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IBMはろう者および難聴者のためのテクノロジー・イニシアチブに着目

世界中の多くの大学では、ろう者および難聴者の学生が講義を「聞き取る」のに、視覚資料や読唇術やボランティアのノートティカーに頼らざるを得ない状況です。速記や手話通訳は頼める専門家が居て、かつ予算がある場合の選択しにすぎません。職を持つろう者および難聴者も同じような難局に直面します。概して、電話会議やウェブキャストやいかなるチームミーティングにおいても、正確で完璧な情報を得るのは不可能ではないにしても、困難です。

IBMは、企業や教育関連のパートナーとともに、全世界の人口の8%を占める聴覚障害を持つ方々のために、現状を変えるべく、活動しています。IBMは、40年以上前から音声認識技術の研究に取り組んでおり、障害を持つ方々を支援するための技術開発において長年にわたって革新的な役割を果たしています。2001年には、その音声認識技術を教育の現場で使えるように、カナダのノバ・スコシアのセント・メアリーズ大学と共同研究を行いました。その結果、うまれたのが、授業で使用された最初のリアルタイムの字幕システムの一つである、IBMのViaScribe™です。

音声認識技術の初期テストは、セント・メアリーズ大学において、実施されました。教授たちは音声認識技術を用いて、ViaScribeが話者の話し方を「学習」する際に使用するボイス・プロファイルを作成します。授業中、教授はワイヤレスマイクに向かって話します。その声が、ViaScribeの音声認識ソフトに送られ、リアルタイムに字幕が作成されます。字幕はスクリーンに映し出されると同時に、学生や教授が後で使用するために保存されます。この構想はすぐに発展し、複数の大学が共同でLiberated Learning Consortium (LLC)を設立しました。IBMとLLCの研究者が共同で研究を行い、ViaScribeはろう者および難聴者に役立てられるよう進化し続けています。

例えば、サザンプトン大学(LLCメンバー)のマイク・ウォルド教授は、ViaScribeはますます良いものになりうるすばらしいツールだと考えました。ウォルド教授は、ネットワークモデルを作成し、学生はそのモデルを使用して、パーソナル・タブレット・ディスプレイを通してViaScribeに「接続」出来るようになりました。そのネットワークモデルにより、リアルタイムの修正や情報の編集が可能になり、また、学生が表示方法(例えば、フォント、テキストサイズ、背景色など)をカスタマイズできるようになりました。パーソナル・タブレット・ディスプレイはネットワークに接続されているので、同じ教室にいるほかのユーザーも講義の間、編集したり、修正したり、メッセージをやりとりすることが出来るのです。

IBMとLLCが協力活動してきたことにより、ViaScribeとそれに関するIBMの技術はビジネス環境にも取り入れられるようになっています。以下がその例です。

私たちのほとんどは、聞こえない状態で生活したり働いたりすることがどのようなものか経験したことがありません。しかし、推定2000万人のろう者や難聴者のアメリカ人にとって、音と密接な関わりのある世の中を生きていくことは毎日挑戦の日々なのです。いままで適用されてきたソリューションはしばしばコストが高すぎたり、日々使うにはとにかく実用的ではありませんでした。少なくともほとんどの企業や教育機関はそう考えてきました。また、歴史的に言っても、それは正しかったのです。IBMは他とは何か違うことを考えています。