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かがわ、人の輪、自然の環 -循環型社会実現への協働-

植林プログラム with IBM環境シンポジウム

「IBM環境シンポジウム2005」の開催に先がけ、10月31日には香川県綾歌郡綾上町で植林を行いました。日本IBMでは、2002年より「地球環境貢献特別プログラム」を創設し、日本IBMグループ社員に対し植林等の環境保護活動に参画できる機会を提供しており、第4回の今年はIBM環境シンポジウムの開催地香川県にて10月26日~11月1日にて実施致しました。今回の植林は、「地球環境貢献特別プログラム」と共にIBMボランティア社員をはじめ、広く一般の方々からも参加者を募り一日植林体験を実施したものです。秋晴れの空の下、なごやかな交流と協働の輪を広げることとなった植林活動の模様をご紹介します。

海外参加者を含む130名が力を合わせて

今回の植林プログラムは、香川県、綾上町、香川県西部林業事業所ならびに香川西部森林組合にご協力いただき、日本IBM・黒田電気・財団法人オイスカ四国支部の共催で行われました。参加者は総勢130名。オイスカ四国研修センターからは、小野所長をはじめ職員、ボランティア、そして海外の研修員も多数参加しました。
うららかな晴天に恵まれた10月31日、高松駅前に集合した参加者たちはバスに乗り込み、約一時間で香川県綾歌郡綾上町の町有林に到着しました。

開会式では、まず主催者側を代表して、日本IBMの本林理郎副会長、黒田電気の金子孝取締役常務執行役員、財団法人オイスカ四国支部の佐藤忠義会長が挨拶。地域の森づくりに協力する植林プログラムの意義が、地球環境保全の観点を踏まえて語られました。続いて来賓挨拶では、香川県の泉浩二出納長と綾上町の内海繁和助役から主催者と参加者への謝辞が述べられるとともに、自治体としての森林保全への取り組みも概括されました。

香川県 泉浩二 出納長
綾上町 内海繁和 助役

開会式でご挨拶いただきました、香川県の泉浩二 出納長(左)と綾上町の内海繁和 助役(右)

ヒノキとヤマザクラを530本

いよいよ町有林での植林作業がスタート。9班に分かれた一行は、ヒノキやヤマザクラの苗木を手にして急斜面を登っていきます。すべりやすい場所やでこぼこした山道では、若い参加者が高齢者の手を取る光景も見られました。

植林風景 斜面での植林方法は、香川県西部林業事務所の職員からご指導いただきました。
まず土を被っている雑草や枯葉などを取り除き、そこに30センチくらいの植穴を掘ります。掘った土はすぐ下の斜面に集め、その土で平らな台を作っておきます。植穴のなかに苗木を置いたら、今度はすぐ上の斜面の土を掘り崩し、苗木の根をまんべんなく土が被うように植穴を埋めていきます。こうして植穴の前後に平らな部分を作ってやると、斜面でも雨に土が流れにくくなるのです。

最後に、被せた土を足でしっかりと踏み固め、落ち葉を被せれば出来上がり。参加者たちは、自分の植えた苗木が伸びやかに成長する日を願いながら、一本ずつ丹念に植樹していきました。植えられた苗木の本数は、ヒノキとヤマザクラを合わせて530本。しっかりと根づき、いつか恵み豊かで潤いのある森林を形成してほしいものです。

植林風景

香川県綾上町での植林風景

昼食は、公民館で弁当が支給されたにもかかわらず、釜たまで有名な行列のできる店"山越うどん"にて、さらにうどんを食べた参加者も多数見られました。

山越うどん

「森を守る」が実感できる間伐作業


間伐作業
昼食のあとは、場所を移して間伐作業が行われました。
間伐とは、適切な間隔を空けて木を伐採することです。森林は間伐せずに放っておくと、一本一本の木が十分に育たず、風雪の害も受けやすくなります。間伐をすることで、林内に日光が差し込み、下層植生が豊かに育って地表が守られるとともに、土壌の保水力や生物の多様性も確保されます。こうした間伐のほか、下刈り(苗木のまわりの雑草木を取り除く作業)、枝打ち(下枝を切り落とす作業)などの施業によって、森林は維持管理されています。

ここでの作業も9班に分かれて行われました。切り倒す方向を考えながら、幹にノコギリを入れ、倒した幹からは一本一本枝を落としていきます。数人で協力し合い、手でしっかりと幹を固定しながら、すべての枝をきれいに切り落とし、最後に丸太となった幹を適当な長さに切り分けます。もちろんこれは木材として使用するため、一人ひとりが肩にかついで山のふもとまで運びます。
やわらかな日差しと澄んだ空気に包まれた林内には、切り株から立ち込めたフィトンチッドの清涼な香りが??。良い汗をかいた参加者たちは、充実した表情で作業を終えました。

参加者

さわやかな汗をかいた参加者からは自然と笑みがこぼれる

30年前の禿山が植林活動で再生

「讃岐日照りは月夜も嗄れる」ということわざがあります。香川では夏の日照りで水不足になることが多く、1万8,000~2万個あるといわれる溜池は、いまでも大切な役割を果しています。今年の香川は例年にない規模の干害に見舞われ、吉野川上流にある早明浦ダム(高知県)の渇水に伴う水不足に悩まされました。しかも日照りのあとの大型台風では、水害も受けることとなりました。

「森は自然のダム」と呼ばれます。「水源をかん養する」という貴重な役割を担っているのが森林。また保水機能や土壌維持機能などにより、地域を水害や崖崩れなどの自然災害からも守っています。地球温暖化の原因といわれる大気中の二酸化炭素を吸収してくれるのも森林です。さらに森林生態系には野生生物が生息し、さまざまな林産物やレクリエーションの機会も社会に提供しています。このように多くの機能をもった森林を守ることは、地域の環境保全はもちろん、地球環境保全の観点からもきわめて大切なことです。

閉会式では、香川県西部林業事業所所長大石泰輔氏から挨拶があり、「30年前にマツクイムシの被害で禿山となったこの地域が、その後の植林活動で再生したことは大きな喜び」と語りました。そして最後に日本IBMの小林光男環境統括本部長が参加者全員への謝辞を述べ、植林プログラムは活況のなかで閉会となりました。
このプログラムは今後もひき続き実施される予定です。

記念写真

約130名が集まった植林プログラム

追記:今回の植林に使用されたヤマザクラ約240本はCO2ダイエット宣言の事務局である東京電力(株)様より寄贈されたものです。この場を借りて厚く御礼申し上げます。