オートノミック・コンピューティングとは
IBMのオートノミック・コンピューティングのビジョンは、知的で、オープンなシステム~自身で稼動したり、ビジネス・ポリシーと目的に基づいて状況の変化に適応したり、抱えている負荷に最も効果的に対処する資源を用意したりできるシステム~の開発を含んでいます。
これらのオートノミック・コンピューティング・システムは
- 複雑さを「管理」します
- 自分自身を「理解」します
- 継続して自己を「調整」します
- 予測できない事態に「適応」します
- 故障を未然防止し、「回復」します
- 安全な環境を「提供」します
“完全な自己管理”を実現するオートノミック・コンピューティング環境への移行は、徐々に、段階的に実現されていくでしょう。IBMではすでに、既存の製品やサービスに先進技術を導入し、この長期的なビジョンを現実とするための活動を開始しています。これらオートノミック・コンピューティング技術の画期的な開発により、お客様に以下のことをご提供できるようになるのです。
- 迅速な対応の改善
- 新機能の実現を加速
- ITのROIを増加
自己管理システム
IBMの画期的なオートノミック・コンピューティングの技術革新は、自己管理コンピューティング・システムの4つの主要な要素に基づいています。
- 自己構成
環境の変化にダイナミックに適応します。
- 自己修復
システムの中断を防止するために、不具合を発見・診断し、修正します。
- 自己最適化
IT資源を最大限に利用するために、資源を調整したり、負荷分散したりします。
- 自己防御
予見や検知、識別を行い危険に対処。また、攻撃に対する防御を行います。
オートノミック・コンピューティングの利点
オートノミック・コンピューティングの自己管理技術の一部は、すでに私たち個人の生活や、専門ビジネスを取り巻くシステムやコンポーネントにおいて、進化し普及しています。そこで、いろいろな利点について考えてみることにしましょう。
たとえば
- ITスタッフとエンドユーザーの作業の煩雑さを軽減
- 専門的なITスキルに対する要求を減少
- コンピューターの利用能力を向上
- 新機能の実現を加速
- システムと人間の意思決定を改善
- 人の介入への依存を減少することによりコスト削減
- 複雑な問題解決に対する人の協業を強化
オートノミック・デプロイメント・モデル
システム規模の自己管理型環境−オートノミック・コンピューティング・システム−は、一夜にして実現できる技術改革ではありません。いろいろなレベルに適用・実現できる新技術を順次に展開する、段階的な進化によって実現に向かっているのです。
- レベル1:基本レベル
現状の多くのITシステムで見られる開始点を表します。各システム・エレメントはITプロフェッショナル・スタッフによって独立的に管理されます。ITプロフェッショナル・スタッフはすべての構成要素をセットアップし、モニターを開始。ときには置き換えも行われます。
- レベル2:管理レベル
さまざまなシステムからの情報を少数のコンソールに集めるために、システム管理技術が使用されています。これにより、システム運用の複雑さによって管理者が費やしていた時間が、短縮されます。
- レベル3:予測レベル
システム内のさまざまな要素を相互に関連付ける新しい技術が導入されます。これに基づいてシステム自身がパターンを認識し、管理者が行うべき推奨アクションを提供します。これによりスキルへの依存度が減少し、意思決定を迅速かつ改善することが可能になります。
- レベル4:適応レベル
システムをモニターしたり相互に関連付けたりするのに加え、システム自身が情報に基づいて自動的に正しいアクションを行うことが出来ます。ITスタッフはSLA(Service Level Agreement)に対するパフォーマンスを管理します。これにより最小限の人数で迅速かつ柔軟にビジネスを拡張することが出来ます。
- レベル5:自律レベル
完全にシステムとコンポーネントが統合されます。システム運用は、ビジネス・ポリシーと目標によってダイナミックに管理されます。これによりITスタッフは、ビジネス・ニーズに迅速かつ柔軟に対応するための作業にのみフォーカスをあてることができます。
