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森林保全体験プログラム with IBM環境シンポジウム
「IBM環境シンポジウム2007」の開催に先がけ、10月31日に大阪府高槻市成合地区で「森林保全体験プログラム」を実施し、46名が参加しました。 日本IBMは2005年に環境活動推進宣言を発表し、「日本IBMグループは、グループの全員が社会生活のなかで、市民として環境保護活動を実践することを支援します」と宣言いたしました。この宣言に対する施策のひとつとして日本IBMは大阪府の「アドプトフォレスト制度」に賛同し、2006年に大阪府、高槻市と高槻成合地区における森林保全に関する調印式を行い、以来、社員ボランティアを中心に竹林整備活動を実施しています。今回のプログラムは、その活動の一環として、社員のみならず、その家族や環境シンポジウム参加者はもちろん広く一般市民とともに「みんなで汗をかく楽しさ」を体験していただくことを願って、大阪府、高槻市、(財)高槻市緑化森林公社、大阪府森林組合のご協力のもとに行ったものです。
さわやかな秋空の下、力を合わせて行った活動の模様をご紹介します。
大阪、ひいては世界の緑を守る第一歩に
ここ高槻成合の地は、豊臣秀吉が山崎の合戦時に通ったと伝わる「太閤道」の周辺という歴史あるところです。また、府内でも竹林が多い地域で、タケノコの生産地としても知られてきました。しかし現在は、タケノコは安価な輸入品が増え採算が合わなくなり、また林業生産全般の活動も衰退し、竹林の維持管理は所有者だけでは困難な状況にあります。竹はタケノコを食用にできるほか、その繊維は抗菌性があるなど優れた性質を持ちますが、一方では管理を怠れば、その旺盛な繁殖力により下草が育ちにくくなったり、周辺の森林に侵入して植生を壊す危険もあります。さらに、放置竹林が広がることで地表の浅いところに地下茎が集中し、水源かん養機能が低下することも懸念されるなど、全国的な問題となっています。
開会式では、主催者を代表してIBMの田口悟CSR担当エグゼクティブがIBMの環境保全への取り組みについて触れ、この高槻成合での活動も地元の皆様と協力して有意義なものにしたいと挨拶しました。続いて田川静一 大阪府環境農林水産部森林課長は、行動を起こすことが何よりも大事だと強調しつつ、「大阪、ひいては世界の緑を守る第一歩ということでお手伝いいただければと思います」と述べました。
開会の挨拶をする田口IBM CSR担当エグゼクティブと、
田川 大阪府環境農林水産部森林課長
竹林を手入れすることで良好な里山の景観を取り戻す
今回の作業では2班に分かれ、一方は破損した竹や侵入してきた竹を伐採・整理して、その後に広葉樹15本(ヤマザクラ、コブシ、ヤマモミジ)を植栽し、もう一方はヒノキ50本の植栽を行いました。

伐採班での様子。伐採して枝を落とし、伐られた竹は適当な
長さにして集積していく。

斜面にうっそうと生い茂る竹林。右は伐採後。陽が
差し込むようになり、見通しも良くなった。

続いて植栽作業。苗木が元気に育ち、恵み豊かで潤いのある森林になりますようにと願いつつ・・・。
すがすがしい達成感に包まれて
10月末にしては暖かだったこの日、参加者は額に汗をにじませつつも、皆さわやかな笑顔で作業を終えました。
閉会式では高槻市成合農林組合長・高槻市議会議員の岩為俊様が挨拶。活動への謝辞を述べるとともに、「高槻の歴史ある森を次世代に引き継ぐためには活動を継続していくことが大切です。是非、またお越しいただきたい」と語りました。
一方、参加者からは、「想像していた以上に手間がかかることだとわかったが、作業をする楽しさも感じた」、「だんだん整備されていく様を見て、とてもすがすがしい気分になった」、「このような機会があれば、是非また参加したい」といった声が聞かれました。

挨拶をする岩為俊 高槻市成合農林組合長と地元の皆さん。
滞りなく作業ができたのは、地元の方々の支えがあったからこそ。
本当にありがとうございました。

全員で記念写真。おつかれさまでした!
昼食は高槻森林センターでバーベキュー。自然の恵み
をおいしくいただくことも活動の一環。
竹に親しみ、資源の有効活用を考える
竹林を整備すると、当然のことながら、竹材が大量に発生します。竹資源は竹炭や竹酢液づくりに利用するほか、有効活用に向けたさまざまな取り組みが行われています。
午後のプログラムでは、午前中に伐採した竹を使い、竹細工づくりに挑戦。高槻市緑化森林公社の方の指導を受け、皆で一輪挿しやマグカップを作りました。
一輪挿しづくりに取り組む参加者。真剣な表情で、創作に没頭。
完成品はこちら。作品を手に、はい、ポーズ!
竹は「伐ることが植えること」とも言われるように、人が手を入れていくことが不可欠です。日本全国には放置竹林が拡大しているほか、維持管理が必要な森林がたくさんあります。
日ごろは自然や森林のさまざまな恩恵に浴しつつも、その恩返しをすることなく過ごしている都会生活者にとって、今回のこのプログラムは、自然と触れ合い、ありがたさを実感しつつ共生の方法を考える、とてもいい機会になりました。
今後もこの活動は続きます。
追記:今回の植栽に使用されたヤマザクラ、コブシ、ヤマモミジの計15本は、CO2ダイエット宣言の事務局である東京電力(株)様より寄贈されたものです。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
