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点訳辞書プログラム

「てんやく広場」のボランティアの輪が大きく実を結ぶ


点訳辞書システムができるまでは視覚障害者用の辞書といえば、点字図書館の何十巻にも及ぶ唯一無二の点字図書しかありませんでした。視覚障害者は辞書をひくため点字図書館へ通い何十巻にも及ぶ辞書を閲覧するのが通例でした。

1989年、「てんやく広場」に所属するボランティアの手により第一弾として『プログレッシブ英和中辞典第二版(小学館)』の点訳がはじまりました。点訳参加ボランティア58名が3年の年月をかけ1991年『プログレッシブ英和中辞典』の点訳が完了しました。日本アイ・ビー・エムは、ボランティアが点訳したデータに検索ソフトを付加し、このソフトをボランティアの手により無償貸し出しすることにより視覚障害者の方々に広く利用いただきました。

視覚障害者がこのソフトを使って英単語をキーボードから入力すると、パソコンに接続した点字表示装置(ピンディスプレイ)上に和訳が点字の形で浮き出ます。それらのピンを指で触れることにより辞書の意味を在宅でも簡単に読むことができるようになりました。このソフトにより視覚障害者の学習環境は大きく進化を遂げました。

「てんやく広場」参加のボランティアの輪はさらに大きく実を結び、のべ400名以上の参加ボランティアの手により合計10年半の歳月をかけ、『プログレッシブ和英中辞典』(小学館発行)、『大辞林』(三省堂発行)、『光村国語学習辞典』(光村教育図書)、『ランダムハウス英和大辞典』(小学館発行)と、次々に点訳版の辞典が完成しました。

現在も点訳辞書推進委員会の皆さんの運営のもと視覚障害者の方々へソフトウェアの無償貸しだしを行い多数の視覚障害者の方々にご利用いただいております。

日本アイ・ビー・エムでは、1989年から2001年までの13年間、点訳作業の資金支援、点訳辞書ソフトの作成と配布のための運営資金の支援などを社会貢献活動として行いました。


大辞林を点字にすると棚がいっぱい 大辞林(約22万語)の点字版を出力すると、
約500冊のバインダーが必要になります。