生活の場で多くのことを自分自身の力でできるようになり、確実に私たちの生活は豊かになってきました。がしかし、全ての情報にアクセスできるわけではありません。関係者のちょっとした配慮で、その可能性はさらに拡がることを知っていただきたいと思います。
パネルディスカッションII
ビジネスの視点から見たアクセシビリティの価値(詳細内容) (84KB)
モデレーター:
日本アイ・ビー・エム(株)
アクセシビリティ・センター 部長
吉永秀志
(株)三越
日本橋本店 e-ビジネス推進室 副室長
金沢 春康 氏
「三越のアクセシビリティへの取り組み」
キヤノン(株)
コーポレートコミュニケーションセンター ウェブコミュニケーション部 副部長
村上 潤一 氏
「キヤノンがアクセシビリティに取り組むことの意味」
(株)三越 金沢春康氏
お客様への一人一人へ誠意を持って対応することが営業の原点であります。アクセシビリティそのものが企業の価値を高めると考えています。今回の取り組みを実施する過程でその必要性・重要性に気づきました。
キヤノン(株) 村上潤一氏
企業がウェブサイトに投資して期待する価値のうち、商品やサービスを紹介してお客様の購買に直接つなげるというのが顕在価値だとすると、アクセシビリティへの取り組みはブランドの価値を高める潜在価値ととらえることが出来ます。短期的な投資の回収を追求するのではなく、もっと長いスパンで策定したポリシーの元に取り組むべきものと考えています。
クロージング
IBMワールドワイド アクセシビリティ・センター Director
Frances West
IBMのアクセシビリティ・フレームワークは4層から成り立っていると考えています。1番目はCompliance、2番目はExperience、3番目はRelation、そして4番目はLife Needsです。テクノロジーは重要ですが、政府・企業がこれらの活動を推し進めることで、初めて意味のあるアクセシビリティが実現でき、社会全体が恩恵を受けられるのだと思います。
展示会
講演会場の隣のオープンスペースでは、IBMの最新のアクセシビリティ・ソリューション、基礎研究を紹介しました。参加者は、12ある展示のひとつひとつに実際に触れながら、担当者の説明に熱心に耳を傾けていただきました。また、会場には、アクセシビリティに関する相談コーナーが常設され、より対話型・立体的な展示形式としました。
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