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<ご参考資料>
[米国ニューヨーク州アーモンク 2005年11月21日(現地時間)発]
IBM は、ワールド・コミュニティー・グリッド(World Community Grid以下 ? WCG)の膨大な計算能力を利用してエイズ(後天性免疫不全症候群)との闘いを支援する新たな研究プロジェクトを立ち上げました。WCG
は、コンピューターの使用されていない処理能力を提供することで慈善的テクノロジー・イニシアティブに参加することができる世界的な社会貢献活動です。すでに世界でトップ
10 のスーパーコンピューターの 1 つに数えられている計算能力を持つ WCG は、エイズ研究専用に充てられる最初の仮想スーパーコンピューターになります。
サンディエゴに拠点を置き基礎的なバイオメディカル・サイエンスの研究に従事する、民間の非営利研究機関である有名なスクリプス研究所と協力して、WCG
は 2 つめの大規模プロジェクトとなるFightAIDS@Home をホスティングする予定です。この
FightAIDS@Home は、エイズの新しい治療法の発見に専念する漸進的研究プロジェクトです。
この新たな WCG プロジェクトでは、膨大なコンピューター・パワーを展開して、ウィルスの薬剤耐性の進行に直面している
HIV 感染者の治療に効果的な、新しい化学療法の開発に努めます。HIV 感染者のエイズの発症を防ぐための新しいより強力な治療法の開発には、スクリプス研究所のオルソン研究室のプロジェクトにおいて焦点を当てることになります。
「この問題に取り組む上での計算上の課題は、膨大な数の突然変異が発生する可能性があるため、それらに対してテストする化合物も膨大な数に上る可能性があるという点です。今回の新しい
WCG プロジェクトでは、連結された何百万もの演算処理能力を活用して、化合物と突然変異ウィルス・タンパクとの間の潜在的な相互作用を評価していきます」スクリプス研究所の分子生物学部門のアンダーソン研究主任教授であるアーサー・J・オルソン博士はこのように述べています。
WCG は、個人および企業、財団、協会、大学、ならびに非営利組織に、パートナーとしてこの社会貢献活動に参加いただき、社員、職員、学生などの皆さんにコンピューターの使われていないアイドリング時間を寄付することを呼びかけていただくお願いをしています。WCGに参加するには、WCGの無償ソフトウェアを、以下のサイトからダウンロードし導入するだけです。
簡単、安全、かつ安心して参加できるWCG を通じ、現在では 10 万人を超えるユーザーが 17 万台に及ぶコンピューターから自発的に演算処理能力を提供し、エイズの治療法の究明を支援しています。
ノーベル賞生物学者でカリフォルニア工科大学の学長を務める、WCG アドバイザリー・ボードのメンバーのデービッド・ボルティモア氏は次のように述べています。「おそらくエイズは私たちの時代において最も破壊的な伝染病でしょう。世界各地の発展途上国においてその影響が拡大していることは、きわめて痛ましいことであるとともに、社会を不安定化させる要因にもなっています。WCG
を通じ、世界中のあらゆる地域の人々が HIV に対する効果的で安価で強力な治療法の開発支援に参加することができ、その結果としてこの伝染病による健康および経済への影響の悪化を覆すことができる可能性があります」。
FightAIDS@Home の目標は、ウィルスの薬剤耐性に直面しているエイズの治療において効果的な、新しい治療アプローチを創り出すことです。潜在的な薬物分子、ならびに発生の可能性を秘めた突然変異
HIV タンパクの各グループは、いずれも膨大な数に上ります。WCG ではその膨大な計算能力を利用して、これら
2 つの分子グループ間の関連する相互作用の予測に取り組み、効果的なエイズ治療法の開発を目指します。
FightAIDS@Home は、WCG によって提供される膨大な計算能力を利用する 2 つめのプロジェクトです。昨年には、WCG
を基盤にしたヒトたんぱく質解析プロジェクトにおいて、これまで従来のアプローチでは説明できなかったおよそ
12 万種類に上るタンパク質ドメインの構造を説明するデータベースが作成されています。WCG
の下で 1 年間で完了したこのタンパク質構造の計算は、もしシステム・バイオロジー研究所のスーパー・コンピューターだけを使って行っていたら、おそらく
100 年ぐらいかかっていたことでしょう。このプロジェクトが研究学界にもたらす意義は、このタンパク質構造のデータベースが、科学者がこれらのタンパク質を伴う疾病がどのように作用するのかを理解し、最終的には癌やマラリアなどのような疾病の治療法を見つけ出すための次なる措置を取るのに役立つということです。このヒトたんぱく質解析プロジェクトの成果は一般に公開し、科学者や研究者がその情報を各自の研究に利用できるようにする予定です。
IBM エンタープライズ・オンデマンド・トランスフォーメーション・インフォメーション・テクノロジー担当シニア・バイス・プレジデントで、WCG
諮問委員会議長を務めるリンダ・サンフォードは、次のように述べています。「私たちはこの重要な研究イニシアティブに
WCG のパワーを提供することを非常に嬉しく思います。WCG は社会における最も困難な課題の一部に焦点を当てている組織にとってきわめて価値の高いリソースであり、私たちは今後も引き続き、画期的研究にこの資産を利用しようと考えている他の研究機関と積極的に協力していく予定です」
現在では全世界で 6 億 5,000 万台以上の コンピューター が使用されており、そのすべてが
WCG に参加する可能性を秘めています。グリッド・コンピューティングは、無数のコンピューターのパワーを集結させて膨大な計算能力を持つ巨大な「仮想」システムを創り出すことのできる、急速に進化を遂げているテクノロジーです。グリッド・テクノロジーは、世界最大のスーパーコンピューターをもはるかに凌ぐ演算処理能力を提供します。
全米エイズ基金の総裁兼CEOのキャンディー・フェレット氏は次のように述べています。「私たちは、何百万人もの人々に
HIV / エイズの研究、予防、および拡大阻止のための注意を支援していただくこの新しい画期的方法に出会って非常に嬉しく思います。WCG
は、世界中の誰もが参加できる形で全世界におけるエイズの影響の軽減に貢献しています。コンピューターをお持ちの皆さんは、どうか
5 分だけお時間を割いてこの活動に参加していただきますようお願いいたします」
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IBM は、80 年間にわたって企業改革の支援を主導してきている世界最大の情報技術企業です。10
年以上にわたり、IBM は全米および全世界の非営利組織ならびに教育機関に最も多くの資金、設備、そして何より重要な人材を提供している企業の
1 つとなっています。IBM の慈善活動に関するさらに詳しい情報については、http://www.ibm.com/ibm/responsibilityにアクセスしてください。
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カリフォルニア州ラ・ホーヤに本部を置き、そこでは太平洋を眺望する 10 エーカー
(およそ 4 ヘクタール) の敷地に 15 の建物を配しているスクリプス研究所は、世界最大の独立非営利バイオメディカル研究機関の
1 つです。同研究所は、生命の最も基本的なプロセスを把握しようという基礎的なバイオメディカル・サイエンスの最前線に立っています。スクリプス研究所は、免疫学、分子および細胞生物学、化学、神経科学、自己免疫疾患、心臓血管疾患、伝染性疾患、ならびに合成ワクチンの開発に対する研究で世界的に知られています。また同研究所はフロリダ州ジュピターでもキャンパスを運営しています。
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