障害のある学生のための授業支援プロジェクト
−JOIN (Joint project Of Ibm - Nagano university)−
日本IBMは、社会貢献活動の一環として、長野大学 と共同で聴覚に障害のある学生や、上肢障害などにより筆記が困難な学生らのために、ITを活用して授業における情報保障を向上させようとする「障害のある学生のための授業支援プロジェクト」(JOINプロジェクト:Joint
project Of Ibm - Nagano university)の運用を4月1日から開始します。
当プロジェクトにおいて、日本IBMは東京基礎研究所のアクセシビリティ・センターが開発した字幕編集システムの提供とその導入のための技術支援や研修サービス、PC、マイク、カメラなどの関連機器を長野大学に提供します。長野大学ではこの最新技術を利用して、教員の音声を、文字情報に変換し、字幕として教室のスクリーンに投影します。さらに、既存の情報保障技術である要約筆記(ノートテイク)とは異なり授業終了後、その文字情報を適切な文章に修正する編集処理を施した後、講義風景などの映像や配布資料と共に復習用eラーニング・コンテンツとして、学内サーバーから学生に向けて配信することにより、筆記が困難な学生に対する支援も行います。まず社会福祉学部の「児童福祉論」(全26回)において実施し、今後状況をみながら実施対象科目を増やし、2006年3月末までの1年間にわたり共同でプロジェクトを推進します。
長野大学は以前から「障害者特別入試制度」を設けるなど、障害のある学生を積極的に受入れており、2004年度は約1,700名の学生のうち32名もの障害のある学生が一般学生と共に大学生活を送っています。
今回、当プロジェクトのために日本IBMが提供する字幕編集システムは、音声認識ソフトウェアをベースとして開発されたアプリケーションで、教員が授業中に発する音声情報を字幕テキストに自動生成する機能と、自動生成された文字情報を容易に修正することによって、eラーニングのコンテンツを簡単に作成できる機能をもっています。また、教員や学生などITの専門家でなくても、自動生成された文字情報に資料や画像などを容易に組合わせることができ、eラーニング・コンテンツの制作を可能にしました。当プロジェクトは、障害のある学生でも一般の学生と同様の授業内容を入手できるよう情報保障の確保を支援し、障害のある学生への教育環境を整備するための布石となることが期待されています。
当プロジェクトは2006年3月に終了しました。