(2006年11月2日、北京)本日、第3回中華人民共和国(以下「中国」)情報アクセシビリティ・フォーラムが北京で開催されました。この催しは、『革新的な科学およびテクノロジーの促進とアクセシブルな情報環境の確立』をテーマに、中国情報産業部(MII-Ministry of Information Industry)、中国障害者連合会(CDPF-China Disabled Persons' Federation)、中国障害者福祉基金会(CFPD-China Foundation for Disabled Persons)、および中国インターネット協会(Internet Society of China)の主催で行われ、IBMが協賛しました。参加者は、中国国内でのアクセシビリティの標準と規制に関する現状と、技術革新におけるアクセシビリティの傾向について議論しました。
今回のフォーラムには、米国障害者協会(American Association of People with Disabilities)CEOのアンディー・インパラト(Andy Imparato)氏、支援技術産業協会(Assistive Technology Industry Association)マネージング・ディレクターのデイビッド・ディクター(David Dikter)氏、およびLiberated Learning Consortiumのインターナショナル・マネージャーであるキース・ベーン(Keith Bain)氏等、アクセシビリティ・イニシアティブに関する北米地域でのリーダー達が出席し、アクセシビリティの世界的な重要性を初めてはっきりと示しました。みな、世界におけるアクセシビリティの進展状況および成功事例の共有の重要性について言及しました。また、フォーラムには、ユネスコ(UNESCO)や著名な世界的企業も参加しました。CDPFおよびCFDPの議長であるデング・プファング(Deng Pufang)氏は、中国で調和の取れた社会を構築するためにはアクセシビリティが重要であると述べ、アクセシビリティの進展には、政府機関、標準化団体、民間企業、非政府機関、大学等が一丸となって取り組む必要があると主張しました。
情報技術(IT)でいうところの「アクセシビリティ」とは、障害を持つ方々やご高齢な方々も含む、すべての人々がITを使用することができ、その恩恵を享受することができるように、情報へのアクセスを妨げる障害を取り除くことをいいます。中国では、およそ6000万人が何らかの障害を抱えていると専門家等は推定しています。急速に発展している中国において、アクセシブルな情報および技術が不足すると、多くの障害を持つかたがたや高齢者の方々は不利な立場に追い込まれかねません。よって、アクセシビリティは非常に重要な問題なのです。
オープニング・セレモニーでは、IBM Human Ability and Accessibility Center (HA&AC) Directorのフランシス・ウエスト(Frances West)は、中国におけるアクセシビリティ推進の支援に関するIBMの責務について述べました。また、IBMが様々な国の政府や企業と協力して行っている下記のような取り組みについて、その概要を説明しました。
- 政府や企業にとってのアクセシビリティの価値を高めるために、アクセシブルなIT製品やサービスの研究開発におけるイノベーションを促進します。
- 世界中のより多くの人々に役立つように、アクセシビリティに関する標準および規制の制定の後押しをします。IBMは、現在30以上の標準化団体および企業団体で活動しています。
- アクセシビリティの重要性を全世界で普及し、強調します。
また、IBM HA&AC アクセシビリティ標準グループのリーダーであるアンディー・スノーウィーバー(Andi Snow-Weaver)は、様々な国々−特に中国−における帰省や標準の制定の経過について述べました。また、IBM HA&AC Marketing and StrategyグループのProgram Directorであるベンジャミン・ケンプナー(Benjamin Kempner)は、アクセシビリティのビジネスにおける価値について述べ、企業がどのようにして従業員の生産性を改善し、市場規模を拡大し、利益を増やし、コストのかかるアクセシビリティ関連の訴訟を回避するかについても強調しました。
IBMは、中国におけるアクセシビリティ・イニシアティブの促進を支援するため、懸命に取り組んできました。例えば、MIIと中国インターネット協会(Internet Society of China)の協力のもと、IBMはCDPFとCFDPの戦略的関係を深め、アクセシビリティに関する国民の認識を高めるためにアクセシビリティ促進の活動を後押しし、また革新的でアクセシブルなテクノロジー・ソリューションに加えて、有意義な経験ももたらしてきました。昨年には、IBMは以下のようなことも行いました。
- CDPF、CFDPおよび中国点字新聞と協賛し、何千もの全盲の人々がコンピューターを使用できるように訓練するイベントを開催しました。
- 北京総合大学特殊教育学部(SECBUU-Special Education College of Beijing Union University)およびLiberated Learning Consortiumと共同で、ViaScribe−ろう者や難聴の学生のために講義の内容に自動的に字幕をつける音声テキスト変換技術−を教育環境や学習環境で適用するプロジェクトを立ち上げました。
- Web Adaptation Technology(WAT)−視覚障害、認知障害、上肢障害を持つ方々がウェブ・ページの表示方法を自由にカスタマイズできる技術−を、China Weekly for the Agingやoldkids.com.cnなどのパートナーに寄贈しました
- 豊富なアクセシビリティの知識を活用し、北京市朝陽区が2008年の北京オリンピックや2010年の万国博覧会など重要な国際的イベントに対応するためのアクセシビリティ・プログラムを作成するのを支援しました。
- 大学生がアクセシビリティの重要性についてより理解を深めるよう促すために、2006年度 IBMアクセシビリティODFチャレンジ(2006 IBM Accessibility ODF Challenge)を後援しました。中国のほか、3ヵ国がこのイベントに参加しています。
「アクセシビリティは一握りの人々のためのものだけではなく、社会全体の問題であるとIBMは考えています。アクセシビリティにおけるイノベーションの普及を促進し、政府、非政府団体、標準化団体、企業団体、企業、学術、研究機関および個人にいたる複雑な協調関係を通して協力を促し続けることによって、我々は、社会的な変革(Societal Transformation)という目的を達成することができるのです。」とフランシス・ウェストは述べ、「IBMは中国政府、企業および諸団体と長期にわたる関係を確立し、中国および世界の国々がアクセシビリティにおいて確実に進歩できるよう、尽力してまいります」と結びました。
IBMアクセシビリティ・センターについての詳細は、www.ibm.com/able (US)、www.ibm.com/jp/accessibility (日本)を参照してください。
